2008年11月01日(土)
NHK交響楽団・定期公演:10月・Bプログラム。
恒例の、N響B定期。2008年10月29日(水)@サントリーホール。コンダクターは、ジャナンドレア・ノセダ。
1.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 ※ピアノ独奏:レイフ・オヴェ・アンスネス
2.レスピーギ:ブルレスカ 作品59
3.ラフマニノフ(レスピーギ編):5つの練習曲『音の絵』
弦楽偏愛の私は、ピアノ曲にもピアニストにも、あんまり詳しくないけど、ミーハーな耳をしているので、ラフマのピアノ・コンチェルト2番は大好きだ。アシュケナージがソリストを務めて大昔に録音したディスクしか持ってないけど。
今回のソリスト、レイフ・オヴェ・アンスネスのことは、これまで知らなかった。……すっごく、よかった。というより、この日の定演そのものが、めちゃめちゃよかった。N響の定演で、どの曲聴いても、よい意味の鳥肌が立ちまくっちゃった日なんて、本当、久しぶり。あー、楽しかったなぁ。至福だったなぁ。
この夜のコンサートの印象は、そのまま、まるごと、指揮者ノセダの印象、ということになる。
名前しか知らなかったノセダ。録音も聴いたことがなかったので、音を聴くのは初めて。
この人、おもしろい! 「太陽」みたいなコンダクター。振りのアクションがとても激しくて、まるで、彼自身が、音そのものと化しているかのよう。ダイナミックな指揮姿という意味では、佐渡裕を連想させるものがあった。
指揮中も、その前後も、ノセダの人柄の温かさが伝わってくる。コンチェルトが終わったあとに、ソリストと握手をするのは、どのコンもやることだけれど、ノセダは握手だけにとどまらない。アンスネスを抱きしめていた。また、アンスネスがアンコールを弾きにステージへ戻ってきたとき、ノセダはオケ後方にあったオルガンの椅子に座って、その演奏を姿勢を正して聴いたのだ。終わったら、満面の笑みで大拍手。
ソリストのアンコールを、わざわざ舞台上へ聴きにきたコンダクターなんて、初めて見た。ノセダへの好感度と興味が、一気に上昇した出来事だった。
パフォーマンス的におもしろかったノセダだったけれど、もちろん、演奏そのものも聴き応え満点だった。というより、私が好きな「ドラマ性のある音」を作ってくれるコンだった。
プログラムそのものに、ドラマティックで物語性の強い曲が揃っていたせいもあるのだろうけれど、たとえば、ラフマのピアノ・コンチェルト2番は、テクニカルな部分ばかりが強烈な演奏も多い中、この夜の音は、全然そうではなくて、技巧的な安心感と素晴らしさに加えて、ロマンティシズムと狂おしさのような感覚が、あふれんばかりに薫っていた。久々に思ったんだよ。「この演奏、録音でも聴きたい! 自宅でも常に聴ける状態にほしい!!」って。
2曲目のレスピーギのブルレスカは、初聴き。ローマ・シリーズが好きだから、レスピーギに抵抗はない。約6分の短い曲なんだけど、交響詩の一部みたいに、ストーリィ性の伝わってくる曲だった。
3曲目は、ラフマニノフがピアノのために作った練習曲集『音の絵』から抜粋した曲を、レスピーギがオーケストラ用に編曲したもの。このヴァージョンを聴いたのは初めて。というより、レスピーギが『音の絵』の編曲版を作っていたことすら、知らなかった。オケ好きの私には、オリジナルのピアノ版より、胸にしっくり響いたくらい。
「N響定期の会員でよかった! クラシックが好きでよかった!! ノセダを知ることができてよかった!!!」と、よかった尽くしで終わった、2008年の10月B定期。大満足。最高に幸せ。
1.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 ※ピアノ独奏:レイフ・オヴェ・アンスネス
2.レスピーギ:ブルレスカ 作品59
3.ラフマニノフ(レスピーギ編):5つの練習曲『音の絵』
弦楽偏愛の私は、ピアノ曲にもピアニストにも、あんまり詳しくないけど、ミーハーな耳をしているので、ラフマのピアノ・コンチェルト2番は大好きだ。アシュケナージがソリストを務めて大昔に録音したディスクしか持ってないけど。
今回のソリスト、レイフ・オヴェ・アンスネスのことは、これまで知らなかった。……すっごく、よかった。というより、この日の定演そのものが、めちゃめちゃよかった。N響の定演で、どの曲聴いても、よい意味の鳥肌が立ちまくっちゃった日なんて、本当、久しぶり。あー、楽しかったなぁ。至福だったなぁ。
この夜のコンサートの印象は、そのまま、まるごと、指揮者ノセダの印象、ということになる。
名前しか知らなかったノセダ。録音も聴いたことがなかったので、音を聴くのは初めて。
この人、おもしろい! 「太陽」みたいなコンダクター。振りのアクションがとても激しくて、まるで、彼自身が、音そのものと化しているかのよう。ダイナミックな指揮姿という意味では、佐渡裕を連想させるものがあった。
指揮中も、その前後も、ノセダの人柄の温かさが伝わってくる。コンチェルトが終わったあとに、ソリストと握手をするのは、どのコンもやることだけれど、ノセダは握手だけにとどまらない。アンスネスを抱きしめていた。また、アンスネスがアンコールを弾きにステージへ戻ってきたとき、ノセダはオケ後方にあったオルガンの椅子に座って、その演奏を姿勢を正して聴いたのだ。終わったら、満面の笑みで大拍手。
ソリストのアンコールを、わざわざ舞台上へ聴きにきたコンダクターなんて、初めて見た。ノセダへの好感度と興味が、一気に上昇した出来事だった。
パフォーマンス的におもしろかったノセダだったけれど、もちろん、演奏そのものも聴き応え満点だった。というより、私が好きな「ドラマ性のある音」を作ってくれるコンだった。
プログラムそのものに、ドラマティックで物語性の強い曲が揃っていたせいもあるのだろうけれど、たとえば、ラフマのピアノ・コンチェルト2番は、テクニカルな部分ばかりが強烈な演奏も多い中、この夜の音は、全然そうではなくて、技巧的な安心感と素晴らしさに加えて、ロマンティシズムと狂おしさのような感覚が、あふれんばかりに薫っていた。久々に思ったんだよ。「この演奏、録音でも聴きたい! 自宅でも常に聴ける状態にほしい!!」って。
2曲目のレスピーギのブルレスカは、初聴き。ローマ・シリーズが好きだから、レスピーギに抵抗はない。約6分の短い曲なんだけど、交響詩の一部みたいに、ストーリィ性の伝わってくる曲だった。
3曲目は、ラフマニノフがピアノのために作った練習曲集『音の絵』から抜粋した曲を、レスピーギがオーケストラ用に編曲したもの。このヴァージョンを聴いたのは初めて。というより、レスピーギが『音の絵』の編曲版を作っていたことすら、知らなかった。オケ好きの私には、オリジナルのピアノ版より、胸にしっくり響いたくらい。
「N響定期の会員でよかった! クラシックが好きでよかった!! ノセダを知ることができてよかった!!!」と、よかった尽くしで終わった、2008年の10月B定期。大満足。最高に幸せ。
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