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『ロード・オブ・ウォー』を観たよ。
 今みたいなご時世だからこそ、こういう映画は必要かも。重厚なテーマのわりにはライトで単純な作りだけど、それはイコール「わかりやすい」ってことでもあるわけだし。

『ロード・オブ・ウォー』
原題:"LORD OF WAR"
参考:ロード・オブ・ウォー@映画生活
2005年・アメリカ・122分
監督・製作・脚本:アンドリュー・ニコル
製作・主演:ニコラス・ケイジ
製作:ノーマン・ゴライトリー アンディ・グロッシュ 他
製作総指揮:ブラッドリー・クランプ クリストファー・エバーツ 他
撮影:アミール・M・モクリ
音楽:アントニオ・ピント
出演:イーサン・ホーク ブリジット・モイナハン
   ジャレッド・レトー イアン・ホルム 他

 ウクライナ人のユーリー(ニコラス・ケイジ)は、幼い頃に家族と共にアメリカへ渡ってきた経歴を持っている。少年時代、ギャングの銃撃戦に遭遇したことをきっかけに、世間では武器の需要があるのだという事実に彼は気づいた。やがて武器商人となったユーリーは、武器売買の才能という自らの「天職」を生かし、発展途上国から先進国まであらゆる「国家」を顧客として、莫大な富を得続けるのだった。妻のエヴァ(ブリジット・モイナハン)にすら自身の職業を秘密にしているユーリーだが、そんな彼に狙いをつけた者がいた。インターポールの刑事・バレンタイン(イーサン・ホーク)である。

 武器売買っていう闇の商売で財を成した主人公は、ニューヨークの高級住宅街であるアッパー地区に暮らして、美しい妻をめとる。……ね? 「わかりやすい」でしょう?

 いわゆる「死の商人」を扱った物語。実在のやり手武器商人がモデルになっているらしい。一見のどかな様子で始まるのに、残酷でリアリティのある実情へと導いていくオープニングが、シニカルに巧みで印象的。善悪の区別がストレートすぎるきらいがあるから、安直なそのアプローチが少々気にはなったけれど、「戦争は残酷。でも、戦争をネタに儲ける奴がいる。だから、この世から武器売買という商売はなくならない。つまり、戦争そのものもなくならない」という図式が、いとも簡単に理解できる仕組みになっている内容。

 語弊を承知で言うけれど、……今の時代って、いつ第3次世界大戦が起こっても不思議ではない状況だと思う。そして、語弊どころでなく暴言を承知で言うけれど、その鍵を握っているのは、アメリカっていう国だと思う。……私は、アメリカがすごく好きだ。幼い頃から憧憬をいだき続けているし、いつだって訪れたいと思っているし、かの地に旅行すると「この国に住みたい! 日本に帰りたくない!!」って、その都度心底ため息ついちゃうし、我ながら典型的で古典的な「アメリカかぶれ」だ、っていう自覚がめちゃめちゃある。だけど……、「国家」としてのアメリカは、平和や戦争を意識したときに考えざるをえないアメリカという国は、……ただの一般人でしかない私のような人間にとって、恐怖を感じずにはいられない存在であるのは確かだ。

 だから、……この作品が「アメリカ映画」だっていうことが、私には嬉しかった。

 戦争や武器の恐ろしさ、武器売買という「ハイエナ的商売」のプロセスと結果 ― そういったポイントを、この映画ではとってもたやすくお勉強できる。繰り返しになってしまうけれど「こんなご時世」の「今の時代」だからこそ、この単純明快っぷりは貴重だ。

 ニコラス・ケイジ。正直なところ、生理的に嫌い。でも、彼の出演作に好きな映画が多い自分が悔しい(例:『あなたに降る夢』・『リービング・ラスベガス』・『SONNY/ソニー』・『月の輝く夜に』)。

 正統派で血統のよい役者、っていう感じのニコラス・ケイジにしては、今作でのユーリー役って、かなり「汚れ役」の部類にはいったと思う。知的で皮肉の利いた役柄。巧いなぁ、って思った。……うーん、やっぱり悔しい。

試写日:2005年11月28日@科学技術館サイエンス・ホール

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画


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原題:Lord of War 実在する5人の武器ディーラーから抽出したキャラクターを融合して構築されたという、死の商人・・虐殺が繰り返される紛争地への武器密輸という問題作・・ ユーリー(ニコラス・ケイジ)は家族と共にウクライナからニューヨークへと移住して
 『史上最強の武器商人と呼ばれた男』  今日は、多分今年の劇場鑑賞納めという事でコチラの映画を観てきました♪多分ってのは、明日は今のところお家でDVD鑑賞しながら、夜のPRIDEに備えようと思ってるからですヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ  いつもお世話になっているこっち...
監督 アンドリュー・ニコル 主演 ニコラス・ケイジ 2005年 アメリカ映画 122分 ドラマ 採点★★★ “民主主義VS社会主義”という建前も冷戦の終結と同時に意味を成さなくなる。大儀を失った現代では、“圧制から人々を救う”という見え透いた嘘で戦争を続ける大国。その
帰省中冬休み映画観まくり計画、第1弾は「SAYURI」、第2弾は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」、第3弾は「キング・コング」と観てきました。次は・・・ってところですが、前、映画を観た時にやってた予告編で気になってたのが、この「ロード・オブ・ウォー −
※少しネタバレがあります。見ていない方はご注意ください。 公式サイトはコチラ→ 【原題】Lord of? War【制作年】2005【制作国】アメリカ【監督】アンドリュー・ニコル【主なキャスト】○ニコラス・ケイジ(ユーリー)○イーサン・ホーク(インターポ
今世界には5億5千万丁の銃がある。ざっと12人に1丁の計算だ。私が目指すのは・・・”1人1丁の世界”
世界をまたにして活躍する大物の武器商人を主人公とした作品です。ソビエト連邦崩壊前夜のウクライナに生まれたユール・オルロフは、家族とともにニューヨークへ移住し、両親の営むレストランを手伝っていました。ある日、ロシア人ギャングの銃撃戦を目撃したことをきっかけ
そこにある不条理に胸が痛みつつ、ブラックなテーマに満足。戦争ビジネスの実情がエンタメしていておもしろい。ウクライナ生まれのユーリー・オルロフは名うての武器商人に成り上がっていった・・・この手の映画が全国ロードショー公開作になるのは、ニコラス・ケイジの知名
地球上で12人に1人が武器を持っている・・・そんな武器商人を演じるアデランスをつけた(?)ニコラス・ケイジ主演「ロード・オブ・ウォー」を年末にみた。こちらは、ロード・オブ・ザ・リングじゃなく、戦争の支配者みたいな意味のもの。ちょ
遅くなりましたが、今年の初の投稿です。皆さんよろしくお願い致します。 以前、GY...
私たちが本当は知っていて、知らないふりをしている世界の現実良い映画です。観客は主人公への共感と反感の間で小刻みに揺さぶられ続けます。そして波の振幅が大きくなり、感情がある意味”昇華”された果てに、明確な事実が理性に突きつけられます。何の装飾もない、事....
「ロード・オブ・ウォー」★★★ニコラス・ケイジ主演最初は古い銃を売りさばくせこい売人だった主人公。だんだんとコネクションを広げ、でかい商売で莫大な利益を上げていく。もちろんその一方でその武器で人が死んでいく描写もある。その頃、...
12/16にメルマガ第105号配信してました。お題は「ロード・オブ・ウォー」です。 本作は、ソ連崩壊の混乱に乗じて巨万の富を築き上げた武器商人の半生を描いた作品。 監督・脚本のアンドリュー・ニコルが「映画の出来事のほとんどすべてに実例がある」と言うだけあって、武器
『ロード・オブ・ウォー』(2005 / アメリカ / アンドリュー・ニコル) Text By 仙道 勇人  「今世界には5億5千丁の銃がある。ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は"1人1丁の世界"」そう嘯いてみせる男の独白から始まる本作は、この男――ユーリー・オルロフが「死
●『ロード・オブ・ウォー』122分。12月17日公開。『ナショナル・トレジャー』がヒットし続編も製作される事になりちょっぴり人気のニコラス・ケイジ今回の役は闇の武器商人・・・実在の現役バリバリの武器商人がモデルらしい。アメリカ合衆国の実像が明らか...
戦争は待望のビジネスチャンス。アフリカは武器のジャングル地帯。それもまたいいだろう。我々は潤っているのだから…ユーリー
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