ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。 
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2006/10/16 03:05    『モンドヴィーノ』を観たよ。
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 不思議というか、皮肉というか……、この映画を観た直後、「今すぐワインが飲みたい!」という衝動に、私はまったく襲われなかった。

『モンドヴィーノ』
原題:"MONDOVINO"
参考:モンドヴィーノ@映画生活 モンドヴィーノ-シネマトゥデイ
2004年・フランス/アメリカ・136分
監督・製作・脚本・撮影・編集:ジョナサン・ノシター
製作:エマニュエル・ジロー

 ソムリエの資格を持つジョナサン・ノシターが、ワイン業界とその産業の実態と内幕を丁寧に撮ったドキュメンタリー。

 ……長い。

 長いんだよ。136分は……。

 ドキュメンタリーというジャンルの作品を乱暴に分けると、2種類になると思う。「テーマとなっている分野にさほど興味のない人をも惹きつける力がありうるエンターテインメント性の強い作品」(例:『マーダーボール』)と、「テーマとなっている分野に興味のない人には退屈きわまりない映像でしかないエンターテインメント性の希薄な作品」のふたつだ。今作『モンドヴィーノ』は、後者の典型である。

 私はワインが好きだ。詳しいわけではないけれど、ほぼ毎日呑んでいるし、一時期はそれなりに凝った(金銭的事情で挫折したが……)。また、「ボルドーのポイヤック」、「ラングドック」、「ブルゴーニュ」、「ムートン=ロートシルト社」、「モンダヴィ家」、「ワイン評論家のロバート・パーカー氏」、「イタリアのフレスコバルディ家とアンティノーリ家」 ― こういった語句が並んでいるのを見たら「あ、ワイン業界の話か」と即座に連想できる程度には、欧米の飲食事情について興味と知識がある。だから、今作『モンドヴィーノ』に対して好奇心はいだけたし、それなりにおもしろいとも感じることができた。

 ただ、ワインへの関心がまったくない人(が、この作品を観るとも思えないが……)や、先に挙げた語句を見て「なるほど」と膝を叩いたりは別にしない人にとっては、これだけ退屈でつまらないドキュメンタリーも、なかなかないだろう。

 ワインの醸造コンサルタントという職業がこの世にはあるらしく、その第一人者のミッシェル・ロラン氏にスポットをあてることで、この映画は始まる。最初のうちはひたすらおもしろかった。アメリカのワイン業者・モンダヴィ家(近年、一族は経営から手を引いたらしいが)の有名な「モンダヴィ事件」の一幕が語られたり、伝統と国際化の狭間にあるフランスの歴史あるシャトーや生産者の生の声が聞けたりと、「へえ〜、うわ〜、そうだったのか〜」と、ついつい驚いたり納得したりしながら、好奇心で目を爛々とさせて観ていた。

 しかし、……だんだん飽きてきてしまったのだ。内容に対して飽きたわけではない。「インタビューとロケで、ひたすら事実を映す」というドキュメンタリーにはお決まりの手法と、娯楽的起伏に乏しいわりには長い136分という上映時間に、疲労感を覚えてしまったのだ。

 フランス、アメリカ、イタリア、その他各国をまわって、地道かつ丁寧につくられたこのドキュメンタリーが完成するまでには、かなりの時間と金銭が費やされたはずだ。マニアックな記録映像としての価値はとても高いと思うし、素直に感心できる。ただ、エンタメ性は皆無といってよい。そもそも、ドキュメンタリーにエンタメ性を求めること自体が間違っているのかもしれないが。とにかく、とても誠実で真摯な映像作品ではあるけれど、ワインという世界に興味のない人が観たとしたら、エンド・ロールまでが拷問の時間でしかないだろう。

 映画の冒頭で、ピレネー山脈付近でワイン業に携わっている女性の愛犬(おそらく、ピレニアン・マウンテン・ドッグ)が、チーズのかたまりをがしがしかじっていた。ミモレットやライオルのような(一見したところ、多分これらだろうと思うのだけど……、間違っていたらごめんなさい)、セミ・ハード・タイプのチーズ。日本で買ったら、かなり高価なチーズ。そのかたまりを、わんちゃんがおやつとしてかじっている。……「これぞフランスだなぁ」と、なんだか尊敬にも近い感慨をいだいてしまった。短絡的で的外れな感慨なのだろう、と承知ではあるのだけれどね。

観た日:2006年10月15日(日)@自宅にてDVD

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〔2006年10月15日(日)のお昼ごはん〕
★ツナとコーンのトマト風味マカロニ・チーズ
★柿とわかめと水菜のサラダ
★【L'Atelier de Joel Robuchon】のケーキ


 ふたりごはんで、お祝いごともあった日。なので、カロリーを忘れたパスタ・グラタンをつくって、ちょっぴり贅沢なショップでケーキを買ってきた。

 アメリカの映画やドラマによく出てくる、レトルトのジャンクなマカロニ・チーズが大好きな私なんだけど、自分でこうしてつくってみると、普通のマカロニ・グラタンになっちゃうんだよな。この日は、ホワイト・ソースではなくてトマト仕立てで。オリーヴ・オイルと輪切り唐辛子を熱したフライパンで薄切りにしたたまねぎを炒めて、たまねぎが透き通ってきたら、ツナとホール・コーン(どちらも缶詰)を加えて更に炒めて、日本酒+コンソメ・キューブ+バジル+オレガノ+ローズマリー+缶詰のホール・トマト+自然塩+黒胡椒を加えたら、しばらくことこと煮込む。これで、パスタ・ソースのできあがり。茹でたマカロニを深めの耐熱性グラタン皿にあけたら、その上に先のパスタ・ソースを流し入れ、とろけるタイプのチーズをトッピングして、あらかじめ200度に熱しておいたオーヴンで15分くらい焼く。舌が火傷しちゃいそうなくらいあつあつのうちに食べようね。

 薄切りにした柿+塩で揉んだ水菜+水で戻した乾燥わかめで、サラダ。ドレッシングは、柚子胡椒+こぶ茶+ワイン・ヴィネガー+EXVオリーヴ・オイル+ごま油+みりん+自然塩+黒胡椒でつくった。お塩の代わりにお醤油を使っても美味しいんだけど、この日は柿のオレンジ色を綺麗に出したかったから、あくまでも白っぽいドレッシングに。柚子胡椒ベースのドレッシングは自分の定番で、日常的なひとりごはんの味だけれど、……ふたりごはんのときはどうしてか、いつもよりもずっとずっと美味しくなるんだよね。

 普段はパンばかりを買っている【L'Atelier de Joel Robuchon】(ここのフォカッチャとクイニー・アマンとクロワッサンのクロック・ムッシュが、私は大好きだ……)で、久々にスウィーツを買った。正式な商品名は忘れちゃったけど、フランボワーズ風味のショコラ・タルトと、フランボワーズとショコラのミルフィーユと、ダーク・チェリー入りフロマージュの3種(ひとりで全部食べたわけじゃありません。念のため……)。ショコラ・タルトが、個人的には一番の大ヒット。タルトの表面がキャラメリゼされていたんだけど、その部分が、単なるキャラメリゼとは明らかに違うくらい美味しかった。実際に違うんだろうけど、どう違うのかが、私の未熟な舌にはつきとめられなかった……。また、ミルフィーユにトッピングされていたフレッシュ・フランボワーズの中にシロップが注入されていたりと、いつものことながら、繊細な芸の細かさで魅せてくれるロビュションのケーキだった。このお店のアマンド・ショコラやマカロン、コンフィチュールも、とてもとても美味しくてお気に入り♪ お土産やギフトにも重宝。

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