ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。
2008/08/01 22:40 『セックス・アンド・マネー』を観たよ。
他人事(ひとごと)じゃないんだよね。
『セックス・アンド・マネー』
"FRIENDS WITH MONEY"
2006年・アメリカ・88分
監督・脚本:ニコール・ホロセフナー
製作:アンソニー・ブレグナン
製作総指揮:レイ・アンジェリク テッド・ホープ 他
撮影:テリー・ステイシー
編集:ロバート・フレイゼン
音楽:リッキー・リー・ジョーンズ クレイグ・リッチー
出演:ジェニファー・アニストン キャサリン・キーナー
フランシス・マクドーマンド ジョーン・キューザック
グレッグ・ジャーマン サイモン・マクバーニー
ジェイソン・アイザックス スコット・カーン 他
オリヴィア(ジェニファー・アニストン)、ジェーン(フランシス・マクドーマンド)、フラニー(ジョーン・キューザック)、クリスティン(キャスリーン・キーナー)は、同年代の親友同士。しかし、仕事と結婚に成功して裕福な3人とは異なり、オリヴィアだけは、独身で、化粧品もろくに買えない貧乏暮らしを送っている。メイドをして、かろうじて日銭を稼ぎ、夜になれば、マリファナをふかしながら、かつての不倫相手に無言電話をかけ続けるという、不毛でみじめな日々を過ごしているのだった。しかし、一見、幸福を我がものとしているかのジェーンたちも、実は深刻な問題を抱えていて……。
このお粗末な邦題からもわかる通り、日本劇場未公開作品。"SEX and the CITY"をもじっているのだということはよくわかるけれど、「4人の女性たちを描いている」という以外に、SATCとの共通点なんて、物語的には、まったくなし。
ジェニファー・アニストンが好きなので、観た。「40歳代女性たちが繰り広げるラヴ・コメディ」だと勝手に勘違いしてレンタルしてきたのだけれど、蓋をあけてみたら、全然違う。結構。シリアス。結構、せつない。結構、身につまされる。……だからこそ、予想外に共感できた、ある意味。
キャストは渋いながらも、なかなか豪華なのに(だって、ジェニファーに加えて、キャサリン・キーナーやフランシス・マクドーマンド、ジョーン・キューザックがメインを張ってるのよ)、日本劇場未公開というのは、なんとなく、うなずける。こういう、地味で、痛くて、はっきり言って「女たちのみじめさ」を遠慮なく描いた物語って、日本のスクリーンでは受けないだろうなぁ、と思うもの。
だけど、ある程度の年齢がいった女性たち(みんながみんな綺麗すぎて&オリヴィア以外の生活はゴージャスで、リアリティに乏しい部分も目立つとはいえ)が織り成す、等身大の悩みが描かれたこの手の映画、私はとても好きだ。
特に、オリヴィアが慢性的に抱えている「どうにもならない感」や「人恋しさ」、「収入にも愛情にも恵まれない焦り」には、シンクロせずにはいられなかった。確かに、オリヴィアは臆病で、人間関係に不器用で、ときにずるくて、いろいろな意味で頑張る努力が足らない。しかし、ありきたりな表現になってしまうけれど、「人間、そんなに強くはなれない」ということである。特に、愚かな行動や苦い経験をたっぷり重ねてきた年頃の女なら、傍目に呆れられてしまうほど、くじけやすくても当然だ、と私は思う。愛してくれる人を求めること、お金を稼ぐこと、人さまに恥ずかしくない生活を創りあげること ― そういうことって、難しくてたまらないのだ。勇気と度胸を奮い起こしたところで、成功するどころか、逆効果に終わることが多いからこそ、余計に。
そんなわけで、自分にとっては、ちょっとした拾いもの、という手応えの作品だった。
『アリー・myラブ』ラヴァーの私としては、グレッグ・ジャーマンのシリアスな演技も見られて、お得な気分だったな。
観た日:2008年8月1日(金)@自宅にてDVD
お気が向かれたら →

↓お気に入りブログさまのレビュー↓
セックス・アンド・マネー(Friends with Money):Lost in Australiaさま
↓参考↓
セックス・アンド・マネー@映画生活
↓観た作品↓
『セックス・アンド・マネー』
"FRIENDS WITH MONEY"
2006年・アメリカ・88分
監督・脚本:ニコール・ホロセフナー
製作:アンソニー・ブレグナン
製作総指揮:レイ・アンジェリク テッド・ホープ 他
撮影:テリー・ステイシー
編集:ロバート・フレイゼン
音楽:リッキー・リー・ジョーンズ クレイグ・リッチー
出演:ジェニファー・アニストン キャサリン・キーナー
フランシス・マクドーマンド ジョーン・キューザック
グレッグ・ジャーマン サイモン・マクバーニー
ジェイソン・アイザックス スコット・カーン 他
オリヴィア(ジェニファー・アニストン)、ジェーン(フランシス・マクドーマンド)、フラニー(ジョーン・キューザック)、クリスティン(キャスリーン・キーナー)は、同年代の親友同士。しかし、仕事と結婚に成功して裕福な3人とは異なり、オリヴィアだけは、独身で、化粧品もろくに買えない貧乏暮らしを送っている。メイドをして、かろうじて日銭を稼ぎ、夜になれば、マリファナをふかしながら、かつての不倫相手に無言電話をかけ続けるという、不毛でみじめな日々を過ごしているのだった。しかし、一見、幸福を我がものとしているかのジェーンたちも、実は深刻な問題を抱えていて……。
このお粗末な邦題からもわかる通り、日本劇場未公開作品。"SEX and the CITY"をもじっているのだということはよくわかるけれど、「4人の女性たちを描いている」という以外に、SATCとの共通点なんて、物語的には、まったくなし。
ジェニファー・アニストンが好きなので、観た。「40歳代女性たちが繰り広げるラヴ・コメディ」だと勝手に勘違いしてレンタルしてきたのだけれど、蓋をあけてみたら、全然違う。結構。シリアス。結構、せつない。結構、身につまされる。……だからこそ、予想外に共感できた、ある意味。
キャストは渋いながらも、なかなか豪華なのに(だって、ジェニファーに加えて、キャサリン・キーナーやフランシス・マクドーマンド、ジョーン・キューザックがメインを張ってるのよ)、日本劇場未公開というのは、なんとなく、うなずける。こういう、地味で、痛くて、はっきり言って「女たちのみじめさ」を遠慮なく描いた物語って、日本のスクリーンでは受けないだろうなぁ、と思うもの。
だけど、ある程度の年齢がいった女性たち(みんながみんな綺麗すぎて&オリヴィア以外の生活はゴージャスで、リアリティに乏しい部分も目立つとはいえ)が織り成す、等身大の悩みが描かれたこの手の映画、私はとても好きだ。
特に、オリヴィアが慢性的に抱えている「どうにもならない感」や「人恋しさ」、「収入にも愛情にも恵まれない焦り」には、シンクロせずにはいられなかった。確かに、オリヴィアは臆病で、人間関係に不器用で、ときにずるくて、いろいろな意味で頑張る努力が足らない。しかし、ありきたりな表現になってしまうけれど、「人間、そんなに強くはなれない」ということである。特に、愚かな行動や苦い経験をたっぷり重ねてきた年頃の女なら、傍目に呆れられてしまうほど、くじけやすくても当然だ、と私は思う。愛してくれる人を求めること、お金を稼ぐこと、人さまに恥ずかしくない生活を創りあげること ― そういうことって、難しくてたまらないのだ。勇気と度胸を奮い起こしたところで、成功するどころか、逆効果に終わることが多いからこそ、余計に。
そんなわけで、自分にとっては、ちょっとした拾いもの、という手応えの作品だった。
『アリー・myラブ』ラヴァーの私としては、グレッグ・ジャーマンのシリアスな演技も見られて、お得な気分だったな。
観た日:2008年8月1日(金)@自宅にてDVD
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