ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。
2006/09/08 01:02 『おまけつき新婚生活』を観たよ。
「お涙ちょうだい」のハート・ウォーミング・コメディへ走られちゃうよりはよっぽどましだったから、まあ、いいかな。
『おまけつき新婚生活』
原題:"DUPLEX"
参考:おまけつき新婚生活@映画生活 おまけつき新婚生活-シネマトゥデイ
2003年・アメリカ・89分
監督・ナレーション:ダニー・デヴィート
製作・出演:ドリュー・バリモア ベン・スティラー
製作:スチュアート・コーンフェルド ナンシー・ジュヴォネン 他
製作総指揮:ボブ&ハーヴェイ・ワインスタイン アラン・C・ブロンクィスト 他
脚本:ラリー・ドイル
撮影:アナスタス・N・ミコス
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:アイリーン・エッセル ハーヴェイ・ファイアスタイン
ジャスティン・セロー ジャームズ・レマー 他
作家のアレックス(ベン・スティラー)と雑誌編集者のナンシー(ドリュー・バリモア)は、ラブラブ真っ只中の新婚夫婦。将来、子供を授かった場合のことも考慮して、ふたりは家を購入した。ニューヨークはブルックリンに建つデュプレックス(二世帯住宅)で、対岸のマンハッタンを眺め渡せる素晴らしい立地だ。しかし、その住まいには間借り人がいた。コネリー夫人(アイリーン・エッセル)という老女で、一見上品な彼女に問題をいだかなかったアレックスたちだが、蓋をあけてみたら、この老婆は相当な「困ったちゃん」で……。
俳優に声優、製作、そして、監督 ― 器用で多才なダニー・デヴィートがメガホンを執った、ブラック・ユーモアにあふれたホーム・コメディ。夫婦喧嘩映画の大傑作『ローズ家の戦争』(正直、私は嫌いな映画だが、あの作品の勢いと個性と印象の強さは認めざるをえない)を撮ったデヴィートになら、この『おまけつき新婚生活』はお茶の子さいさいだったのではないだろうか、とついつい納得してしまう。とても真っ黒で、単純な笑いにあふれた、テンポのよいホーム・コメディだった。一見、思いきりくだらない映画だけれど、よくよく見るとセットや小道具は地味に凝っていてお金がかけられているし、改めてスタッフの名を確認すると異様に豪華だったりもするし(ワインスタイン兄弟はミラマックスの創立メンバーだし、音楽はハリウッド映画常連のひとりのニューマンだし、主演ふたりが製作にも関わっているし)で、この手のコメディを得意とするデヴィートの手腕とキャリアの長さを、再確認させてもらったような思いがした。
キー・パーソンとなる厄介なコネリー夫人を演じたのは、アイリーン・エッセルという年配の女優さん。この作品以外の日本発表映画出演作はどうやら、『プロデューサーズ』(2005年度版)と『チャーリーとチョコレート工場』のみ。ということは、私、この女優さんの日本公開出演作3本をすべて観たことになるんだけど……、『プロデューサーズ』では「あのおばあさんたちの中のひとりだったんだろうなぁ」とあたりをつけるしかできなくて、『チャリチョコ』に至っては彼女がどこに出演していたのかを思い出すことすらできない。あ、主人公・チャーリーの祖母のひとりかな?
以前から好きなドリュー・バリモアと、憧れてやまないブルックリンの景色(ニューヨークの中でも、マンハッタンではなく、敢えてブルックリンを舞台にするという映画は、結構珍しいかも) ― この2要素を狙って観た私だから、軽い歯ざわりとブラックな手応えの内容ではあったけれど、別にいいかな、という感じ。逆に言えば、好きな女優さん&好きな街の映画でなければ、もうちょっと文句言っていただろうな、とは思う。とはいえ、気軽な暇つぶしの役割は充分に担ってくれる、週末にふさわしいどたばたコメディ。客観的には、出来は決して悪くないはず。ただ……、「衛生的」に目を背けたくなってしまうシーンがいくつかあるので、私のような潔癖症の人間は、幾度か「ぎゃっ!」と声をあげてしまうかも。
観た日:2006年9月2日(土)@自宅にてDVD

観た作品
『おまけつき新婚生活』
原題:"DUPLEX"
参考:おまけつき新婚生活@映画生活 おまけつき新婚生活-シネマトゥデイ
2003年・アメリカ・89分
監督・ナレーション:ダニー・デヴィート
製作・出演:ドリュー・バリモア ベン・スティラー
製作:スチュアート・コーンフェルド ナンシー・ジュヴォネン 他
製作総指揮:ボブ&ハーヴェイ・ワインスタイン アラン・C・ブロンクィスト 他
脚本:ラリー・ドイル
撮影:アナスタス・N・ミコス
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:アイリーン・エッセル ハーヴェイ・ファイアスタイン
ジャスティン・セロー ジャームズ・レマー 他
作家のアレックス(ベン・スティラー)と雑誌編集者のナンシー(ドリュー・バリモア)は、ラブラブ真っ只中の新婚夫婦。将来、子供を授かった場合のことも考慮して、ふたりは家を購入した。ニューヨークはブルックリンに建つデュプレックス(二世帯住宅)で、対岸のマンハッタンを眺め渡せる素晴らしい立地だ。しかし、その住まいには間借り人がいた。コネリー夫人(アイリーン・エッセル)という老女で、一見上品な彼女に問題をいだかなかったアレックスたちだが、蓋をあけてみたら、この老婆は相当な「困ったちゃん」で……。
俳優に声優、製作、そして、監督 ― 器用で多才なダニー・デヴィートがメガホンを執った、ブラック・ユーモアにあふれたホーム・コメディ。夫婦喧嘩映画の大傑作『ローズ家の戦争』(正直、私は嫌いな映画だが、あの作品の勢いと個性と印象の強さは認めざるをえない)を撮ったデヴィートになら、この『おまけつき新婚生活』はお茶の子さいさいだったのではないだろうか、とついつい納得してしまう。とても真っ黒で、単純な笑いにあふれた、テンポのよいホーム・コメディだった。一見、思いきりくだらない映画だけれど、よくよく見るとセットや小道具は地味に凝っていてお金がかけられているし、改めてスタッフの名を確認すると異様に豪華だったりもするし(ワインスタイン兄弟はミラマックスの創立メンバーだし、音楽はハリウッド映画常連のひとりのニューマンだし、主演ふたりが製作にも関わっているし)で、この手のコメディを得意とするデヴィートの手腕とキャリアの長さを、再確認させてもらったような思いがした。
キー・パーソンとなる厄介なコネリー夫人を演じたのは、アイリーン・エッセルという年配の女優さん。この作品以外の日本発表映画出演作はどうやら、『プロデューサーズ』(2005年度版)と『チャーリーとチョコレート工場』のみ。ということは、私、この女優さんの日本公開出演作3本をすべて観たことになるんだけど……、『プロデューサーズ』では「あのおばあさんたちの中のひとりだったんだろうなぁ」とあたりをつけるしかできなくて、『チャリチョコ』に至っては彼女がどこに出演していたのかを思い出すことすらできない。あ、主人公・チャーリーの祖母のひとりかな?
以前から好きなドリュー・バリモアと、憧れてやまないブルックリンの景色(ニューヨークの中でも、マンハッタンではなく、敢えてブルックリンを舞台にするという映画は、結構珍しいかも) ― この2要素を狙って観た私だから、軽い歯ざわりとブラックな手応えの内容ではあったけれど、別にいいかな、という感じ。逆に言えば、好きな女優さん&好きな街の映画でなければ、もうちょっと文句言っていただろうな、とは思う。とはいえ、気軽な暇つぶしの役割は充分に担ってくれる、週末にふさわしいどたばたコメディ。客観的には、出来は決して悪くないはず。ただ……、「衛生的」に目を背けたくなってしまうシーンがいくつかあるので、私のような潔癖症の人間は、幾度か「ぎゃっ!」と声をあげてしまうかも。
観た日:2006年9月2日(土)@自宅にてDVD

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