ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお届けする、インフォメーション、映画感想文、読書記録など。 
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 観ていたら、東京ディズニー・シーにいるような気分になってきた、なぜか。

『かけひきは、恋のはじまり』
"LEATHERHEADS"

2008年・アメリカ・113分
監督・出演:ジョージ・クルーニー
製作:グラント・ヘスロヴ ケイシー・シルヴァー
製作総指揮:シドニー・ポラック バーバラ・A・ホール 他
脚本:ダンカン・ブラントリー リック・ライリー
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
編集:スティーヴン・ミリオン
音楽・出演:ランディ・ニューマン
出演:レニー・ゼルウィガー ジョン・クラシンスキー ジョナサン・プライス 他

 1920年代、アメリカ ― アメリカン・フットボールのプロ選手として、「ダルース・ブルドッグス」というチームに所属しているドッジ(ジョージ・クルーニー)。しかし、アメフトの人気は芳しくなく、資金不足で解散するチームがあとを絶たない。集客する手段として、大学のフットボール界で人気のカーター(ジョン・クラシンスキー)を自分のチームにスカウトしようと、ドッジは考える。一方、新聞記者のレクシー(レニー・ゼルウィガー)は、カーターの取材に訪れて……。

『彼が二度愛したS』と同じく、「看板に偽りあり」の邦題と言えるかもしれない。『かけひきは、恋のはじまり』は、「恋愛映画です」と言い切れるほどのラヴ・ストーリィではなかった。ロマンティック・コメディの要素は確かにあるけれど、「喜劇タッチのスポーツ人間ドラマ」という印象。

 テンポがよくて、笑わせどころが効いている。1920年代のアメリカが舞台だから、当然といえば、そうなんだけど、どのシーンを観てもクラシカルで、それがまた、嘘っぽくない。映像に加工がしてあるんだろうなぁ、「セピアがかったカラー映画」のようだった。役者たちの嫌味のない大げさな演技といい、丁々発止の台詞のやり取りといい、アメリカの古典喜劇映画を観ているような手ごたえだったよ。名手ランディ・ニューマンの音楽も、ときに爽快、ときにロマンティックで、なんとも耳に心地よい。

 ストーリィも、人間関係も、至極、単純。クラシック・テイストの雰囲気や、レトロな衣装とセット、役者たちの小気味よい芝居を、深く考えずに楽しめば、それでよい。「心に残る映画」というわけでは、私にとっては全然なかったけれど、エンド・ロールが終わったあとに、「なんか、いい気分」になれる作品ではあった。

試写日:2008年10月28日(火)@TOKYO FMホール

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↓参考↓
かけひきは、恋のはじまり@映画生活
「かけひきは、恋のはじまり」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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オリジナル・サウンドトラック「かけひきは、恋のはじまり」
 なんて、萌える邦題。

『彼が二度愛したS』
"DECEPTION"

2008年・アメリカ・108分
監督:マーセル・ランゲネッカー
製作・出演:ヒュー・ジャックマン
製作:アーノルト・リフキン クリストファー・エバーツ 他
製作総指揮:マージョリー・シク
脚本:マーク・ボンバック
撮影:ダンテ・スピノッティ
編集:クリスチャン・ワグナー ダグラス・クライズ
音楽:ラミン・ジャヴァディ
出演:ユアン・マクレガー ミシェル・ウィリアムズ リサ・ゲイ・ハミルトン
   マギー・Q シャーロット・ランプリング ナターシャ・ヘンストリッジ 他

 ニューヨーク ― ある日、冴えない会計士のジョナサン(ユアン・マクレガー)は、容姿端麗で人生を謳歌している弁護士のワイアット(ヒュー・ジャックマン)と出会い、友人になる。彼をきっかけに、秘密のセックス・クラブの存在を知るジョナサン。"Are you free tonight?"を合言葉に、電話で連絡を取り合うゴージャスな女たちとの後腐れのない情事にジョナサンは溺れていく。あるとき、初めて会う女(ミシェル・ウィリアムズ)といつものようにホテルで待ち合わせをしたジョナサンは、彼女を前にして驚く。かつて、彼が地下鉄のホームで見かけてひと目惚れをした相手だったからだ。ジョナサンが彼女について知っているのは、ファースト・ネームの頭文字が"S"ということだけだった。

 邦題のひとり勝ち。『彼が二度愛したS』だなんて、巧すぎ。素敵すぎ。「2度」じゃなくて「二度」と、漢数字表記っていうところも、個人的にすごくポイントが高い。原題は"DECEPTION"だもん。訳せば、「詐欺」。ストレートすぎて、つまらないよね。

 ただ、この映画、いざ観てみると、たいして恋愛映画ではない。となると、『彼が二度愛したS』という邦題は、「看板に偽りあり」っていうことになっちゃうかなぁ。

 キャストがやたら豪華なエロティック・サスペンス。ほんのちょい役で、シャーロット・ランプリングやナターシャ・ヘンストリッジが出演していたりなんかしちゃって。カメラ・ワークが、ねちっこくいやらしいのね。官能的というよりは、もっと下品な感じ。ただ、観ていて不快になるタイプの品のなさではなくて、「独特な個性」には見える。

 サスペンスとしては、展開にも落ちにも捻りが希薄。「詐欺」の目的が、あまりにもありきたりだったので、内容的にちょっとお粗末だなぁ、と感じた。全体的に漂う雰囲気やラスト・シーンには味わい深いものがあったし、構成も上手だったので、ストーリィの単純さがもったいなかったな。

 ミシェル・ウィリアムズが色っぽく見えたのは、初めて。巧い女優さんだとは前々から思っていたけど、こんなに色艶を薫らせる演技を見せてくれるなんて、嬉しくも意外。彼女、ブロンドのほうが似合うね。

「ある事実」が、最後まで明らかにならない。それが、この映画の最たる魅力といえるかもしれない。

試写日:2008年10月27日(月)@東商ホール

お気が向かれたら → fc2rankbn2 人気blogランキング にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

↓参考↓
彼が二度愛したS@映画生活
「彼が二度愛したS」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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