ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。
2008/08/02 01:34 『ラッキー・ユー』を観たよ。
しっとりと、品のよい味わいではあった。
『ラッキー・ユー』
"LUCKY YOU"
2007年・アメリカ・124分
監督・製作・脚本:カーティス・ハンソン
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ キャロル・フェネロン
製作総指揮:ブルース・バーマン
撮影:ピーター・デミング
編集:クレイグ・キットソン ウィリアム・ケアー
音楽:クリストファー・ヤング
出演:エリック・バナ ドリュー・バリモア
ロバート・デュバル デブラ・メッシング
ホレイショ・サンズ ロバート・ダウニー・Jr 他
伝説的ポーカー・プレイヤーの父(ロバート・デュバル)を持つハック(エリック・バナ)は、自身もポーカーの世界で生きることを選び、ラスヴェガスで名が知られるようになった。深入りした人間関係を避けているハックだったが、歌手志望のビリー(ドリュー・バリモア)と出逢って、素直で純粋な彼女の人柄に、惹かれずにはいられなくなってくる。ビリーもまた、ハックと過ごす時間を尊く感じるが、生きかたと考えかたがあまりにも異なるふたりには、わかりあえない部分も多く……。
『L.A.コンフィデンシャル』や『ワンダー・ボーイズ』、『イン・ハー・シューズ』のカーティス・ハンソンによるメガフォン。結構、相性のよい監督で、また、ドリュー・バリモアも好きだから、ロードショーで観るつもりだったのだけれど、見逃した。というわけで、DVDをレンタル。脚本に、『心のままに』や『アポロ13』に参加したエリック・ロスが関わっているのも、魅力的。雰囲気のある人間ドラマかつラヴ・ストーリィを見せて&魅せてもらえそうな、スタッフ&キャストじゃないの。製作総指揮は、ヒット・メーカーのブルース・バーマンだしさ。
で、まあ……、予想通り&期待通りの、じんわりと美味しい余韻が薫る、おとなのラヴ・ストーリィだった。好もしく、面白くはあった。ビリーを演じるドリューがとてもエレガントで、「かわいい」や「元気いっぱい」とは違う彼女を見られたことも嬉しかった。
ただ、私は、ギャンブラーという人種が、どうも好きではない。いや、嫌い。エリック・バナ演じるハックも、好意的に見ることは、最後までできなかった。
物語の中で、ハックがビリーのお金を無断で拝借して、喧嘩になるという描写があった。「金は必ず返す」というハック。「勝手にそんなことをするなんて、信じられない」と怒るビリー。
それらを見ていたら、かつて、自分が競馬狂いの男とつきあっていたときに、ビリーと似たような経験を散々したよなぁ、という嫌な思い出が、ふつふつと蘇ってきて、滑稽なほど落ち込んでしまったのである。
映画を観るたびに、自分の経験と照らしあわせて混乱したり、同調するあまりストーリィに集中できなかったり、記憶を掘り起こされすぎて戸惑っていたりしては、その映画を堪能できるわけがない。器用な映画の観かたではなく、また、自分が映画ファンとしていただけないという自覚もある。
だが、私はこういう不器用なスタンスでしか映画と向きあえず、また、「これが自分なりの映画との触れかたなんだから、いいじゃないか」とも思っている。
『ラッキー・ユー』は、客観的に言えば、佳作の恋愛映画であると思う。
しかし、個人的には、情けなくて虚しい記憶を呼び起こしてくる、悪いいたずらのような1本だった。
観た日:2008年7月31日(木)@自宅にてDVD
お気が向かれたら →

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ラッキー・ユー:ひめの映画おぼえがきさま
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『ラッキー・ユー』
"LUCKY YOU"
2007年・アメリカ・124分
監督・製作・脚本:カーティス・ハンソン
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ キャロル・フェネロン
製作総指揮:ブルース・バーマン
撮影:ピーター・デミング
編集:クレイグ・キットソン ウィリアム・ケアー
音楽:クリストファー・ヤング
出演:エリック・バナ ドリュー・バリモア
ロバート・デュバル デブラ・メッシング
ホレイショ・サンズ ロバート・ダウニー・Jr 他
伝説的ポーカー・プレイヤーの父(ロバート・デュバル)を持つハック(エリック・バナ)は、自身もポーカーの世界で生きることを選び、ラスヴェガスで名が知られるようになった。深入りした人間関係を避けているハックだったが、歌手志望のビリー(ドリュー・バリモア)と出逢って、素直で純粋な彼女の人柄に、惹かれずにはいられなくなってくる。ビリーもまた、ハックと過ごす時間を尊く感じるが、生きかたと考えかたがあまりにも異なるふたりには、わかりあえない部分も多く……。
『L.A.コンフィデンシャル』や『ワンダー・ボーイズ』、『イン・ハー・シューズ』のカーティス・ハンソンによるメガフォン。結構、相性のよい監督で、また、ドリュー・バリモアも好きだから、ロードショーで観るつもりだったのだけれど、見逃した。というわけで、DVDをレンタル。脚本に、『心のままに』や『アポロ13』に参加したエリック・ロスが関わっているのも、魅力的。雰囲気のある人間ドラマかつラヴ・ストーリィを見せて&魅せてもらえそうな、スタッフ&キャストじゃないの。製作総指揮は、ヒット・メーカーのブルース・バーマンだしさ。
で、まあ……、予想通り&期待通りの、じんわりと美味しい余韻が薫る、おとなのラヴ・ストーリィだった。好もしく、面白くはあった。ビリーを演じるドリューがとてもエレガントで、「かわいい」や「元気いっぱい」とは違う彼女を見られたことも嬉しかった。
ただ、私は、ギャンブラーという人種が、どうも好きではない。いや、嫌い。エリック・バナ演じるハックも、好意的に見ることは、最後までできなかった。
物語の中で、ハックがビリーのお金を無断で拝借して、喧嘩になるという描写があった。「金は必ず返す」というハック。「勝手にそんなことをするなんて、信じられない」と怒るビリー。
それらを見ていたら、かつて、自分が競馬狂いの男とつきあっていたときに、ビリーと似たような経験を散々したよなぁ、という嫌な思い出が、ふつふつと蘇ってきて、滑稽なほど落ち込んでしまったのである。
映画を観るたびに、自分の経験と照らしあわせて混乱したり、同調するあまりストーリィに集中できなかったり、記憶を掘り起こされすぎて戸惑っていたりしては、その映画を堪能できるわけがない。器用な映画の観かたではなく、また、自分が映画ファンとしていただけないという自覚もある。
だが、私はこういう不器用なスタンスでしか映画と向きあえず、また、「これが自分なりの映画との触れかたなんだから、いいじゃないか」とも思っている。
『ラッキー・ユー』は、客観的に言えば、佳作の恋愛映画であると思う。
しかし、個人的には、情けなくて虚しい記憶を呼び起こしてくる、悪いいたずらのような1本だった。
観た日:2008年7月31日(木)@自宅にてDVD
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