2007年03月10日(土)
『アルゼンチンババア』を観たよ。
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なにが臭かったの?
『アルゼンチンババア』
2007年・日本・112分
監督・脚本:長尾直樹
原作:よしもとばなな
撮影:松島孝助
音楽:周防義和 小松亮太
出演:鈴木京香 堀北真希 役所広司
森下愛子 小林裕吉 田中直樹 他
入院していた妻(手塚理美)が突然逝ってしまったその日、墓石彫り職人の夫・悟(役所広司)は失踪した。高校生のひとり娘・みつこ(堀北真希)を残して。アルバイトをしたり、叔母(森下愛子)の助けを借りたりしてなんとか生活していくみつこだが、ある日、「アルゼンチンババアの家に父・悟がいるらしい」と耳にする。町はずれに住む「アルゼンチンババア」ことユリ(鈴木京香)は、エキセントリックな風貌をした変わり者の女性。かつてはタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、今は静かに暮らしているようだ。父を連れ戻すべく、みつこはアルゼンチンババアの家を訪れるが……。
よしもとばななさんの有名な原作は未読だが、「ごく普通の小さな町に、『アルゼンチンババア』と呼ばれる変わり者の女が住んでいる」という設定を思いつくその発想のすごさに驚いてしまった。ただのババアならともかく、「アルゼンチンババア」(それも、アルゼンチン人なのかどうかも、見た目ではよくわからない)だ。タイトルもそのまま『アルゼンチンババア』。この題を初めて耳にしたら、一瞬、「え? なに? どういうこと? アルゼンチンが舞台なの? えっ、違うの?」と訝しくなって当然だと思う。作品に対する好奇心をこのタイトルでまず芽生えさせて、怪訝を興味へつなげてしまうわけだ。
さて、映画について。この作品には、私が苦手としている要素がふたつ含まれていた。ひとつは、「父と娘の関係がテーマになっていること」。このブログでもたびたび書いているけれど、家族を描いた物語、中でも「父と子」を扱ったストーリィが、私は得意ではない。加えて、もうひとつは、「衛生的でない雰囲気・シーンが目についたこと」。悟(こいつがまた、無責任で自由すぎるにもほどがある男で、嫌悪感しかいだけなかった)がある作業に何日も何日も没頭し続けるという描写があるのだが、どう見ても、そのあいだに入浴や歯みがきをしているようには見えなかったのだ。また、ユリが住む家や彼女本人からは異臭が漂っているという描写もあり(その異臭の正体は、明確には描かれていない。ある程度の想像はつくが)、もう、その時点で、私にはかなりだめだった。不潔さや非衛生による臭いを映像から感じ取ってしまうと、物語に集中できなくなって、登場人物たちへの共感も難しくなる。「そんなことを気にするなんて、ナンセンスだ」と言われてしまうかもしれないし、自分でも、まあ、そうだろうな、とは思うのだけれど、生理的な拒否感は、どうこうなるものでもないわけで。
そんなこんなで、正直なところ、この映画を好きになることはできなかったのだが、きっと、ハート・ウォーミングでふんわりと幻想性もある、優しい作品なのだろうとは思う。悟とユリの関係が説明不足だと感じたり、みつこの心境の変化が性急すぎるように見えたりした部分がありはしたけれど、全体的なまとまりが悪いわけではなかった。
鈴木京香さん演じるユリの「アルゼンチンババア」っぷりがファンタジック。とても肌がきめこまやかでお若い顔立ちなのに、たっぷりの髪には白いものが目立っていて、「外国のお伽話に出てくる魔法使いの女の人」みたい。ユリが屋上でタンゴをゆったりと踊るシーン等は、不思議な詩情と温かみにあふれていて、心がほっこりとしてくるような気分になれた。
みつこ役の堀北真希さんが、とても堅実で信頼性のある演技をしていて、以前からこの人にいだいている好感が更にふくらむこととなった。大きくて情感にあふれた黒目が、いつもながら魅力的。
試写日:2007年3月8日(木)@日本教育会館・一ツ橋ホール
↓参考↓
アルゼンチンババア@映画生活
「アルゼンチンババア」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
↓関連商品↓

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なにが臭かったの?
『アルゼンチンババア』
2007年・日本・112分
監督・脚本:長尾直樹
原作:よしもとばなな
撮影:松島孝助
音楽:周防義和 小松亮太
出演:鈴木京香 堀北真希 役所広司
森下愛子 小林裕吉 田中直樹 他
入院していた妻(手塚理美)が突然逝ってしまったその日、墓石彫り職人の夫・悟(役所広司)は失踪した。高校生のひとり娘・みつこ(堀北真希)を残して。アルバイトをしたり、叔母(森下愛子)の助けを借りたりしてなんとか生活していくみつこだが、ある日、「アルゼンチンババアの家に父・悟がいるらしい」と耳にする。町はずれに住む「アルゼンチンババア」ことユリ(鈴木京香)は、エキセントリックな風貌をした変わり者の女性。かつてはタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、今は静かに暮らしているようだ。父を連れ戻すべく、みつこはアルゼンチンババアの家を訪れるが……。
よしもとばななさんの有名な原作は未読だが、「ごく普通の小さな町に、『アルゼンチンババア』と呼ばれる変わり者の女が住んでいる」という設定を思いつくその発想のすごさに驚いてしまった。ただのババアならともかく、「アルゼンチンババア」(それも、アルゼンチン人なのかどうかも、見た目ではよくわからない)だ。タイトルもそのまま『アルゼンチンババア』。この題を初めて耳にしたら、一瞬、「え? なに? どういうこと? アルゼンチンが舞台なの? えっ、違うの?」と訝しくなって当然だと思う。作品に対する好奇心をこのタイトルでまず芽生えさせて、怪訝を興味へつなげてしまうわけだ。
さて、映画について。この作品には、私が苦手としている要素がふたつ含まれていた。ひとつは、「父と娘の関係がテーマになっていること」。このブログでもたびたび書いているけれど、家族を描いた物語、中でも「父と子」を扱ったストーリィが、私は得意ではない。加えて、もうひとつは、「衛生的でない雰囲気・シーンが目についたこと」。悟(こいつがまた、無責任で自由すぎるにもほどがある男で、嫌悪感しかいだけなかった)がある作業に何日も何日も没頭し続けるという描写があるのだが、どう見ても、そのあいだに入浴や歯みがきをしているようには見えなかったのだ。また、ユリが住む家や彼女本人からは異臭が漂っているという描写もあり(その異臭の正体は、明確には描かれていない。ある程度の想像はつくが)、もう、その時点で、私にはかなりだめだった。不潔さや非衛生による臭いを映像から感じ取ってしまうと、物語に集中できなくなって、登場人物たちへの共感も難しくなる。「そんなことを気にするなんて、ナンセンスだ」と言われてしまうかもしれないし、自分でも、まあ、そうだろうな、とは思うのだけれど、生理的な拒否感は、どうこうなるものでもないわけで。
そんなこんなで、正直なところ、この映画を好きになることはできなかったのだが、きっと、ハート・ウォーミングでふんわりと幻想性もある、優しい作品なのだろうとは思う。悟とユリの関係が説明不足だと感じたり、みつこの心境の変化が性急すぎるように見えたりした部分がありはしたけれど、全体的なまとまりが悪いわけではなかった。
鈴木京香さん演じるユリの「アルゼンチンババア」っぷりがファンタジック。とても肌がきめこまやかでお若い顔立ちなのに、たっぷりの髪には白いものが目立っていて、「外国のお伽話に出てくる魔法使いの女の人」みたい。ユリが屋上でタンゴをゆったりと踊るシーン等は、不思議な詩情と温かみにあふれていて、心がほっこりとしてくるような気分になれた。
みつこ役の堀北真希さんが、とても堅実で信頼性のある演技をしていて、以前からこの人にいだいている好感が更にふくらむこととなった。大きくて情感にあふれた黒目が、いつもながら魅力的。
試写日:2007年3月8日(木)@日本教育会館・一ツ橋ホール
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アルゼンチンババア@映画生活
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2007/03/24公開製作国:日本監督:長尾直樹原作:よしもとばなな 『アルゼンチンババア』(幻冬舎刊)出演:役所広司、堀北真希、鈴木京香、森下愛子、手塚理美高校生のみつこは両親との3人家族。ある日、その中心だった母が闘病の末に息を引き取る。墓石彫り職人の父・
2007/10/07(日) 18:13:16 | 映画鑑賞★日記・・・
よしもとばななの同名小説を映画化した作品です。両親と幸せに生活していた女子高生のみつこですが、母が病死し、それと同時に父が失踪し、突然、独りになります。そして、半年後、父は、町外れの草原に建つ洋館にいることがつきとめられます。そこは、異国情緒を漂わせる雰
2007/04/15(日) 00:04:30 | 日っ歩〜美味しいもの、映画、子育て...の日々〜
監督:長尾直樹出演:役所広司、鈴木京香、堀北真希、森下愛子、小林裕吉、手塚理美、田中直樹、きたろう、岸部一徳評価:70点公式サイト(ネタバレあります)何が起こるんだろう、これからいったいどうなるんだろう、と思っているうちに映画が終わってし....
2007/04/14(土) 18:50:49 | デコ親父はいつも減量中
この一瞬だけでも貴女と生きることが出来て幸せでした。みつこ(堀北真希)とユリ(鈴木京香)が踊る場面が素敵だった。『アルゼンチンババア』公式サイトhttp://www.arubaba.com/
2007/04/14(土) 08:09:24 | iPod Junkie の 憂鬱
う~ん、、なんだろうな。悪い映画じゃないのだけど取り立てて素晴らしいというわけでもなく。観終わった後になんとなく郷愁感ただよう映画なのだけど、それなら他にももっといい映画があるし。時間が空いた時に行くならいいけど、わざわざこれを観るために時間を作っていく
2007/04/04(水) 08:27:02 | http://hometheater.sblo.jp/
原作:よしもとばなな「アルゼンチンババア」主題歌を歌うタテタカコ(バップ)の「ワスレナグサ」が印象的・・二人の母親の不幸な死と父親の突然の失踪が描かれているのにファンタジーな幸せに浸れる・・ 涌井みつこ(堀北真希)は、墓石を手彫りする石屋の父親涌
2007/04/02(月) 02:13:41 | 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜
映画「アルゼンチンババア」に関するトラックバックを募集しています。
2007/03/28(水) 00:18:32 | 映画専用トラックバックセンター
『アルゼンチンババア』イベント付きプレミア試写会@中野サンプラザ
しあわせがじんわりと体中にしみわたる3/24に公開される、よしもとばなな原作の映画『アルゼンチンババア』のスペシャルイベント付きプレミア試写会へ行った。フジカラーよりロッテの花の方が綺麗だったから、記念に撮ってみた(爆)早朝から並んでいたファンもいたらしく、
2007/03/27(火) 18:22:24 | |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο
行方不明のお父さんが見つかったのは、町外れにある、古い遺跡のようなビルでした。そこで一緒に暮らしていたのは、ある一人の、ちょっと変わった・・・三人家族の中心だった母が死に、父はその日に姿を消した悲しみを乗り越えてよみがえる新しい命....
2007/03/26(月) 23:47:45 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
本年度劇場観賞70本目です。いやぁ、なんとも言いがたい感想を持たせる素敵な映画でした。お涙モノでも感動モノでもありません。松竹メジャー系とは思えない作りの映画です。
2007/03/25(日) 01:41:33 | 八ちゃんの日常空間
Yahoo!映画の「おうちで上映会」で観ました。インパクトあるタイトルと豪華な脇役陣に期待してみましたが・・・。アルゼンチンババア★☆☆☆☆よしもとばなな原作。堀北真希主演。他に役所功司・鈴木京香・森下愛子・岸部一徳など渋いキャスティング。母親が亡くなってから
2007/03/23(金) 20:41:17 | O塚政晴と愉快な仲間達
アルゼンチンババア2007年 長尾直樹 監督 よしもとばなな 原作堀北真希 役所広司 鈴木京香 森下愛子 小林裕吉 岸部一徳 きたろう 田中直樹 手塚理美YAHOO JAPAN オンライン試写会 おうちで上映会ペパーミントの魔術師 Ageha さまのところで、教え....
2007/03/22(木) 17:42:07 | 猫姫じゃ
映画「アルゼンチンババア」の試写会に行ってきましたー!!今回はイベント付き試写会ってことだったので、何があるのかと思ったら、映画が始まる前にアルゼンチンタンゴを見れました♪ああゆうのができたら楽しいでしょうね〜…と、ダンス経験がないぼくは感心して見....
2007/03/16(金) 01:25:27 | Thanksgiving Day
試写会行ってきました。「アルゼンチンババァ」。今日の試写会は、始まる前にトークショー付き。Every Little Thingの持田香織さんが話してました。ステージ前から10列目くらいで見たんだけど、顔小さいし、きれいでした。やっぱりね。そりゃ。<↑クリックすると拡大します
2007/03/16(金) 00:23:05 | COPER夜な夜な。
「アルゼンチンババア」試写会レビュー 生きることがおもしろいから
やはり、ちょっと「観たいな」なんて思って、ササっと劇場へ出向き、らく〜に観る映画はイイ映画。で、エンディングテーマを歌うタテタカコさんのライブもあるからもっとイイ映画(笑)イイ映画には、アルゼンチンババアという、良くわからないけど魅力ある婆さんがいた。
2007/03/14(水) 02:34:32 | 長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ
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