ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。 
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2006/09/16 18:56    『青い棘』を観たよ。
 耽美で麗しい男優たちと、お人形さんのごとく可愛い女優を、鑑賞するためだけの映像。

『青い棘』
原題:"WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN"
英題:"LOVE IN THOUGHTS"
参考:青い棘@映画生活 青い棘-シネマトゥデイ
2004年・ドイツ・90分
監督:アヒム・フォン・ボリエス
製作:シュテファン・アルント
原作:アルノ・マイヤー・ツー・キュイングドルフ
原案:アネッテ・ヘス アレクサンダー・プフォイファー
脚本:ヘンドリック・ハンドレーグデン
撮影:ユタ・ポールマン
音楽:トマス・ファイナー
出演:ダニエル・ブリュール アウグスト・ディール
   アンナ・マリア・ミューエ トゥーレ・リントハート 他

 1927年・ベルリン ― ギムナジウムの最上級生であるパウル(ダエニル・ブリュール)とギュンター(アウグスト・ディール)は、ある週末をギュンターの家族が持つ別荘で過ごすことにした。ギュンターの妹で美しいヒルデ(アンナ・マリア・ミューエ)も来ており、彼女の魅力にパウルは囚われてしまう。しかし、上流階級に育って、幼い頃から男たちにちやほやされ続けているヒルデは、パウルのひたむきな想いになど見向きもしない。この頃、ヒルデはハンス(トゥーレ・リントハート)という男と交際していた。男と女、いずれをも愛せるハンスは、かつてギュンターの恋人でもあったのだ。実のところ、ギュンターは今でもハンスを諦めきれていなくて……。

「シューテクリッツ校の悲劇」と呼ばれた、ドイツで実際に起こった事件を映画化した作品とのこと。詳しく調べていないため、事実にどの程度忠実な映画に仕上がっているのかはわからないが。

 ダニエル・ブリュールとアンナ・マリア・ミューエのヴィジュアルを目当てに観たから、物語性は二の次……、とは最初から承知でも、退屈すぎて疲れてしまった。90分の映画だなんて信じられないくらい長く感じたし。

 古い時代のヨーロッパの上流社会に出入りする若者たちを描いた映画にはありがちな、耽美で退廃的な映像であり、内容。確かに、視覚的にはとことん美麗だ。出演者たちの容姿も、別荘が建つ郊外の緑も、贅沢で洗練されたインテリアも、なにもかも。こういう設定そのものは個人的に大ヒットなので、物語にまったく入り込めなかったのが、かなり悔しい。

 ジャンルとしての青春映画は私の大好物だが、「若い子たちが健気に頑張ったり悩んだりしている」という物語が好きなわけであって、青春映画ならなんでもOKとは、やはり言えない。中でも、「親に養ってもらっている立場で、まだたいした苦労もしたことがないくせに、ろくに努力もしないですぐに悲観的になったり厭世的になったりして、難解な語彙や心理的考察を駆使して偉そうに大人や未来や世間を軽蔑している、金持ちの子供」には、どうしても寛大になれない場合が多い。

 で、この『青い棘』は、そういった子供たちの映画だった。特に、ギュンターとヒルデの兄妹がその典型。

 上流階級に育ったこの子たちが、生意気であるのも、背伸びをするのも、知識をひけらかしたがるのも、デカダンスを体現しがちなのも、時代背景や年齢や環境を思えば、当然ではある。だから、それこそタイトル通りに「青いなぁ、まったく」と苦笑しつつも見守ってあげたい気持ちになれればよかったのだけれど、その段階を通り越して、彼らへの嫌悪感のほうが募った。その時点で、この映画は私にとって、退屈なだけでなく「不快」な内容になってしまったのだ。

 ダニエル・ブリュールは、相変わらず文句なしに格好よい。好きだなぁ、こういう容姿の男優さん。アウグスト・ディールも、神経質で爬虫類系の顔をした(けなしているわけではない)美青年という印象で、かなり好みではあった。

 忘れてはならないのは、アンナ・マリア・ミューエ。ドイツのガールズ・ムービーの秀作で、アンナの主演作でもある『ビタースウィート』を観た際、「かわいい女の子だなぁ〜」と見惚れてしまったのをきっかけに、気になり続けている女優さん。しかし、現時点で日本で観ることが可能な彼女の出演作は、『ビタースウィート』とこの『青い棘』の2作のみ。残念。

 一見したところ、アンナ・マリア・ミューエは「すごく美人!」というわけではない。ただ、顔や体のパーツ個々の瑞々しさと色っぽさのバランスが抜群で、それらひとつひとつに魅入ってから彼女の全身を改めて眺めてみると、「なんて綺麗な女性なんだろう……」とため息つかずにはいられなくなってしまうのだ。ふっくりとした厚みのある唇、柔らかそうで思わず触れたくなる金髪、深遠で潤いにあふれた青い瞳、ふわふわと弾けそうな透明感のある白い肌 ― 見つめれば見つめるだけ、美しさが薫り立つ人。出演作、もっと増えればよいのにな。

観た日:2006年9月9日(土)@自宅にてDVD

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観た作品
〔2006年9月16日(土)のお昼ごはん〕
★ゴーヤと茄子のナンプラー炒め(めだま焼きのせ)
★スモーク・サーモンとオニオン・スライスの冷たいリングイネ
★プレーン・ヨーグルトのはちみつかけ


 外食やテイク・アウト続きだった今週。といっても、出先で慌ててパンかじったり、ファースト・フードで適当に食べたり、そういうごはんばっかりだった。3連休初日の今日、「六本木へ映画を観に行くついでに、お外でごはん」のつもりだったんだけど、冷蔵庫にいるしなびかけた野菜たちの顔を思い出して、外出も外食も取りやめ。

 もう旬が過ぎたゴーヤと、まだまだ旬の茄子。サイズを合わせてひと口大に切り揃えたゴーヤと茄子の灰汁を抜いてから、赤唐辛子とオリーヴ・オイルを熱したフライパンで炒めた。味つけは、日本酒+鶏がらスープの素+ナンプラー。お皿に盛りつけてから、トップに半熟のめだま焼きをのっけて。ナンプラーの万能な威力をひたすら実感。この炒めものをごはんにかけて山盛りのコリアンダーを添えたら、もっと美味しかっただろうなぁ、なんて思いつつ。

 週の中ほどから、スモーク・サーモンが食べたくて食べたくてたまらなかった。パスタも食べたくてしかたなかった。だから、合体。スモーク・サーモン、水にさらしたオニオン・スライス、茹でてから水で締めたリングイネを、白ワイン・ヴィネガー+EXVオリーヴ・オイル+黒胡椒+自然塩+ケッパーで作ったシンプルなドレッシングで和えた。「リングイネみたいな幅広系のパスタを冷製にするのって、ちょっとどうかな……」とは思ったんだけど、悪くはなかった。でも、口当たりが少しぞんざいというか、なんとなく大雑把な舌触りなので、お客さんには出せないなぁ、という感じ。冷たいロング・パスタはやっぱりカッペリーニか、せいぜいフェデリーニだね。

 ……あ、月曜が祝日ってことは、土曜の今日はWJの発売日じゃないの。読みに行かなきゃ。

 テニミュ公式が更新されましたね。六角公演を終えた3代目たちのコメントを読んだら、心がじんじんしちゃって、涙、涙……。あとで別エントリーとして書きます……。

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2006/09/16 13:17    安藤佳代子ちゃん。(BlogPet)
こないだ、香ん乃が
連日趣味を楽しんだり、能天気に萌え話をしたり、食べ物に困らないで「美味しい」だの「まずい」だのと言えたり ― そういうことができるのは、あたりまえのように命のある自分が、あたりまえのようにりの恩恵に浴しているから。
とか考えてたよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「毬子さん」が書きました。