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2008年11月13日(木)

『ブリュレ』を観たよ。

 この作品が劇場デビュー作だった林田監督は、2008年11月1日に急逝された。享年32歳。……デビュー作が遺作になった。

『ブリュレ』
2008年・日本・71分
監督・脚本:林田賢太
プロデューサー:赤間俊英 三坂知絵子
撮影:早坂伸
音楽:水野敏宏
出演:中村梨香 中村美香 平林鯛一 瀬戸口剛 小田豊 他

 一卵性双生児の水那子(中村梨香)と日名子(中村美香)は、火事で父を亡くして以来、13年間、離れ離れで暮らしていた。あるとき、水那子が日名子を訪ねてくる。パティシェの叔父のもとに住む日名子は、クレーム・ブリュレを作りながら、「『ブリュレ』の意味は、『燃やす』じゃなくて『焦がす』なんだ」と言った。ある事件をきっかけに、ふたりは逃避行を始める。しかし、水那子には日名子にうちあけられない大きな秘密があって……。

 父親が死んだ火事、立て続けに起こる不審火、消防士になる男、煙草、ライター、そして、クレーム・ブリュレを焦がすバーナー ― あらゆる「火」が、この物語の鍵となっている。

「唐突さ」が目立つ作りだ。台詞、展開、姉妹の近親愛、彼女らに関わる男たちの行動、いずれも唐突に感じる部分が多かった。私はそれに結構惑わされてしまったのだけれど、きっと、手法・演出としての唐突さなのだろう。観る側が、頭の中で個々に設定やキャラクターの心理を想像して補完しないと、全体的な物語が浮かびあがってこないように感じた。

 チェロやヴィオラ中心の音楽が美しく、また、それらの使いかたが詩的で鮮烈である。まっすぐに綺麗な映像でもあったので、次作が楽しみだと素直に期待できる監督さんだと思ったのに……、もう、この世にいないなんて……。

観た日:2008年11月12日(水)@ユーロスペース2

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↓参考↓
ブリュレ@映画生活
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テーマ : 日本映画 - ジャンル : 映画

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