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2008年10月16日(木)

『寿司屋のかみさんうちあけ話』を読んだよ。

寿司屋のかみさんうちあけ話 (講談社文庫)

『寿司屋のかみさんうちあけ話』
著:佐川芳枝
発行:講談社文庫

 絶版、なのかな……、もしかしたら。

 佐川芳枝さんの有名な「寿司屋のかみさん」シリーズ・エッセイ。今作は、その第1作目なのではないかと思う。

 寿司職人と見合い結婚をした著者が、店での興味深いエピソードや、「寿司屋に対する一般人の素朴な疑問」について語っている1冊。「カウンターでお寿司を食べる」という経験をまだしたことがない若い人が、いつかお寿司屋さんのカウンターに座るときのために、本書を読んでおくと、よい勉強になるんじゃないかなぁ、なんて思った。

 たとえば、「上寿司」と「お好みで注文する寿司」の価格がどうして違うのか。同じお好みでも、そのときどきによって、なぜ値段が変わるのか。「寿司屋のカウンターに座るのは恐い」と思わないためには、どうしたらよいのか。そういったことの不思議や不安が、本書を読むと解消される。もちろん、お寿司屋さんの数だけ、雰囲気も作法も違うとは思うのだけれど、「ベーシックな寿司マナー」を、本書で会得できるんじゃないかな。

 著者の佐川さんは、そんな説教くさい思いで今作を書かれたわけではないだろう。また、読んでいる最中は、「寿司屋の入門書を紐解いている」だなんていう気分にはならない。読みやすくて好奇心を刺激される料理系エッセイを楽しんでいる、という感覚しかないはずだ。

 でも、読了したときには、自然と、「ベーシックな寿司マナー」が知識として頭にインプットされている。お得感のある1冊だなぁ、と思うんだ。

テーマ : エッセイ/随筆 - ジャンル : 本・雑誌

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