2006年12月09日(土)
『犬神家の一族』(2006年度版)を観たよ。
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全員が全員の台詞が聞き取れるなんて!
『犬神家の一族』(2006年度版)
2006年・日本・131分
監督・脚本:市川崑
製作:黒井和男
プロデューサー:一瀬隆重
原作:横溝正史
脚本:長田紀生 日高真也
撮影:五十畑幸勇
音楽:谷川賢作
出演:石坂浩二 松嶋菜々子 富司純子 尾上菊之助
松坂慶子 萬田久子 深田恭子 中村敦夫
石倉三郎 岸辺一徳 奥菜恵 仲代達也 他
製薬事業で大成した那須の財閥・犬神家。その創始者である佐兵衛(仲代達也)の永眠により、彼の残した遺言状がきっかけで、一族に惨劇がもたらされることとなった。遺言状の内容は、「佐兵衛の孫の佐清(尾上菊之助)・佐武(葛山信吾)・佐智(池内万作)のいずれかの者と結婚することを条件に、全財産を野々宮珠世(松嶋菜々子)に譲渡する」というものだった。珠世は「佐兵衛の恩人の孫」という存在であって、犬神家の者にしてみれば、いわば他人。佐兵衛の腹違いの娘で、佐清・佐武・佐智それぞれの母である松子(富司純子)・竹子(松坂慶子)・梅子(萬田久子)の三姉妹は、動揺と憤りを隠しきれない。一方、佐兵衛の遺言状を管理していた法律事務所は、意外極まりない遺言の内容に胸騒ぎを覚え、探偵の金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼するが……。
恥ずかしながら、「犬神家」初体験。あの有名な原作を読んだこともなければ、同じ市川崑監督&石坂浩二さん主演でつくられた前作映画も観たことがなく、テレビで放映される金田一耕助のドラマもほとんど目にしたことがない。……金田一さんってさ、髪からふけが落ちるでしょ? で、それが結構トレード・マークにもなっていたりして。そのことに私は嫌悪感をMAXまで刺激されてしまって、金田一シリーズは意識的に避けていた。この度、試写で今作を観て、まあまあ面白かったのだけれど、……金田一耕助さんと仲良くできるきっかけにはならなかったな。ふけはだめなの、どうしても。ごめんなさい。
「ひっくり返った死体の足が湖面から突き出ている話」という極端で乏しい認識しか持ち合わせていなかった私だったので、オープニングからエンド・クレジットの最後までの131分間を、まったく飽きずに楽しんだ。原作小説や前作映画のファンのかたには、気になるところや感じるところがいろいろあるのだろうなぁ、とは思うけれど、なにも知らない私の目には、構成が上手で贅沢にお金のかかった、質のよい娯楽ミステリー映画として充分に映った。
脚本が上質。特に、台詞が的確で美しく、なにより「わかりやすい」(原作の台詞に忠実なのだろうか)。台詞のこのわかりやすさを更に効果的にしているのが、出演者たちの滑舌のよさだ。新旧問わず日本映画を観ていて、たびたび不満に感じてしまうのが、「台詞がよく聞き取れないことが多い」という点である(海外映画にもある問題なのかもしれないが、基本的に字幕スーパーを頼りに観ているため、あまり気にならない)。当然ながら、日本映画には字幕がなく、また、映画館や試写会場で観ているときは、チャプターを戻して台詞を聞き直すこともできない。「今、なんて言ったんだよ!?」とむかむかするだけならともかく、物語の本筋に関わる重要な台詞が「早口だったり、もごもごしていたり」という理由で聞き取れない場合も、ままあるのだ。そういうときの苛立ちったら、決して軽いとは言えない。「日本映画に台詞の聞き取りにくい部分があるのは、あたりまえ」というあきらめを、私はそれなりに強くいだいていた。
しかし、この『犬神家の一族』(2006年度版)では、各出演者の台詞に、「今、なんて言ったの?」と心中で聞き返したくなったことが、一度たりともなかったのである。役者さんたちの滑舌のよさに対してはもちろんだが、これだけのクリアな台詞・発声を徹底してくれた演出の丁寧さに、深い好感と感心をいだかずにはいられなかった。
富司純子さん。「女優って、すごい……っ!」という衝撃と感嘆を、生まれて初めて大女優の演技に触れさせていただいたかのごとく味わった。壮絶で、凛々しく、華麗な凄みにあふれている。今作では、実の息子さんの尾上菊之助さんとの、親子役での親子共演が実現(そして、女優の寺島しのぶさんが、富司純子さんのお嬢さんで、菊之助さんのお姉さんなのだと、今回データを調べていて初めて知った、映画ファンとしては恥ずかしすぎの私であった……)。
試写日:2006年12月8日(金)@TOKYO FMホール
↓参考↓
犬神家の一族@映画生活
「犬神家の一族」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
↓関連商品↓

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全員が全員の台詞が聞き取れるなんて!
『犬神家の一族』(2006年度版)
2006年・日本・131分
監督・脚本:市川崑
製作:黒井和男
プロデューサー:一瀬隆重
原作:横溝正史
脚本:長田紀生 日高真也
撮影:五十畑幸勇
音楽:谷川賢作
出演:石坂浩二 松嶋菜々子 富司純子 尾上菊之助
松坂慶子 萬田久子 深田恭子 中村敦夫
石倉三郎 岸辺一徳 奥菜恵 仲代達也 他
製薬事業で大成した那須の財閥・犬神家。その創始者である佐兵衛(仲代達也)の永眠により、彼の残した遺言状がきっかけで、一族に惨劇がもたらされることとなった。遺言状の内容は、「佐兵衛の孫の佐清(尾上菊之助)・佐武(葛山信吾)・佐智(池内万作)のいずれかの者と結婚することを条件に、全財産を野々宮珠世(松嶋菜々子)に譲渡する」というものだった。珠世は「佐兵衛の恩人の孫」という存在であって、犬神家の者にしてみれば、いわば他人。佐兵衛の腹違いの娘で、佐清・佐武・佐智それぞれの母である松子(富司純子)・竹子(松坂慶子)・梅子(萬田久子)の三姉妹は、動揺と憤りを隠しきれない。一方、佐兵衛の遺言状を管理していた法律事務所は、意外極まりない遺言の内容に胸騒ぎを覚え、探偵の金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼するが……。
恥ずかしながら、「犬神家」初体験。あの有名な原作を読んだこともなければ、同じ市川崑監督&石坂浩二さん主演でつくられた前作映画も観たことがなく、テレビで放映される金田一耕助のドラマもほとんど目にしたことがない。……金田一さんってさ、髪からふけが落ちるでしょ? で、それが結構トレード・マークにもなっていたりして。そのことに私は嫌悪感をMAXまで刺激されてしまって、金田一シリーズは意識的に避けていた。この度、試写で今作を観て、まあまあ面白かったのだけれど、……金田一耕助さんと仲良くできるきっかけにはならなかったな。ふけはだめなの、どうしても。ごめんなさい。
「ひっくり返った死体の足が湖面から突き出ている話」という極端で乏しい認識しか持ち合わせていなかった私だったので、オープニングからエンド・クレジットの最後までの131分間を、まったく飽きずに楽しんだ。原作小説や前作映画のファンのかたには、気になるところや感じるところがいろいろあるのだろうなぁ、とは思うけれど、なにも知らない私の目には、構成が上手で贅沢にお金のかかった、質のよい娯楽ミステリー映画として充分に映った。
脚本が上質。特に、台詞が的確で美しく、なにより「わかりやすい」(原作の台詞に忠実なのだろうか)。台詞のこのわかりやすさを更に効果的にしているのが、出演者たちの滑舌のよさだ。新旧問わず日本映画を観ていて、たびたび不満に感じてしまうのが、「台詞がよく聞き取れないことが多い」という点である(海外映画にもある問題なのかもしれないが、基本的に字幕スーパーを頼りに観ているため、あまり気にならない)。当然ながら、日本映画には字幕がなく、また、映画館や試写会場で観ているときは、チャプターを戻して台詞を聞き直すこともできない。「今、なんて言ったんだよ!?」とむかむかするだけならともかく、物語の本筋に関わる重要な台詞が「早口だったり、もごもごしていたり」という理由で聞き取れない場合も、ままあるのだ。そういうときの苛立ちったら、決して軽いとは言えない。「日本映画に台詞の聞き取りにくい部分があるのは、あたりまえ」というあきらめを、私はそれなりに強くいだいていた。
しかし、この『犬神家の一族』(2006年度版)では、各出演者の台詞に、「今、なんて言ったの?」と心中で聞き返したくなったことが、一度たりともなかったのである。役者さんたちの滑舌のよさに対してはもちろんだが、これだけのクリアな台詞・発声を徹底してくれた演出の丁寧さに、深い好感と感心をいだかずにはいられなかった。
富司純子さん。「女優って、すごい……っ!」という衝撃と感嘆を、生まれて初めて大女優の演技に触れさせていただいたかのごとく味わった。壮絶で、凛々しく、華麗な凄みにあふれている。今作では、実の息子さんの尾上菊之助さんとの、親子役での親子共演が実現(そして、女優の寺島しのぶさんが、富司純子さんのお嬢さんで、菊之助さんのお姉さんなのだと、今回データを調べていて初めて知った、映画ファンとしては恥ずかしすぎの私であった……)。
試写日:2006年12月8日(金)@TOKYO FMホール
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『金田一さん、事件ですよ──』
コチラの「犬神家の一族」は、言わずと知れた横溝正史の大ヒットミステリー\"金田一耕助\"シリーズの映画化です。12/16公開になる市川崑監督のセルフ・リメイクなのですが、試写会で観てきちゃいましたぁ〜♪
オリジナルは76年製
2007/10/29(月) 22:36:11 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
犬神家の一族(2006)公開中ストーリー ☆☆☆☆☆映画の作り方☆☆☆☆総合評価
2007/02/26(月) 11:46:27 | シネマ de ぽん!
帰省中109シネマズ富谷での映画観まくり計画、第1弾は「鉄コン筋クリート」、第2弾は
2007/01/18(木) 07:07:40 | 欧風
http://www.fujitv.co.jp/inugami/映画館にて犬神家の一族微妙だ・・・そもそもこの話って佐清が戦争が終わった後とっとと帰ってくれば事件が起きなかったのでは?かなり後味悪いかも・・・殺人シーンのとき血を流すシーンは必須で
2007/01/15(月) 02:39:07 | 勝弘ブログ
「犬神家の一族」★★★☆石坂浩二 、 松嶋菜々子 、 尾上菊之助 、 富司純子出演市川崑 監督、2006年真面目にリメイクしたらこんなふうになりました。今、何故この映画なのか、そんなことを思いながら映画をみた。石坂浩二の金田一さんは、...
2007/01/08(月) 21:40:21 | soramove
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2006/12/26(火) 21:23:36 | CINEMANIAX!
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2006/12/24(日) 14:52:01 | よしなしごと
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2006/12/24(日) 06:44:10 | 唐揚げ大好き!
「犬神家の一族」★★★☆石坂浩二 、 松嶋菜々子 、 尾上菊之助 、 富司純子出演市川崑 監督、2006年真面目にリメイクしたらこんなふうになりました。今、何故この映画なのか、そんなことを思いながら映画をみた。石坂浩二の金田一さんは、...
2006/12/20(水) 22:05:52 | soramove
イイノホールで行われた、映画「犬神家の一族」の試写会に行ってきました!!「犬神家の一族」といえば、横溝正史原作で何度も映像化されてる有名作品ですよね・・・とは言ってもぼくは内容をよく知らなかったんですけどね(-_-;)『昭和23年、信州諏訪の犬神財閥の当主....
2006/12/20(水) 13:34:40 | Thanksgiving Day
莫大な遺産を巡って血塗られた惨劇がついに幕を開ける絢爛な一族に起こる骨肉の争い名探偵金田一耕助登場!
2006/12/18(月) 19:49:56 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
「犬神家の一族」のリメイク、しかも市川+石坂コンビで。これは金田一耕助ファンの私には非常に嬉しいと同時に、やってほしくなかったという気持ちと半々で非常に複雑なところでした。
2006/12/18(月) 01:12:54 | 取手物語〜取手より愛をこめて
金田一さん、事件ですよ──横溝正史の最高傑作。
2006/12/17(日) 21:38:12 | a day on the planet
『犬神家の一族』映画試写会見に行ってきました。あと,…もしかして,あの盗作ブログ騒ぎでずっと棚上げ状態?ドラマ『東京タワー オカンと僕とときどきオトン』の感想もちょろっと。
2006/12/17(日) 08:24:35 | D.D.のたわごと
犬神家の一族 30年前のリメイクらしい。 オレはてっきり孫と美雪ちゃんがでてくるものだと…w ジッチャンノナニカケテ! 30年前の映画など見てるはずもなく、 金田一シリーズは初めてだったのですごく楽しみにしていた。 予告編がすごかったから。期待しすぎた部分も
2006/12/17(日) 04:58:08 | jyu STUDIO
試写会で観てきました。 「犬神家の一族」 東宝映画に関係する豪華キャストによる、まるでかつての「忠臣蔵」のようなお祭り大作という感じです。
2006/12/16(土) 21:03:41 | しんのすけの イッツマイライフ
東京国際映画祭クロージング作品・ワールドプレミア『犬神家の一族』舞台挨拶@オーチャードホール
意味はないが、過去最長(たぶん)のタイトルにしてみた(爆)市川崑監督が自らメガホンを取り、30年ぶりにセルフリメイクした、横溝正史・原作『犬神家の一族』が12/16の公開に先駆けて、第19回東京国際映画祭のクロ...
2006/12/16(土) 18:12:10 | |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο
試写会にて、見てまいりました、『犬神家の一族』。 オープン間近な「シネプレックス枚方」のお披露目の意味もあって、ドリンクやフード付、しかも「王の男」とのダブル試写会と、普通とはちょっとちがった豪華さ。 でも……遠い、遠いよ、駅から!! しかも、駐車場は
2006/12/13(水) 20:46:59 | てぃーちゃーのプライベート
「犬神家の一族」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *2006年 *出演:石坂浩二、松嶋菜々子、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子、萬田久子、中村敦夫、仲代達矢、葛山信吾、池内万作、永澤俊矢、奥菜恵、岸部一徳、蛍雪次朗、嶋田豪、松本美奈子、草笛光子
2006/12/13(水) 15:15:33 | 映画レビュー トラックバックセンター
犬神家の一族。いやーこれは本当に凄いですね。30年間の監督と主演がそのままでリバイバルなんてありえないですよ。僕は見た記憶が余りないんですが、その理由は怖すぎたから。子供には怖すぎて見れなくてみてない。なので今回は見に行こうかなあと思ってます。
2006/12/10(日) 09:20:39 | 犬神家の一族
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