2007年08月11日(土)
『しゃべれども しゃべれども』を観たよ。
この際、いいじゃない。ありきたりでも、予定調和でも。
『しゃべれども しゃべれども』
2007年・日本・109分
監督:平山秀幸
プロデューサー:渡辺敦 小川信司
エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎 奥田誠治 他
原作:佐藤多佳子
脚本:奥寺佐渡子
助監督:城本俊治
撮影:藤澤順一
編集:洲崎千恵子
音楽:安川午朗
落語監修:林家三三 古今亭菊志ん
出演:国分太一 香里奈 八千草薫
森永悠希 松重豊 伊東四朗 他
東京・下町 ― 今昔亭三つ葉(国分太一)という、まだまだ全然売れていない落語家がいた。そんな「自分で自分の面倒を見るので精一杯」の三つ葉なのに、ひょんなことから、素人へ「話のしかた」を教えざるをえない状況になってしまう。とびきりの美女なのに決定的に愛想が悪い五月(香里奈)、西から東京へ引っ越してきたばかりでクラスメイトに関西弁をからかわれる少年・村林(森永悠希)、現役を引退して現在は解説者をしている口下手の元プロ野球選手・湯河原(松重豊)。彼ら3人が、三つ葉の弟子となって……。
深読みしなくてはならない部分や、ひねくれた部分、皮肉で意地悪な部分 ― そういったものは、なにひとつない。とても素直で、とても単純で、とても温かい物語。だからこそ、ある意味、「とてもありえない物語」。リアリティがないとは言い切れないけれど、この映画で繰り広げられている現実味が、「おとなのための、ノスタルジックな『お伽話』」だということは、一目瞭然。
とはいえ、その「お伽話」にどれだけ感情移入できるかが、この映画をどの程度楽しめるかどうかの鍵になる。まるで「爽やかなドラマ映画の教科書」のような作品だから、吸収力抜群のスポンジそのものの心でこの映画に臨むと、観ているあいだの味わいも、エンド・ロールを迎えたときのあと味も、すこぶる美味しい。落語に詳しいかたが見たら、いろいろと目に付く点も多いのかもしれないけれど、幸い、私は噺家の世界についてまったく知識がないから、その無知も手伝ってか、この映画をダイレクトに楽しめた。
「東京の下町」という言葉から即座に連想できる風景や情景が、ほのぼのと優しく劇中を彩っている。ほおずき市、路面電車、蕎麦屋といったそれらは、いずれも「旧きよき東京」の定番アクセサリーのようなもの。思わず、「下町散策」へ出かけたくなった。
三つ葉を演じた国分太一さんの和服での格好よい立ち居振る舞いと、ヒロイン・五月を演じた香里奈さん(『深呼吸の必要』も素敵だったね)の涼しげな美しさも、目に嬉しい。このふたりの、まるで中学生のように稚い恋の、愛らしいことといったら。「鉢植え」の効果的な使いかたには、思わず口もとがほころんだ。あんなことをされたら、どんな女だって心を動かされて当然。
そうそう、三つ葉が「あれ」を脱ぐシーン、……最高に粋すぎだったなぁ。
観た日:2007年6月8日(金)@シネスイッチ銀座
↓参考↓
しゃべれども しゃべれども@映画生活
「しゃべれども しゃべれども」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
↓関連商品↓
お気が向かれたら →
『しゃべれども しゃべれども』
2007年・日本・109分
監督:平山秀幸
プロデューサー:渡辺敦 小川信司
エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎 奥田誠治 他
原作:佐藤多佳子
脚本:奥寺佐渡子
助監督:城本俊治
撮影:藤澤順一
編集:洲崎千恵子
音楽:安川午朗
落語監修:林家三三 古今亭菊志ん
出演:国分太一 香里奈 八千草薫
森永悠希 松重豊 伊東四朗 他
東京・下町 ― 今昔亭三つ葉(国分太一)という、まだまだ全然売れていない落語家がいた。そんな「自分で自分の面倒を見るので精一杯」の三つ葉なのに、ひょんなことから、素人へ「話のしかた」を教えざるをえない状況になってしまう。とびきりの美女なのに決定的に愛想が悪い五月(香里奈)、西から東京へ引っ越してきたばかりでクラスメイトに関西弁をからかわれる少年・村林(森永悠希)、現役を引退して現在は解説者をしている口下手の元プロ野球選手・湯河原(松重豊)。彼ら3人が、三つ葉の弟子となって……。
深読みしなくてはならない部分や、ひねくれた部分、皮肉で意地悪な部分 ― そういったものは、なにひとつない。とても素直で、とても単純で、とても温かい物語。だからこそ、ある意味、「とてもありえない物語」。リアリティがないとは言い切れないけれど、この映画で繰り広げられている現実味が、「おとなのための、ノスタルジックな『お伽話』」だということは、一目瞭然。
とはいえ、その「お伽話」にどれだけ感情移入できるかが、この映画をどの程度楽しめるかどうかの鍵になる。まるで「爽やかなドラマ映画の教科書」のような作品だから、吸収力抜群のスポンジそのものの心でこの映画に臨むと、観ているあいだの味わいも、エンド・ロールを迎えたときのあと味も、すこぶる美味しい。落語に詳しいかたが見たら、いろいろと目に付く点も多いのかもしれないけれど、幸い、私は噺家の世界についてまったく知識がないから、その無知も手伝ってか、この映画をダイレクトに楽しめた。
「東京の下町」という言葉から即座に連想できる風景や情景が、ほのぼのと優しく劇中を彩っている。ほおずき市、路面電車、蕎麦屋といったそれらは、いずれも「旧きよき東京」の定番アクセサリーのようなもの。思わず、「下町散策」へ出かけたくなった。
三つ葉を演じた国分太一さんの和服での格好よい立ち居振る舞いと、ヒロイン・五月を演じた香里奈さん(『深呼吸の必要』も素敵だったね)の涼しげな美しさも、目に嬉しい。このふたりの、まるで中学生のように稚い恋の、愛らしいことといったら。「鉢植え」の効果的な使いかたには、思わず口もとがほころんだ。あんなことをされたら、どんな女だって心を動かされて当然。
そうそう、三つ葉が「あれ」を脱ぐシーン、……最高に粋すぎだったなぁ。
観た日:2007年6月8日(金)@シネスイッチ銀座
↓参考↓
しゃべれども しゃべれども@映画生活
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2007年 日本 2007年5月公開 評価:★★★★ 監督:平山秀幸 原作:佐藤
2008/01/13(日) 01:00:25 | 銀の森のゴブリン
「敬愛なるベートーヴェン」
「しゃべれども,しゃべれども」
2007/11/17(土) 13:32:31 | Akira\'s VOICE
映画「しゃべれども しゃべれども」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:国分太一、香里奈、森永悠希、松重豊、八千草薫、伊東四朗、他 *監督:平山秀幸 *原作:佐藤多佳子 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・ブログからのトラックバック
2007/08/12(日) 08:22:10 | 映画レビュー トラックバックセンター
落語には詳しくない。だから、この映画で描かれている「噺家の人々」の情景と世界が...
2007/08/11(土) 13:51:56 | トーキョーワッショイ - 東京人が一番見たい東京ネタ
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