2007年07月29日(日)
『怪談』(2007年)を観たよ。
あーっ! この人、犬神家の佐清だったのか!!
『怪談』(2007年)
2007年・日本・119分
監督:中田秀夫
製作総指揮:迫本淳一
製作:松本輝起 稲田浩之 他
プロデューサー:一瀬隆重
原作:三遊亭円朝
脚本:奥寺佐渡子
助監督:佐伯竜一
撮影:林淳一郎
編集:高橋信之
音楽:川井憲次
出演:尾上菊之助 黒木瞳 井上真央 麻生久美子
木村多江 瀬戸朝香 津川雅彦 一龍斎貞水 他
江戸時代 ― かつて、武士の新佐衛門(榎木孝明)は、借金取りの宗悦(六平直政)を斬り捨てた。「末代まで恨む」と今際に叫んだ宗悦。それから幾年、江戸で男女が出逢った。美貌の煙草売り・新吉(尾上菊之助)と、三味線の師匠で身持ちの堅い豊志賀(黒木瞳)である。新吉は新佐衛門の、豊志賀は宗悦の、それぞれ子供なのだが、当人たちはそのことを知らなかった。ふたりはたちまちにして恋に落ち、年上の豊志賀は新吉を家に住まわせて面倒を見る。しかし、若く愛らしいお久(井上真央)に新吉の心が揺れてからというもの、豊志賀は嫉妬に狂い、やがては死んでしまう。以後、新吉と関わる女の身の上に、次々と災厄が降りかかって……。
日本を代表するホラー映画監督の中田秀夫さんが、三遊亭円朝の怪談噺『真景累ケ淵』を映画化したのが今作。
「女の嫉妬と怨恨は恐ろしい」というお話。映像の美しいライト・テイストのホラー映画といった印象で、ときどき耳が驚かされるけれど、視覚的にはたいして恐くはない。ただ、豊志賀の妬みと恨みの強さを思うと、その恐ろしさは、それこそ身の毛がよだつほど。なにより、彼女の身の上と心が、哀れでせつない。
新吉は、呆れるほど「懲りない男」。決して女好きというわけではないのだけれど、「来る者拒まず」状態。とびきり顔のよい男という設定なので、寄ってくる女は絶えることを知らないのだ。新吉を演じたのは尾上菊之助さんで、観ているあいだ、私は彼が『犬神家の一族』(2006年)で佐清役をやっていたかたと同一人物だと、まったく気づかなかった……。菊之助さん、睫毛がとても長くて、綺麗。
嫉妬で身を滅ぼす女・豊志賀は、新吉に堕ちるまでは凛としてクールな「男前」の女の人だった。言葉遣いも立ち居振る舞いも、どこか「宝塚の男役」を連想させるスタイリッシュさ。演じた黒木瞳さんが元・宝塚の「娘役」だったということはもちろん知っていて、また、黒木さんと言うと私は「かわいい」とか「フェミニン」とか「上品」とか「清楚」といった言葉を連想させる役柄しか見たことがなかった。なので、今回の豊志賀のような、さばさばと格好よい黒木さんはとても新鮮で、楽しく観た。
発見だったのは、井上真央さん。この女優さんの演技を観たのは初めてである。これまで井上さんのことは、テレビのトーク番組やヴァラエティ番組にゲスト出演しているのを見ただけで、また、そのときの印象はあまり強くなかった。井上さんが演じたお久は、豊志賀の嫉妬に火をつける若い女という存在で、一見純情で健気な女なのだが、男心をくすぐる仕草とそのタイミング、なにより「視線」がとても巧い。コケティッシュな表情をさりげなく操って新吉を魅了する姿に、「すごいなぁ」とほれぼれ感心してしまった。ある意味「食べず嫌い」をしていた女優さんだったので、今後は出演作に注目していきたいと思う。
試写日:2007年7月24日(火)@よみうりホール
お気が向かれたら →

↓参考↓
怪談@映画生活
「怪談」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
↓観た作品&関連商品↓

『怪談』(2007年)
2007年・日本・119分
監督:中田秀夫
製作総指揮:迫本淳一
製作:松本輝起 稲田浩之 他
プロデューサー:一瀬隆重
原作:三遊亭円朝
脚本:奥寺佐渡子
助監督:佐伯竜一
撮影:林淳一郎
編集:高橋信之
音楽:川井憲次
出演:尾上菊之助 黒木瞳 井上真央 麻生久美子
木村多江 瀬戸朝香 津川雅彦 一龍斎貞水 他
江戸時代 ― かつて、武士の新佐衛門(榎木孝明)は、借金取りの宗悦(六平直政)を斬り捨てた。「末代まで恨む」と今際に叫んだ宗悦。それから幾年、江戸で男女が出逢った。美貌の煙草売り・新吉(尾上菊之助)と、三味線の師匠で身持ちの堅い豊志賀(黒木瞳)である。新吉は新佐衛門の、豊志賀は宗悦の、それぞれ子供なのだが、当人たちはそのことを知らなかった。ふたりはたちまちにして恋に落ち、年上の豊志賀は新吉を家に住まわせて面倒を見る。しかし、若く愛らしいお久(井上真央)に新吉の心が揺れてからというもの、豊志賀は嫉妬に狂い、やがては死んでしまう。以後、新吉と関わる女の身の上に、次々と災厄が降りかかって……。
日本を代表するホラー映画監督の中田秀夫さんが、三遊亭円朝の怪談噺『真景累ケ淵』を映画化したのが今作。
「女の嫉妬と怨恨は恐ろしい」というお話。映像の美しいライト・テイストのホラー映画といった印象で、ときどき耳が驚かされるけれど、視覚的にはたいして恐くはない。ただ、豊志賀の妬みと恨みの強さを思うと、その恐ろしさは、それこそ身の毛がよだつほど。なにより、彼女の身の上と心が、哀れでせつない。
新吉は、呆れるほど「懲りない男」。決して女好きというわけではないのだけれど、「来る者拒まず」状態。とびきり顔のよい男という設定なので、寄ってくる女は絶えることを知らないのだ。新吉を演じたのは尾上菊之助さんで、観ているあいだ、私は彼が『犬神家の一族』(2006年)で佐清役をやっていたかたと同一人物だと、まったく気づかなかった……。菊之助さん、睫毛がとても長くて、綺麗。
嫉妬で身を滅ぼす女・豊志賀は、新吉に堕ちるまでは凛としてクールな「男前」の女の人だった。言葉遣いも立ち居振る舞いも、どこか「宝塚の男役」を連想させるスタイリッシュさ。演じた黒木瞳さんが元・宝塚の「娘役」だったということはもちろん知っていて、また、黒木さんと言うと私は「かわいい」とか「フェミニン」とか「上品」とか「清楚」といった言葉を連想させる役柄しか見たことがなかった。なので、今回の豊志賀のような、さばさばと格好よい黒木さんはとても新鮮で、楽しく観た。
発見だったのは、井上真央さん。この女優さんの演技を観たのは初めてである。これまで井上さんのことは、テレビのトーク番組やヴァラエティ番組にゲスト出演しているのを見ただけで、また、そのときの印象はあまり強くなかった。井上さんが演じたお久は、豊志賀の嫉妬に火をつける若い女という存在で、一見純情で健気な女なのだが、男心をくすぐる仕草とそのタイミング、なにより「視線」がとても巧い。コケティッシュな表情をさりげなく操って新吉を魅了する姿に、「すごいなぁ」とほれぼれ感心してしまった。ある意味「食べず嫌い」をしていた女優さんだったので、今後は出演作に注目していきたいと思う。
試写日:2007年7月24日(火)@よみうりホール
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製作年 2007年 製作国 日本 時間 119分 公式サイト www.kaidan-movie.jp/ 公開日 2007-08-04~ 監督 中田秀夫 PG-12 出演 尾上菊之助 黒木瞳 井上真央 瀬戸朝香 麻生久美子 津川雅彦 木村多江 ストーリーはコチラ チャンネルNECOで視聴 何と言うか イイ男も..
2008/11/02(日) 23:56:33 | ブラトラ館(太田千晶応援blog seesaa支店)
友人の役者が主演女優を酷評。
別の友人は大絶賛。
興味ありますねー。
煙草売りの新吉は、
身持ちの硬く、美貌の富本の女師匠・豊志賀の所に出入りするうちに、
深い仲になる。
実は新吉の父親は、
20年前に豊志賀の父親を殺害したという因縁があるのだが
事情...
2008/09/18(木) 01:23:01 | 映画、言いたい放題!
今週の平日休みの劇場鑑賞は2007/08/04公開の2本。その1本目。ひらりん、黒木瞳は大好きだし・・・。
2007/08/21(火) 05:02:20 | ひらりん的映画ブログ
{/kaeru_en4/}女は橋の上を行き、男は橋の下を行く・・・。{/hiyo_en2/}なに、ひとりで感慨に耽ってるの?{/kaeru_en4/}いや、こういう立体交差の橋を眺めていると、男と女の心のすれ違いを思い出すわけよ。{/hiyo_en2/}ああ、男女の情痴をテーマにしたホラー映画「怪談」を
2007/08/19(日) 22:34:17 | 【映画がはねたら、都バスに乗って】
愛よりも 運命の渦 なお愛し かつて小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが書いた怪談の中から「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の四編を映画化したオムニバス作品の「怪談」がありました。「東京裁判」の小林正樹監督作品で、カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞
2007/08/19(日) 21:55:58 | 空想俳人日記
出会ってはならない、愛し合ってはいけない運命のふたり。深く激しい愛が巻き起こす、陶酔と戦慄の物語。婀娜(あだ)な姿と芸が評判の富本の女師匠、豊志賀は、ある日、街筋で煙草売りの新吉とすれ違う。「またにしとくよ」と軽くいなす豊志賀だったが「やっぱりもらっ...
2007/08/17(金) 16:16:30 | パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
(2007/日本)【劇場公開】監督:中田秀夫出演:尾上菊之助[5代目] /黒木瞳/井上真央/麻生久美子/木村多江/瀬戸朝香ずっと、ずっと、ずっと、あなただけ。お盆ということで(笑)「怪談」を観てきました!恐くないって聞いてましたが、やっぱり日本の怪談話は恐かった
2007/08/15(水) 00:20:47 | 小部屋日記
映画「怪談」の試写会に行った。出だしは、一龍斎貞水の語りで始まったが、モノクロームの画面とよくマッチし、なかなか期待が持てた。 煙草売りの新吉と、三味線の師匠豊志賀は、出会いそしてひかれ合う。しかし20年前豊志賀の父を殺したのは、新吉の父であった。こ..
2007/08/13(月) 12:15:53 | 読書と時折の旅 (風と雲の郷本館)
★★★★☆ 三遊亭円朝作の落語「真景累ケ淵」 を「リング」の中田秀夫監督が映画化した。 江戸・深川の三味線の師匠、豊志賀が、 年下の新吉と愛人関係になるが、 怪我がもとで死んでしまう。 死の間際に残した言葉が、 「あたしが死んだあと、女房をもら
2007/08/12(日) 11:55:05 | 富久亭日乗
ずっと、ずっと、ずっと、あなただけ。
2007/08/11(土) 13:24:07 | ひるめし。
「怪談」オープニング土日興収6500万円。尾上菊之助「犬神家の一族」(最終興収1
2007/08/11(土) 13:08:44 | 映画コンサルタント日記
怪談 トークライブ試写会(九段会館)「この後女房をもらえばかならずやとり殺す」『幽』PRESENTS『怪談』トークライブ試写会「怪談」の夕べ です。確か完成披露試写会で、尾上さんが「新吉(主人公)の気持ちもわかる」みたいな発言をして女優さん方に睨まれたとか。
2007/08/10(金) 15:13:06 | 駒吉の日記
8月4日より公開される映画「怪談」の試写。原作:三遊亭円朝 脚本:奥寺佐渡子 監督:中田秀夫 美術:種田陽平 衣裳:黒澤和子 出演:尾上菊之助、黒木瞳、井上真央、麻生久美子、木村多江、瀬戸朝香ほか美しい顔だちの新吉は、三味線の師匠・豊志賀(とよしが)と深川
2007/08/09(木) 10:05:59 | やまたくの音吐朗々Diary
三遊亭円朝の「真景累ヶ淵」、その怪談落語の高座のシーンから始まる・・昔々累(かさね)という女が亭主に殺された場所、そこは累ヶ淵と呼ばれている・・・ 新吉(尾上菊之助)と豊志賀(黒木 瞳)の因縁は、それぞれの父の時代に遡る。高利貸しの豊志賀の父皆川宗悦
2007/08/09(木) 02:23:20 | 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜
人気ブログランキングの順位は?出逢ってはならない2人決して愛してはならない運命陶酔と戦慄の愛の物語ずっと、ずっと、ずっと、あなただけ。
2007/08/08(水) 20:34:05 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
愛とか家族とか、地縁・血縁、いろんな縁がイヤになる名作(笑)
2007/08/04(土) 23:25:53 | 長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ
「怪談」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *2007年/松竹映画 *出演:尾上菊之助、黒木瞳、井上真央、麻生久美子、木村多江、瀬戸朝香、他 *監督:中田秀夫 *主題歌:浜崎あゆみ「fated」 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・ブログからのトラッ
2007/08/04(土) 16:20:57 | 映画レビュー トラックバックセンター
夏はやっぱり、寒〜くなれるお話が恋しいもの。そんなわけで、こんな映画はいかが?...
2007/08/03(金) 05:15:32 | トーキョーワッショイ - 東京人が一番見たい東京ネタ
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