ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。 
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  •  日々のおやつは恋愛映画。寝酒の肴は人間ドラマ映画。そんな字書き屋・香ん乃(♀・自己紹介はこちら)がお届けする【マツヨイヤワ】++ツレヅレムソウ++へ、ようこそ。
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★めだま焼き丼
★もやしの明太子ソース和え
★切り昆布とひじきとごぼうと油揚げの煮浸し
★めかぶと納豆


 この世で一番好きな食べ物が、たまご。たまごの一番好きな食べかたは、めだま焼き。

 めだま焼きを焼くときは、オリーヴ・オイルを使うことが最も多くて、たまにはごま油を熱したりもするけれど、めだま焼き丼にするときは、どうしてかバターで焼きたくなる。この夜も、バターでこしらえた半熟のめだま焼きを、ちぎった海苔で覆った玄米&黒米ごはんにON。食べる際に、お醤油と七味唐辛子をちょっとずつ。バター醤油の風味がとろとろの黄身の濃さと絡まりあって、なんとも幸せな味。

 明太子の美味しいパスタ・ソースをいただいた。マヨネーズ風味じゃなくて、出汁の風味が利いたとてもテクニカルなソース。パスタ以外にもいろいろと使えるので、この夜は茹でたもやしを和えてみた。味の補いに、すった白ごまとお醤油を。

 生の切り昆布+生のひじき+ごぼう+油揚げを、京風だしとみりんとお酒だけで煮浸しに。お腹の弱い人には絶対にお勧めできない煮物。お腹がなかなか言うことを利かない私は、こういうおかずで玄米ごはんを食べて、就寝前にセンナ茶を飲んでから下腹部に効くストレッチをして、やっと少しコントロールができる・・・、って感じ。昔はコー○ック・ジャンキーだったけど、薬に頼るのをやめてみた。そしたら、お腹のためにやるべきことがいろいろ増えた感じだわ・・・。

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 すべてが濃い。内容も、空気も、演出も、出演者たちの顔も。

『54/フィフティ★フォー』
原題:"54"
参考:54(フィフティ★フォー)@映画生活
1998年・アメリカ・101分
監督・脚本:マーク・クリストファー
製作:アイラ・デューチマン リチャード・N・グラッドスタイン
撮影:アレクサンダー・グラジンスキー
編集:リー・パーシー
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ライアン・フィリップ サルマ・ハエック
   マイク・マイヤーズ ネーヴ・キャンベル 他

 1970年代が終わろうとしていたそのとき、ニュージャージーに暮らすシェーン(ライアン・フィリップ)は、近くて遠い大都市である対岸のニューヨークへの憧れを募らせて、遂にはマンハッタンへ渡った。スティーヴ・ルベル(マイク・マイヤーズ)がオーナーを務める、VIPが集まることで有名なディスコ「スタジオ54」で働けるようになったシェーン。そして、このディスコの看板バーテンダーとなっていくシェーン自身も、いつしか有名人として世間に扱われるようになり……。

 トルーマン・カポーティらが出入りしたという、実在した伝説のディスコ「スタジオ54」を舞台にした映画。とはいえ、このディスコの存在を私は知らなかった。マイク・マイヤーズが演じたオーナーも、実在の人物らしい。

 ドラッグとスキャンダルとセックスとマネーとデカダンスにどっぷり浸かっていた時代・土地・そこにいた人々を、ねばついた空気感の中で描いた映画。ディスコを扱った映画は多々あるけれど、爽快さがほとんど感じられなくて、こんなにもねっとりとした雰囲気をまとう作品も、このジャンルでは珍しいんじゃないか、って思う。ただ、この映画にダンス・シーンはたいしてない。というか、ダンスはメインに据えられていない。伝説のディスコをきっかけに知り合った若者たちの青春物語、という感じだから、いわゆるディスコ・ムービーを期待して観ると、ちょっと「あれ?」ってなっちゃう。私がそうだった。『グリース2』や『サタデー・ナイト・フィーバー』のようなイメージを、なんとなく想像していたから。

 とはいえ、まあまあ、おもしろかった。ベタながらも物語はテンポよくまとまっていたし、なにより、舞台となっている「スタジオ54」が、いかがわしすぎて、不健康すぎて、不健全すぎて、無法地帯すぎて、無秩序すぎて、呆れて笑わずにはいられないほどなのだ。ここまでくると、「天晴れ!」って拍手したくなっちゃう。羨ましいとも、楽しそうだとも、華やかだとも、まったく思えないのだけれど、当時ならではの悪習に包まれた退廃的で豪奢な世界は、今だからこそ、かえって目新しく感じられて興味深かったんだよな。

 今ではすっかりメジャーな俳優のライアン・フィリップやサルマ・ハエック、ネーヴ・キャンベル、マイク・マイヤーズだけど……、この映画がつくられた1998年頃の彼らって、ハリウッドでどんなポジションだったのかしら。ライアンの若々しい美しさは、ちょっと古くさくてくどくも映るんだけど、単純に綺麗ではあった。あと、現在ではフェロモンむんむんの肉感的女優ともいえるサルマ・ハエックが、この作品ではとてもスレンダーで爽やかなのも印象的。サルマを見て「かわいい!」って思ったの、初めてだわ、私。

 ところで、監督と脚本を務めたマーク・クリストファー、ちょっと検索してみた限りじゃ、彼が関わった映画作品をほかに見つけられなかった。『54フィフティ★フォー』、なかなか巧い作品だと思うのに+1998年の作品だというのに、これの以前も以降も、この監督は映画を手がけていない。日本に情報がはいってきていないだけなのかしら。不思議だな。もったいないな。彼のほかの作品も観てみたいな。

観た日:2006年5月19日(金)@自宅にてDVD

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