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2007年04月28日(土)

『NOEL(ノエル)/星降る夜の奇跡』を観たよ。

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 季節や身の上はどうあれ、この「寂しさ」はきっと、多くの人に身近。だからこそ、いとおしくなる。

『NOEL(ノエル)/星降る夜の奇跡』
"NOEL"

2004年・アメリカ・96分
監督・出演:チャズ・パルミンテリ
製作:アル・コーレイ バート・ローゼンブラット 他
製作総指揮:ジョナサン・ダナ
脚本:デヴィッド・ハバード
撮影:ラッセル・カーペンター
編集:スーザン・E・モース ジョセフ・グトウスキー
音楽:アラン・メンケン
出演:スーザン・サランドン ペネロペ・クルス ポール・ウォーカー
   アラン・アーキン ロビン・ウィリアムズ 他

 今年もニューヨークにクリスマス・イヴがやってきた。年の頃は四十路の独身女性・ローズ(スーザン・サランドン)は、入院している母をいつものように見舞う。娘にすら無反応の、重病の母。彼女のそんな状態を前にして、ローズの諦めと寂しさと疲れは募る。また、結婚を目前に控えたニーナ(ペネロペ・クルス)という女がいた。彼女は悩んでいる。フィアンセで警官のマイク(ポール・ウォーカー)が、暴力的なまでに嫉妬深いからだ。マイクはマイクで、見知らぬ奇妙な老人・アーティ(アラン・アーキン)に突然慕われて戸惑い……。

 監督のチャズ・パルミンテリは、『ユージュアル・サスペクツ』や『キャスティング・ディレクター』で印象的な俳優さん。声優さんとしても有名。出演するだけでなく、もっと映画を「撮って」ほしいな。今作、私、大好き。

 親近感あふれるニューヨークのバックに流れるのは、メランコリックな美しい音楽。「この映画の音楽、いいなぁ。好きだなぁ」と、ほくほくしまくってしまった。音楽はアラン・メンケン。『美女と野獣』や『アラジン』を代表とするロマンティック系ディズニー・アニメの音楽を手がけた巨匠。これらのディズニー映画は大好きだから、自分が反応しちゃうのもあたりまえだったんだわな、と納得。

「クリスマスに『独り』っていうことは、アメリカ人にとっても深刻な問題なんだなぁ」と観ていてしみじみ感じたのだけれど、「アメリカ人にとっても」ではなくて「アメリカ人にとってこそ」、だよね。クリスチャンの国民なんだもの。日本人からしたら、クリスマスはかなりミーハーな、それも恋愛的お祭りでしかないようなものだけれど、アメリカ人には、家族と宗教が関わってくる厳粛な日。そういう日を「独り」で過ごすしかない感覚と感慨は、おそらく、「大晦日と正月」を孤独に送らざるをえない状況に近いのではないかな、となんとなく連想した。

 ローズの「孤独さ」には、本当に本当に、観ていて胸が苦しくなった。彼女の寂しさの理由が、独り身で親が病身という事実以外にも実はある、と物語が進むにつれて明らかになるのだけれど、それが判明する過程がまた、ストレートに切ないものだから、哀しさとやりきれなさが更に募るのだ。

 ペネロペ・クルス演じるニーナも、軽くない問題を抱えている。心から愛しているのに、重要な部分で理解し合えない嫉妬深いフィアンセの存在と彼との関係がそれだ。ニーナは輝くほどに美しくて、一見、すべてがバラ色のように見える。だからこそ、彼女が直面しているリアリティの強い問題に、同情と共感をそそられずにはいられなくなってきてしまった。

 ポール・ウォーカー演じるマイクが、ニーナの婚約者。彼は彼で、嫉妬深さの度が過ぎている自身に悩んでいる。それを哀れなほど自覚して葛藤しているのに、思考よりも先にマイナスな行動をしてしまう短気な彼もまた、身近すぎて他人とは思えないような人物である。

 だが、現実的で生々しいそんなメイン登場人物が、ファンタジックで不思議な経験をする。そのキー・パーソンを演じるのが、アラン・アーキンとロビン・ウィリアムズ。……詳しくは書かない。その後の展開とクライマックスは、個々で知っていただきたいから。

 観ていてせつない。観ていて哀しい。観ていてつらい。しかし、ラストではほっこりと温かい気持ちになれる映画である。ただ、エンド・ロールを迎えるときに微笑んでいたとしても、手放しで喜べるハッピー・エンドというわけではない。その塩梅が絶妙。その塩梅がリアリティ。その塩梅こそが、私にとっては、この映画の最たる魅力。

「抽象的な文ばかり並べられても、意味わかんないよ! どんな映画なんだよ!」、そう思う? 興味出た?

 もしもそんなふうに好奇心をくすぐられたなら、ぜひ観てみて。「具体的」になるよ。

観た日:2007年4月8日(日)@自宅にてDVD

↓参考↓
NOEL(ノエル)@映画生活
「NOEL(ノエル)」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

↓観た作品↓


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「ノエル」★★★★☆

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