『恋は足手まとい』を観たよ。
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節操なさすぎ。倫理観もなさすぎ。
『恋は足手まとい』
"UN FIL A LA PATTE"
2005年・フランス・80分
監督:ミシェル・ドヴィル
製作・脚本:ロザリンド・ドヴィル
原作:ジョルジュ・フェドー
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
編集:アンドレア・セドラツコヴァ
音楽:カンタン・ダマンム
出演:エマニュエル・ベアール シャルル・ベルリング
サラ・フォレスティエ ドニミク・ブラン 他
19世紀、フランスはパリ ― 今をときめく歌姫・リュセット(エマニュエル・ベアール)のもとには、今日も男たちが群がっている。彼女のご機嫌を取るために。常に恋を謳歌しているリュセットが今の今夢中になっているのは、プレイボーイのエドワール(シャルル・ベルリング)。しかし、実は一文無しの彼は、裕福な伯爵令嬢・ヴィヴィアヌ(サラ・フォレスティエ)との結婚を決めたため、リュセットに別れを切り出そうとしていて……。
うーん、おかしいな。↑のあらすじだと、なんだか真面目な恋愛モノみたいじゃん。全然そんなことないの、この映画。リュセットも、エドワールも、ふたりを取り巻く人々も、みんな節操と倫理観がなくて、真剣味もゼロだから。っていうか、それが「売り」の艶笑コメディ。「映画っていうより、舞台っぽいなぁ」と思って観ていたんだけど、あとで調べてみたら、オリジナルは19世紀の戯曲だった。納得。原作に忠実な舞台設定のようだけれど、小さなアイテムの使いかた等に現代的な味つけが強め。粋な小技は、いろいろと効いている。
豪華でキュートな衣装とセットのきらきらパワーを浴びさせていただきながら、展開の速いどたばた劇をだだーっと軽いノリで観る。そんなコメディ。短いよー、80分。
正直、軽薄すぎる展開に脱力しちゃいもしたんだけれど、夢のように愛らしくてコケティッシュなエマニュエル・ベアールを堪能させていただけたんだから、まあ、いいか、って感じ。現在はフランスを代表する女優のエマニュエルだけれど、シリアスな作品のみではなくて、エンタメ・アクションや洒落たラヴ・ストーリィ、そして、今作のような軽いコメディにも出演する。そういう幅の広さと柔軟性って、とても素敵だなぁ、って思うんだ。今作の日本公開時、彼女は40歳だったはずだけれど、信じられないくらい可愛いよ。1987年の映画『天使とデート』でリアル天使を演じたエマニュエルを観たときに、それこそ「本物の天使(?)より可愛いんじゃないか!?」って嬉しい衝撃を受けたものだったけれど、あれから約20年後の『恋は足手まとい』でも、彼女の可愛さは健在。ゴージャスなフランス人形さん。
……と、私はエマニュエルが好きなので素直に愉しめたけれど(主に「視覚」で)、彼女に興味がなかったとしたら、あくびしまくりながら観た上に、不平不満たらたらだったかもなぁ。深刻さと無縁のどたばた劇ってジャンルは、基本的に好きじゃないから。あ、エマニュエルは歌姫の役を演じているけれど、劇中で歌声を披露するわけじゃないよ、別に。
ところで、この映画、日本公開時は「R-15」だったらしい。……ばかみたい。確かに、教育上よろしいとはお世辞にも言えない内容ではあるけど、やばいシーンなんてこれっぽっちもないじゃん。エロくないし、暴力的でももちろんない。ただのどたばたコメディじゃないのさ。本当、感覚が幼稚で貧困だよ、日本の映倫って。この程度でR-15にしちゃったら、色恋映画全部が年齢制限対象みたいなもんじゃんよ。だけど、そうはなってない。基準が全然わからないよ。わかりたくもないけどさ。映倫の指定の不条理さと不可思議さって、今に始まったことじゃないし、いつもはそこにわざわざ文句なんかつけないけど(きりがないから)、あまりに呆れちゃったから、つい触れてしまった。あーあーあー、もう、なんだか情けないよ、まったく。そういえば、『ツォツィ』もR-15に指定されて、配給会社の再審査要求が却下されたことが、ニュースになってたっけ。この問題も腹立たしかったなぁ。配給会社の主張通り、『ツォツィ』は主人公と同世代のティーンエイジャーに観てほしい映画だ、って私も強く感じたから。……あぁ、『恋は足手まとい』と全然関係ない話になってしまった。R-15やPG-12の指定を設けるっていうルールそのものには賛成。秩序は必要だと思う。でも、指定対象作品を観る限り、取り締まりの基準が「厳しい」わけではなくて「不可解」になっているようにしか、私には見えないのだ。それなら、「厳しい」ほうがまだ理解がしやすくてましのように思う。……決して映倫に詳しいわけでもなんでもなくて、勝手な印象で言っているだけなので、ここをたまたまご覧になってしまったかた、不快なお気持ちにさせていたら、申し訳ありません。
観た日:2007年4月22日(日)@自宅にてDVD
↓参考↓
恋は足手まとい@映画生活
「恋は足手まとい」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
↓観た作品↓











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2007/05/23 | ひらりん的映画ブログ |
「恋は足手まとい」
お久しぶりにフランス映画でございます。フランス語のセリフがベチョベチョしています。主演は、エマニュエル・ベアール。