ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。
2006/05/26 23:59 『ゴスフォード・パーク』を観たよ。
贅沢な雰囲気と豪勢な役者陣に、だまされたような気がしないでもない。
『ゴスフォード・パーク』
原題:"GOSFORD PARK"
参考:ゴスフォード・パーク@映画生活 ゴスフォード・パーク-FLiXムービーサイト
2001年・アメリカ・137分
監督・製作・原案:ロバート・アルトマン
製作・原案・出演:ボブ・バラバン
製作:デヴィッド・レヴィ
製作総指揮:ジェーン・バークレイ シャロン・ハレル 他
脚本:ジュリアン・フェロウズ
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:パトリック・ドイル
出演:マギー・スミス ケリー・マクドナルド エミリー・ワトソン
ヘレン・ミレン クリスティン・スコット・トーマス
クライヴ・オーウェン ライアン・フィリップ
マイケル・ガンボン トム・ホランダー ジェレミー・ノーサム
ジェームズ・ウィルビー チャールズ・ダンス 他
1930年代前半の英国 ― ある日、ウィリアム・マッコードル卿(マイケル・ガンボン)と妻のシルヴィア(クリスティン・スコット・トーマス)は、自分たちの館「ゴスフォード・パーク」で客人たちをもてなした。狩猟を目的に集まった面々である。一癖ありそうなゲストたちと、彼らが伴ってきた使用人たちで、ゴスフォード・パークの人口密度は一気に上昇。トレンサム伯爵夫人(マギー・スミス)もこの館に招かれた客人のひとりで、彼女の召使い・メアリー(ケリー・マクドナルド)も大忙しだった。そんな中、ウィリアム卿が書斎で殺害されるという事件が起こって……。
一見、ものすごくアガサ・クリスティー的英国ミステリーっぽいのだけれど、それは錯覚。ストーリィはまったく込み入ってなく、トリックやどんでん返しは期待できない。英国の時代ミステリ小説が好きな私としては、ちょっともの足りない感じ(どうしてかは自分でも謎なのだが、小説としての推理物は「ミステリ」、映像としての推理物は「ミステリー」と区別して表記する癖が、私にはある)。とはいえ、小説家の原作がある映画ではないのだから、本格推理を期待して観るほうが間違っているのかもしれない。
とにかくもう、出演者は呆れるほど豪華だ。「ギャラの総額が知りたいよ」と皮肉に思っちゃうくらい。どの役者も当然のごとく演技が達者だけれど、そんな中でも印象に残ったのは、ケリー・マクドナルド(『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』でメイド役を演じていた彼女が記憶に新しかったから、いけないとは思いつつも、「ケリー=召使い役」というイメージが脳内に貼りつきつつある)とエミリー・ワトソン。特に、エミリー・ワトソンには驚かされた。彼女が演じたのはマッコードル家のメイドだったのだが、これがまた、アンニュイな官能性がぞくぞくするほど漂ってくる、熟れた落ち着きに満ちた女だったのだ。それまで私が知っていたエミリー・ワトソンといえば、『クレイドル・ウィル・ロック』や『愛のエチュード』、『パンチドランク・ラブ』での彼女で、純粋だったり、控えめだったり、可憐だったり……、という役柄ばかりだったものだから、「エミリーって、こんなに色っぽかったんだ……!」と、今回のメイド役にはすっかり瞠目してしまった。
恥ずかしながら、ロバート・アルトマンの映画をあまり観たことがなく、憶えている限りでは、『プレタポルテ』、『相続人』、『バレエ・カンパニー』くらい。群集劇が得意の監督らしいが、確かに、『ゴスフォード・パーク』も登場人物の数がすこぶる多い物語であるにもかかわらず、混乱に襲われることなく観ることができた。ただ、何度も言ってしまうが、決して複雑なストーリィではないから、人間の数がたくさんでも、まあ、大丈夫、という感じ。物語ではなく、雰囲気を愉しむ映画なのだろうと思う。実際、英国貴族の時代劇というだけで無条件に胸が躍ってしまう私のような者には、視覚的に美味しい作品だった。セットにもロケにも衣装にもお金がかかっているのは一目瞭然だし。
ただ、137分は長すぎる。本当の本格推理物ならいざ知らず、長さにふさわしい物語性がつまっている内容でもないというのに。
観た日:2006年5月20日(土)@自宅にてDVD
お気が向かれたら →

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『ゴスフォード・パーク』
原題:"GOSFORD PARK"
参考:ゴスフォード・パーク@映画生活 ゴスフォード・パーク-FLiXムービーサイト
2001年・アメリカ・137分
監督・製作・原案:ロバート・アルトマン
製作・原案・出演:ボブ・バラバン
製作:デヴィッド・レヴィ
製作総指揮:ジェーン・バークレイ シャロン・ハレル 他
脚本:ジュリアン・フェロウズ
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:パトリック・ドイル
出演:マギー・スミス ケリー・マクドナルド エミリー・ワトソン
ヘレン・ミレン クリスティン・スコット・トーマス
クライヴ・オーウェン ライアン・フィリップ
マイケル・ガンボン トム・ホランダー ジェレミー・ノーサム
ジェームズ・ウィルビー チャールズ・ダンス 他
1930年代前半の英国 ― ある日、ウィリアム・マッコードル卿(マイケル・ガンボン)と妻のシルヴィア(クリスティン・スコット・トーマス)は、自分たちの館「ゴスフォード・パーク」で客人たちをもてなした。狩猟を目的に集まった面々である。一癖ありそうなゲストたちと、彼らが伴ってきた使用人たちで、ゴスフォード・パークの人口密度は一気に上昇。トレンサム伯爵夫人(マギー・スミス)もこの館に招かれた客人のひとりで、彼女の召使い・メアリー(ケリー・マクドナルド)も大忙しだった。そんな中、ウィリアム卿が書斎で殺害されるという事件が起こって……。
一見、ものすごくアガサ・クリスティー的英国ミステリーっぽいのだけれど、それは錯覚。ストーリィはまったく込み入ってなく、トリックやどんでん返しは期待できない。英国の時代ミステリ小説が好きな私としては、ちょっともの足りない感じ(どうしてかは自分でも謎なのだが、小説としての推理物は「ミステリ」、映像としての推理物は「ミステリー」と区別して表記する癖が、私にはある)。とはいえ、小説家の原作がある映画ではないのだから、本格推理を期待して観るほうが間違っているのかもしれない。
とにかくもう、出演者は呆れるほど豪華だ。「ギャラの総額が知りたいよ」と皮肉に思っちゃうくらい。どの役者も当然のごとく演技が達者だけれど、そんな中でも印象に残ったのは、ケリー・マクドナルド(『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』でメイド役を演じていた彼女が記憶に新しかったから、いけないとは思いつつも、「ケリー=召使い役」というイメージが脳内に貼りつきつつある)とエミリー・ワトソン。特に、エミリー・ワトソンには驚かされた。彼女が演じたのはマッコードル家のメイドだったのだが、これがまた、アンニュイな官能性がぞくぞくするほど漂ってくる、熟れた落ち着きに満ちた女だったのだ。それまで私が知っていたエミリー・ワトソンといえば、『クレイドル・ウィル・ロック』や『愛のエチュード』、『パンチドランク・ラブ』での彼女で、純粋だったり、控えめだったり、可憐だったり……、という役柄ばかりだったものだから、「エミリーって、こんなに色っぽかったんだ……!」と、今回のメイド役にはすっかり瞠目してしまった。
恥ずかしながら、ロバート・アルトマンの映画をあまり観たことがなく、憶えている限りでは、『プレタポルテ』、『相続人』、『バレエ・カンパニー』くらい。群集劇が得意の監督らしいが、確かに、『ゴスフォード・パーク』も登場人物の数がすこぶる多い物語であるにもかかわらず、混乱に襲われることなく観ることができた。ただ、何度も言ってしまうが、決して複雑なストーリィではないから、人間の数がたくさんでも、まあ、大丈夫、という感じ。物語ではなく、雰囲気を愉しむ映画なのだろうと思う。実際、英国貴族の時代劇というだけで無条件に胸が躍ってしまう私のような者には、視覚的に美味しい作品だった。セットにもロケにも衣装にもお金がかかっているのは一目瞭然だし。
ただ、137分は長すぎる。本当の本格推理物ならいざ知らず、長さにふさわしい物語性がつまっている内容でもないというのに。
観た日:2006年5月20日(土)@自宅にてDVD
お気が向かれたら →
↓観た作品&関連商品↓

2006/05/26 21:45 『テニスの王子様』(実写版)を観たよ。
嗚呼、不二周助までもが「その他大勢」のひとりだなんて……。
『テニスの王子様』(実写版)
参考:実写 テニスの王子様@映画生活 実写映画 テニスの王子様-シネマトゥデイ
2006年・日本・110分
監督・脚本:アベユーイチ
プロデューサー:梅川治男
プロデュース・企画:松田誠
原作:許斐剛
脚本:羽原大介
撮影:清久素延
編集:宮島竜治 森下博昭
音楽:岩代太郎
出演:本郷奏多 城田優 岸谷五朗 岩田さゆり RIKIYA
島谷ひとみ 載寧龍二 鈴木裕樹 相葉弘樹 他
アメリカ帰りの天才テニス・プレイヤーである越前リョーマ(本郷奏多)は、父・南次郎(岸谷五朗)の母校でもある青春学園中等部に編入し、男子テニス部に入部する。部長の手塚国光(城田優)を始めとした優れたチーム・メイトたちと共に、関東大会に出場することになるが……。
もしも、私が原作のテニプリを知らなかったとしたら……、「この映画、全然おもしろくないじゃん」と一刀両断していることでしょう……。
しかし、幸か不幸か、原作のテニプリ、アニプリ、そして、テニミュを知らない目でこの実写版を観ることが、私にはできないわけで……。
うーん……。
ネタバレする気は特にないけど、やおい的話は、まあ、避けられないので、この先のおしゃべりは《続き》にて。腐女子的テキストでもOKのかたのみ、ご覧くださいませ。
『テニスの王子様』(実写版)
参考:実写 テニスの王子様@映画生活 実写映画 テニスの王子様-シネマトゥデイ
2006年・日本・110分
監督・脚本:アベユーイチ
プロデューサー:梅川治男
プロデュース・企画:松田誠
原作:許斐剛
脚本:羽原大介
撮影:清久素延
編集:宮島竜治 森下博昭
音楽:岩代太郎
出演:本郷奏多 城田優 岸谷五朗 岩田さゆり RIKIYA
島谷ひとみ 載寧龍二 鈴木裕樹 相葉弘樹 他
アメリカ帰りの天才テニス・プレイヤーである越前リョーマ(本郷奏多)は、父・南次郎(岸谷五朗)の母校でもある青春学園中等部に編入し、男子テニス部に入部する。部長の手塚国光(城田優)を始めとした優れたチーム・メイトたちと共に、関東大会に出場することになるが……。
もしも、私が原作のテニプリを知らなかったとしたら……、「この映画、全然おもしろくないじゃん」と一刀両断していることでしょう……。
しかし、幸か不幸か、原作のテニプリ、アニプリ、そして、テニミュを知らない目でこの実写版を観ることが、私にはできないわけで……。
うーん……。
ネタバレする気は特にないけど、やおい的話は、まあ、避けられないので、この先のおしゃべりは《続き》にて。腐女子的テキストでもOKのかたのみ、ご覧くださいませ。
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