ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。
2008/10/10 06:13 トーキョーワッショイの映画コラムを更新。
〔トーキョーワッショイ〕内のコラム【トーキョー映画】を更新しました。今回の記事は、《『パーク アンド ラブホテル』―新宿の屋上で気づく「人恋しさ」。》です。ご参照は、下記より。
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よろしければ、ご覧になってやってくださいませ。
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2008/10/10 02:41 『最後の初恋』を観たよ。
この映画を観て感動する人は多いと思うけど、「共感」できるのは、子供のいる人だけじゃないかな。
『最後の初恋』
"NIGHTS IN RODANTHE"
2008年・アメリカ&オーストラリア・97分
監督:ジョージ・C・ウルフ
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ
製作総指揮:ダグ・クレイボーン ブルース・バーマン 他
原作:ニコラス・スパークス
脚本:アン・ピーコック ジョン・ロマーノ
撮影:アフォンソ・ビアト
編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:ジャニーン・テソリ
出演:ダイアン・レイン リチャード・ギア ジェームズ・フランコ
スコット・グレン クリストファー・メローニ ヴィオラ・デイヴィス 他
友人が経営する海辺のホテルの留守を預かったエイドリアン(ダイアン・レイン)は、子供たちや別居中の夫との関係に悩んでいた。季節はずれの宿泊客で医者のポール(リチャード・ギア)は、自分が執刀した手術で命を落とした患者の件や、すれ違っている息子との関係について、葛藤している。傷ついたふたりは、互いの苦悩を理解することで、次第に惹かれあっていき……。
「こんなこと言われたら、主婦はたまらないよなぁ」という台詞を、次から次へとポールがエイドリアンに言うの。たとえば、「きみのような母親を持った子供たちは幸せだ」とか、「きみのような妻を持てたご主人は幸せだ」とか。自分が離婚問題でぐちゃぐちゃしていたときに、タイミングよく逢った素敵な人に後者の台詞を言われていたとしたら、「そりゃあ、ころっと落ちたに決まってるわな」と、当時の自分を思い返しながら観ちゃった。
この物語の舞台になっている海辺の町は、激しい嵐に見舞われることが多いという設定になっていて、実際、嵐で窓が壊れたり停電になったりするシーンがあるんだけど、「家が吹っ飛びかねないほどの嵐が来るってわかってるなら、壊れやすい小物をあんなにたくさん飾っておかなければいいのに」と、まるで雑貨屋さんのようなインテリアのホテル内を見て、何度も思ってしまった。このホテル、ささやかな小物類にあふれているのね。私は部屋の中になるべく物を置きたくない人間なので、嫌悪感すらいだきながら、スクリーンを眺めていた。ただ、このホテルの建物は、まるでウッディなドール・ハウスのようにメルヘン・チックで、無条件にめちゃめちゃかわいい。一度目にしたら忘れられないたぐいの建物なので、一見の価値はある。
エイドリアンとポールが交わす会話の主な話題は、互いの「子供」なの。とてもスムーズに、無理なく、楽しそうにおしゃべりしていた。「そういうもんなのかぁ」って、不思議に思っちゃったんだよね、実は。
自分に子供がいなくて、また、他人の子にもまったく興味のない私は、子持ちの知人が我が子の話(というより、「家族の話」だな)ばかりしていると、「あなたの子供のことじゃなくて、『あなた自身』の話を、私は聴きたいんだけどな」と、内心でいつも思っている。知人に限らず、とても仲のよい友達や、恋愛感情で好きな相手にも、そう感じる。「子供は、その人の生活の一部」というわけだから、好奇心を持ってあげなくては自分勝手なのだろうけれど、私はまったく興味がいだけない。まあ、ひがみや引け目も、大いに作用しているのだろうとは思うけど。
だから、エイドリアンとポールが、相手の子供の話を熱心に聴いているのを見て、なんだか、やたらと感心してしまった。自分にも子供がいたら、ひとの「我が子話」にも、社交辞令ではない興味津々の態度が取れるのかしら、と。
展開に中だるみのない、構成が上手なメロ・ドラマ。エイドリアンとポールのロマンティックなシーンは、見ていて呆気に取られるほど甘い。観ているあいだは、物語に結構どっぷり浸っちゃっていて、クライマックスなんて、「映画を観て、こんなに泣いたの、久しぶりだよ!」というくらい、涙だらだらだった。でも、……思い返して感想文を書いてみると、冷めた文章しか出てこないんだよな。「よい映画だったなぁ」とは、素直に感じたはずなんだけどね。
それにしても、今作といい、『トスカーナの休日』といい、『理想の恋人.com』といい、「とうが立った女の悩みや憂い」を演じさせたら、今のダイアン・レインは天下一品だよね。見ていて、身につまされずにはいられなくなっちゃうわ。もちろん、一般人と違って、ダイアンは美人でプロポーションも抜群なんだけど、説得力ありありのリアリティをかもし出すところが、本当、巧いんだなぁ。
観た日:2008年10月8日(水)@渋谷TOEI2
お気が向かれたら →

↓参考↓
最後の初恋@映画生活
「最後の初恋」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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『最後の初恋』
"NIGHTS IN RODANTHE"
2008年・アメリカ&オーストラリア・97分
監督:ジョージ・C・ウルフ
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ
製作総指揮:ダグ・クレイボーン ブルース・バーマン 他
原作:ニコラス・スパークス
脚本:アン・ピーコック ジョン・ロマーノ
撮影:アフォンソ・ビアト
編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:ジャニーン・テソリ
出演:ダイアン・レイン リチャード・ギア ジェームズ・フランコ
スコット・グレン クリストファー・メローニ ヴィオラ・デイヴィス 他
友人が経営する海辺のホテルの留守を預かったエイドリアン(ダイアン・レイン)は、子供たちや別居中の夫との関係に悩んでいた。季節はずれの宿泊客で医者のポール(リチャード・ギア)は、自分が執刀した手術で命を落とした患者の件や、すれ違っている息子との関係について、葛藤している。傷ついたふたりは、互いの苦悩を理解することで、次第に惹かれあっていき……。
「こんなこと言われたら、主婦はたまらないよなぁ」という台詞を、次から次へとポールがエイドリアンに言うの。たとえば、「きみのような母親を持った子供たちは幸せだ」とか、「きみのような妻を持てたご主人は幸せだ」とか。自分が離婚問題でぐちゃぐちゃしていたときに、タイミングよく逢った素敵な人に後者の台詞を言われていたとしたら、「そりゃあ、ころっと落ちたに決まってるわな」と、当時の自分を思い返しながら観ちゃった。
この物語の舞台になっている海辺の町は、激しい嵐に見舞われることが多いという設定になっていて、実際、嵐で窓が壊れたり停電になったりするシーンがあるんだけど、「家が吹っ飛びかねないほどの嵐が来るってわかってるなら、壊れやすい小物をあんなにたくさん飾っておかなければいいのに」と、まるで雑貨屋さんのようなインテリアのホテル内を見て、何度も思ってしまった。このホテル、ささやかな小物類にあふれているのね。私は部屋の中になるべく物を置きたくない人間なので、嫌悪感すらいだきながら、スクリーンを眺めていた。ただ、このホテルの建物は、まるでウッディなドール・ハウスのようにメルヘン・チックで、無条件にめちゃめちゃかわいい。一度目にしたら忘れられないたぐいの建物なので、一見の価値はある。
エイドリアンとポールが交わす会話の主な話題は、互いの「子供」なの。とてもスムーズに、無理なく、楽しそうにおしゃべりしていた。「そういうもんなのかぁ」って、不思議に思っちゃったんだよね、実は。
自分に子供がいなくて、また、他人の子にもまったく興味のない私は、子持ちの知人が我が子の話(というより、「家族の話」だな)ばかりしていると、「あなたの子供のことじゃなくて、『あなた自身』の話を、私は聴きたいんだけどな」と、内心でいつも思っている。知人に限らず、とても仲のよい友達や、恋愛感情で好きな相手にも、そう感じる。「子供は、その人の生活の一部」というわけだから、好奇心を持ってあげなくては自分勝手なのだろうけれど、私はまったく興味がいだけない。まあ、ひがみや引け目も、大いに作用しているのだろうとは思うけど。
だから、エイドリアンとポールが、相手の子供の話を熱心に聴いているのを見て、なんだか、やたらと感心してしまった。自分にも子供がいたら、ひとの「我が子話」にも、社交辞令ではない興味津々の態度が取れるのかしら、と。
展開に中だるみのない、構成が上手なメロ・ドラマ。エイドリアンとポールのロマンティックなシーンは、見ていて呆気に取られるほど甘い。観ているあいだは、物語に結構どっぷり浸っちゃっていて、クライマックスなんて、「映画を観て、こんなに泣いたの、久しぶりだよ!」というくらい、涙だらだらだった。でも、……思い返して感想文を書いてみると、冷めた文章しか出てこないんだよな。「よい映画だったなぁ」とは、素直に感じたはずなんだけどね。
それにしても、今作といい、『トスカーナの休日』といい、『理想の恋人.com』といい、「とうが立った女の悩みや憂い」を演じさせたら、今のダイアン・レインは天下一品だよね。見ていて、身につまされずにはいられなくなっちゃうわ。もちろん、一般人と違って、ダイアンは美人でプロポーションも抜群なんだけど、説得力ありありのリアリティをかもし出すところが、本当、巧いんだなぁ。
観た日:2008年10月8日(水)@渋谷TOEI2
お気が向かれたら →
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