『《a》symmetry/アシンメトリー』を観たよ。

►2008/12/12 12:07 

 荒木宏文の清冽な美しさは、もはや神がかりだとすら感じる。

『《a》symmetry/アシンメトリー』
2008年・日本・82分
監督:佐藤徹也
プロデューサー:瀬名拓哉 赤羽智比呂 他
エグゼクティヴ・プロデューサー:安西崇
脚本:関えり香
助監督:石田雄介
撮影:坂本将俊
編集:鎌田将孝
音楽:INORAN
出演:和田正人 荒木宏文 佐津川愛美 志賀廣太郎 他

 ライターとして雑誌編集部で働いている雨宮北斗(和田正人)が、乳癌で入院している恋人・武内真由(佐津川愛美)の病室を訪れると、真由の担当医のひとりでインターンの巽慎一郎(荒木宏文)がいた。偶然の再会に驚くふたり。北斗と慎一郎は高校の同級生で、写真部の仲間でもあったのだ。当時は親友だったふたりだが、さまざまな苦い想い出がそこにはあって……。

 若手俳優集団・D-BOYSのメンバーである和田正人と荒木宏文がダブル主演を務めた作品。

 いわゆるBL(ボーイズ・ラブ)映画なのだが、王道のBLには、なかなかありえないシビアな要素がしっかりと描かれていて、個人的にはとても好感が持てた。

 たとえば、主人公のひとり・北斗が心から大切に想っている女の恋人がいて、おまけにその彼女は乳癌という深刻な病気にかかっており、また、彼女の言動や存在感が、物語の中で重要な役割をしっかりと果たしている。女性キャラクターがきちんと描かれていて、ないがしろにされていないというのは、BL作品では珍しい。

 また、慎一郎がゲイという設定になっているのも、BLとしては特筆すべき点。「自分たちはゲイではないが、たまたま好きになった相手が男で、唯一無二の愛する人だった」というたぐいの設定が、BLでは多いものだから。

「短期間で撮影したんだろうなぁ」と感じさせる演出やセットの細かな粗は目につくのだが、起承転結はよくできており、甘さや安易なラヴ・シーンに頼った部分がなく、「結構、リアリティがあるかも」と納得しながら観られる作品だった。少なからず重くて、せつない展開だが、余韻は爽やかで、ラストに無理や矛盾はない。

観た日:2008年12月10日(水)@自宅にてDVD

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↓参考↓
アシンメトリー@映画生活
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テーマ : ゲイを扱った映画 - ジャンル : 映画

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