ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。
2006/09/04 02:31 『鬘/かつら』を観たよ。
あと一歩で「高尚な恐怖」になれたのに。
『鬘/かつら』
英題:"THE WIG"
参考:鬘かつら@映画生活 鬘 かつら-シネマトゥデイ
2005年・韓国・102分
監督:ウォン・シニョン
脚本:ド・ヒョンジョン
撮影:キム・ドンウン
音楽:キム・ジュンソン
出演:ユソン チェ・ミンソ ムンス 他
声帯が不自由で声の出せないジヒョン(ユソン)は、妹のスヒョン(チェ・ミンソ)にかつらを贈った。長い長い黒髪がつややかに美しいかつらを。白血病の末期患者であるスヒョンは、治療の副作用で髪を失っていたからである。かつらを身につけたスヒョンは、病人であることが信じられなくなるほど快活になった。しかし、そのかつらには、実は忌まわしくも哀れな秘密があって……。
この映画に関してとらねこさんが書かれたコラム(From.〔レザボアCATs〕)を拝読したときに、「なんて恐そうな映画なんだろう! ホラーが苦手な私には絶対に観られそうもない!!」と心から実感したというのに、その数日後、この映画の劇場招待券がわが家に届いた。懸賞に当選したのだ。……タダ券を無駄にするのはもったいない。なので、意を決して観に行った。
……恐かった。心底。「身の毛がよだつ」とか「背筋が凍る」っていう表現とその体感を、久々に思い出して味わったくらいに。
たとえば、日本には古来から、「髪の毛が伸びる呪いの市松人形」なぞが存在していたり、借金のかたに自らの「自慢の緑の黒髪」を鬘屋へ売った女がその直後に亡くなってどうしたこうしたなんていう昔話があったりする。髪、特に「ストレートの長い黒髪」というものは、美しければ美しいだけ、神秘性や魔力、そして、呪力を宿していても不思議ではないようなイメージがあるものだ。
緻密に、繊細に、丁寧に描かれた、「職人技」的なホラー映画である。監督が新人だという事実に驚きをいだいたほど。主人公のひとりを「声が出せない女性」にして、ホラーにつきものの「絶叫」を必要最低限削いだ設定としてあることに感心した。切なく悲哀のバック・グラウンド・ストーリィがきちんと用意されていて、それを徐々に明らかにしていく材料となる伏線の敷きかたも、まあまあ秀逸。ただ、せっかく敷いたその伏線の一部が、ラストを迎えても明確に解消しきれていない。それがすこぶる惜しかった。もしも全部の伏線がすっきりと拾い上げられていたとしたら、完璧なストーリィ性を備えた「高尚なホラー映画」になっていたはずなのに。まあ、すべての伏線が実際にはきちんと説明づけられていたにもかかわらず、私が見逃していただけ、ということなのかもしれないけれど。
記憶にある限りはでは、コリアン・ホラーを観たのがおそらく初めてなので、比較対象を思いつきもしない分、純粋に恐がって、単純に楽しめたような感じ。この日は、ほぼ徹夜で仕事に行って、その帰りにへろへろになりながら映画館へ駆け込んだんだけど、それでもまったく眠くならなかったもの。恐いわ、おもしろいわ、新鮮だわ、で。
黙(しじま)の使いかたが巧妙の、よい意味で神経質な作品だったと思う。詰めが甘いとはいえ、ストーリィ性と恐怖を同居させている点に拍手。ネタバレは避けたいから、抽象的な物言いになってしまって恐縮だけど、私と似たようなラヴ・ストーリィ嗜好のかたには、執着ポイントがそれなりにある物語だったりするよ、実は。……特に、腐女子のみなさんには、というか。
観た日:2006年8月25日(金)@シネマート六本木

『鬘/かつら』
英題:"THE WIG"
参考:鬘かつら@映画生活 鬘 かつら-シネマトゥデイ
2005年・韓国・102分
監督:ウォン・シニョン
脚本:ド・ヒョンジョン
撮影:キム・ドンウン
音楽:キム・ジュンソン
出演:ユソン チェ・ミンソ ムンス 他
声帯が不自由で声の出せないジヒョン(ユソン)は、妹のスヒョン(チェ・ミンソ)にかつらを贈った。長い長い黒髪がつややかに美しいかつらを。白血病の末期患者であるスヒョンは、治療の副作用で髪を失っていたからである。かつらを身につけたスヒョンは、病人であることが信じられなくなるほど快活になった。しかし、そのかつらには、実は忌まわしくも哀れな秘密があって……。
この映画に関してとらねこさんが書かれたコラム(From.〔レザボアCATs〕)を拝読したときに、「なんて恐そうな映画なんだろう! ホラーが苦手な私には絶対に観られそうもない!!」と心から実感したというのに、その数日後、この映画の劇場招待券がわが家に届いた。懸賞に当選したのだ。……タダ券を無駄にするのはもったいない。なので、意を決して観に行った。
……恐かった。心底。「身の毛がよだつ」とか「背筋が凍る」っていう表現とその体感を、久々に思い出して味わったくらいに。
たとえば、日本には古来から、「髪の毛が伸びる呪いの市松人形」なぞが存在していたり、借金のかたに自らの「自慢の緑の黒髪」を鬘屋へ売った女がその直後に亡くなってどうしたこうしたなんていう昔話があったりする。髪、特に「ストレートの長い黒髪」というものは、美しければ美しいだけ、神秘性や魔力、そして、呪力を宿していても不思議ではないようなイメージがあるものだ。
緻密に、繊細に、丁寧に描かれた、「職人技」的なホラー映画である。監督が新人だという事実に驚きをいだいたほど。主人公のひとりを「声が出せない女性」にして、ホラーにつきものの「絶叫」を必要最低限削いだ設定としてあることに感心した。切なく悲哀のバック・グラウンド・ストーリィがきちんと用意されていて、それを徐々に明らかにしていく材料となる伏線の敷きかたも、まあまあ秀逸。ただ、せっかく敷いたその伏線の一部が、ラストを迎えても明確に解消しきれていない。それがすこぶる惜しかった。もしも全部の伏線がすっきりと拾い上げられていたとしたら、完璧なストーリィ性を備えた「高尚なホラー映画」になっていたはずなのに。まあ、すべての伏線が実際にはきちんと説明づけられていたにもかかわらず、私が見逃していただけ、ということなのかもしれないけれど。
記憶にある限りはでは、コリアン・ホラーを観たのがおそらく初めてなので、比較対象を思いつきもしない分、純粋に恐がって、単純に楽しめたような感じ。この日は、ほぼ徹夜で仕事に行って、その帰りにへろへろになりながら映画館へ駆け込んだんだけど、それでもまったく眠くならなかったもの。恐いわ、おもしろいわ、新鮮だわ、で。
黙(しじま)の使いかたが巧妙の、よい意味で神経質な作品だったと思う。詰めが甘いとはいえ、ストーリィ性と恐怖を同居させている点に拍手。ネタバレは避けたいから、抽象的な物言いになってしまって恐縮だけど、私と似たようなラヴ・ストーリィ嗜好のかたには、執着ポイントがそれなりにある物語だったりするよ、実は。……特に、腐女子のみなさんには、というか。
観た日:2006年8月25日(金)@シネマート六本木

2006/09/04 00:41 おうちでお昼ごはんと夜ごはん:厚揚げのカレーな2006年9月3日(日)
〔2006年9月3日(日)のお昼ごはん〕
★厚揚げとパプリカのカレーを玄米&黒米のごはんで(めだま焼きのせ)
★トマトと茗荷と青じその柚子胡椒マリネ
前夜に仕込んでおいたカレー。まず、みじん切りにしたベーコンの脂をフライパンでじっくり出してから、薄切りのたまねぎ(大量)を炒めて、とにかく炒めて、ひたすら炒めて、たまねぎが飴色になったら深鍋へ移して、水+日本酒+ナンプラー+ガラム・マサラ+ナツメグ+パプリカ・パウダー+チリ・パウダー+黒胡椒+インスタント・コーヒー+輪切り唐辛子を加えて(煮込む際の水の30〜40%分量を思い切って日本酒やワインにしてしまうと、それだけで味が増すような気がする。ナンプラーやコーヒーはほんのちょっとで、スパイスはがんがんに)、ときたま灰汁取ったりなんかしながら、しばらくことこと。そのあと、市販のルー(この日は、会社でもらったコスモの中辛)を溶かし入れて、もうちょっとだけことこと。ここまでが前夜の作業。翌日、細切りにしてオリーヴ・オイルで炒めた3色のパプリカ(赤・オレンジ・緑)と、油抜きしてひと口大に切った厚揚げを、温めたカレーに加えてざっくり混ぜたらできあがり。パプリカは色が変わりやすいから、あんまり煮込まないほうが綺麗。本当はパプリカじゃなくてゴーヤを使いたかったんだけど、新鮮なものが手にはいらなかった。残念。
紙のごとく薄切りにしたトマト、糸のように千切りにした茗荷、おんなじふうに千切りにした青じそ、以上を、柚子胡椒+ごま油+白すりごま+白だし+みりんで和えて、前夜から冷蔵庫にいれておいた。研いだばかりで切れ味抜群の包丁なので、薄切りや千切りが楽しくてたまらない。
〔2006年9月3日(日)の夜ごはん〕
★厚揚げとパプリカのカレーを玄米&黒米のごはんで(お昼の残り)
★茹でもやしの納豆&めかぶ和え(フレンチ・マスタード+マヨネーズ+白すりごま+黒胡椒で)
★アボカド(バルサミコ酢+醤油で)
2食続けただけで、もうカレーに飽きてしまった。どうしよう。

★厚揚げとパプリカのカレーを玄米&黒米のごはんで(めだま焼きのせ)
★トマトと茗荷と青じその柚子胡椒マリネ
前夜に仕込んでおいたカレー。まず、みじん切りにしたベーコンの脂をフライパンでじっくり出してから、薄切りのたまねぎ(大量)を炒めて、とにかく炒めて、ひたすら炒めて、たまねぎが飴色になったら深鍋へ移して、水+日本酒+ナンプラー+ガラム・マサラ+ナツメグ+パプリカ・パウダー+チリ・パウダー+黒胡椒+インスタント・コーヒー+輪切り唐辛子を加えて(煮込む際の水の30〜40%分量を思い切って日本酒やワインにしてしまうと、それだけで味が増すような気がする。ナンプラーやコーヒーはほんのちょっとで、スパイスはがんがんに)、ときたま灰汁取ったりなんかしながら、しばらくことこと。そのあと、市販のルー(この日は、会社でもらったコスモの中辛)を溶かし入れて、もうちょっとだけことこと。ここまでが前夜の作業。翌日、細切りにしてオリーヴ・オイルで炒めた3色のパプリカ(赤・オレンジ・緑)と、油抜きしてひと口大に切った厚揚げを、温めたカレーに加えてざっくり混ぜたらできあがり。パプリカは色が変わりやすいから、あんまり煮込まないほうが綺麗。本当はパプリカじゃなくてゴーヤを使いたかったんだけど、新鮮なものが手にはいらなかった。残念。
紙のごとく薄切りにしたトマト、糸のように千切りにした茗荷、おんなじふうに千切りにした青じそ、以上を、柚子胡椒+ごま油+白すりごま+白だし+みりんで和えて、前夜から冷蔵庫にいれておいた。研いだばかりで切れ味抜群の包丁なので、薄切りや千切りが楽しくてたまらない。
〔2006年9月3日(日)の夜ごはん〕
★厚揚げとパプリカのカレーを玄米&黒米のごはんで(お昼の残り)
★茹でもやしの納豆&めかぶ和え(フレンチ・マスタード+マヨネーズ+白すりごま+黒胡椒で)
★アボカド(バルサミコ酢+醤油で)
2食続けただけで、もうカレーに飽きてしまった。どうしよう。

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