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2008年12月07日(日)

舞台『リンダリンダラバーソール』を観てきました。

 相葉弘樹さんが出演した舞台『リンダリンダラバーソール』@博品館劇場、2008年12月6日(土)の夜公演を観てきました。

 感想というか、雑感を。ネタバレも含むので、追記にて。

【More・・・】

『リンダリンダラバーソール』、原作は大槻ケンヂさんの小説。私は未読なので、今回の舞台が、原作をどの程度踏襲しているのかを判断することはできなかったけれど。

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

 かつて、バンド・ブームが全盛だった頃にもてはやされたバンド・暴君少女のヴォーカルだったナミオ。20年後の彼は、音楽から足を洗い、コンビニの店員をしている。新しくバイトに入ったバンド好きの青年に触発されて、過去を語り始めるが……、というストーリィ。

 この舞台の公式サイト、みあたらないんだよね……。検索してみたんだけど、発見できなかった。加えて、パンフ等を買ってないので、自分が聴きとれたキャラクター名が正しいのかどうか、自信がまるでない。間違っていたら、ご容赦ください。

 若い日のナミオを演じたのがトリプルAの西島隆弘くんで、その20年後のナミオを演じたのが津田健次郎さん。このふたりのW主演という印象。ナミオに多大なるインスピレーションを与えるヒロイン「ラバーソールを履いた少女」のコマコを演じたのが、Itscoさん。

 相葉くんの役は、若き日のナミオが関わることになる、「女の子に人気のロック・スター、レイン」。 レインは癌に侵されていて、若くして命を落とす。普段は俺様系のきらきら系で、ほかのバンドたちから見たら、「ちょっと嫌味な奴」というレインだが、音楽とステージへの情熱は誰にも負けなくて、死を迎えるその直前までステージに立って歌いたいと渇望し続ける。

 全体的に、コメディ要素とシリアス要素が混ざった演出なのだけれど、中でもレインは、「笑いをとる部分」と「癌と向き合うシリアスな部分」の対比が顕著だったように思う。

 レインの登場シーンは、はっきり言って、あまり多くなかったので、相葉くんのファンとしては、「もっと彼を観たかったなぁ」という欲求が残ってしまったのだけれど、仰々しくて笑える衣装を身にまとってオーヴァー・アクションでステージングを披露する相葉くんは、堂々としていて、男らしくて(今まで以上に、雰囲気も体の作りも、たくましくなったように思う)、観ていて、とてもすがすがしく感じた。

 私としては、癌に侵されて体力を消耗してからのレインのほうが、相葉くんの真骨頂のように思えた。車椅子に乗った彼が、「もう一度、歌いたいんだ!」と苦しげに絶叫するシーンがあったんだけど、このシーンは、後述する津田さんの涙のシーンと同じくらい、私的には胸に響いた。

 車椅子に乗った相葉くんを観て、もちろん、『スイッチを押すとき』の凄絶な演技を思い出しもして。『スイッチ』といい、今回のレイン役といい、相葉くんは「苦悩を抱えて傷ついた役」を演じると、よい意味で鬼気迫るものがあるので、もっとシリアスな、それもストレート・プレイで彼を観たいという欲求が、更に募った。いや、もちろん、ミュージカルや映画で頑張る彼も、同じように観たいのだけれど。

 劇中、ナミオが全国ツアーに繰り出して、各地で記念写真を撮る際に、相葉くんが彼のバンド・メンバーに扮して(今作では、キャストの多くがさまざまな役を兼任している)、カメラに向けてテンション高くポーズを決めるシーンがあったんだけど、あれらの場面での相葉くんは、本当、「イベントとかでファンに笑顔を見せてくれる元気な彼だなぁ」という印象で、ほほ笑ましかった。

 さて、津田さん。彼の舞台を観たのは初めて。言うまでもなく津田さんは、アニメ『テニスの王子様』で乾役を務めた声優さんでもある。

 そして、今回の舞台の演出・脚本を担当した喜安浩平さんは、同じくアニプリで海堂の声をあてていた人。アニプリでの乾&海堂という名コンビが組んだ舞台でもあったわけだ。テニプリ・ファンの私としては、ものすごく嬉しかった。

 津田さんのナミオ、……こんなふうに言うのはおこがましくて失礼なのかもしれないけれど、本当に本当にお上手で、表情のひとつひとつが巧くて、クライマックスで狂おしく涙を流す場面では本当に泣いていて、……めちゃめちゃ感動してしまった。気づいたら私は、津田さんばかりを目で追っていた。

 津田さん演じるナミオは、しょっちゅう煙草をくわえていて、マッチを擦って火をつけようとするのだけれど、火がつかない。だけど、最後の最後に、一度だけきちんと火がついて、深々と煙草をくゆらす。これはもちろん演出なんだろうけれど、あの瞬間に、物語に大きな区切りがつく。あのときについたマッチの火と、津田さんの吸う煙草から立ち昇った紫煙が、「夢を貫くこと」の象徴のように見えて、とても胸を打たれるものがあった。

 私はバンドに詳しくなくて、また、あの手のジャンルにあまり興味がないから、この舞台が体現した物語を真っ向から理解することはできなかったと思う。ただ、確実に輝いていく相葉くんと、「最高」と以外表現のできなかった津田さんを観ることができて、とても味わい深い時間を過ごせた。

 相葉くんと津田さんに偏ったテキストになってしまったけど、以上、雑感。

テーマ : 舞台・ミュージカル - ジャンル : アイドル・芸能

08:31  |  相葉弘樹さん  |  TB(0)  |  EDIT  |  Top↑

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