ごはんの支度をしながら、気の合う映画を想うのが好き。字書き屋・香ん乃がお贈りする、インフォメーション・シネマ感想文・雑記など。 
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 確かに、ああいうことやられたら、……女は落ちちゃうよね。

『最後の恋のはじめ方』
原題:"HITCH"
参考:最後の恋のはじめ方@映画生活 最後の恋のはじめ方-FLiXムービーサイト
2005年・アメリカ・118分
監督:アンディ・テナント
製作・出演:ウィル・スミス
製作:ジェームズ・ラシター テディ・ジー
製作総指揮:ウィンク・モードーント マイケル・タドロス
脚本:ケヴィン・ビッシュ
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:ジョージ・フェントン
出演:エヴァ・メンデス ケヴィン・ジェームズ
   アンバー・ヴァレッタ ジュリー・アン・エメリー 他

 日々、たくさんの出逢いが生まれている大都会・ニューヨーク。とはいえ、せっかくの恋を成就させるセンスに欠けている男たちもちらほら。そんな男たちに恋愛術を指南するのが、デート・コンサルタントたるヒッチ(ウィル・スミス)の仕事だ。ヒッチの新しい客は、気はよいけれどドジで見た目もイケてない会計士のアルバート(ケヴィン・ジェームズ)。彼が恋をしている相手は、セレブ中のセレブであるアレグラ(アンバー・ヴァレッタ)という高嶺の花。一方、ヒッチ本人にも、気になる女性が現れた。彼女は名をサラ(エヴァ・メンデス)といい、アレグラを始めとしたセレブを追うゴシップ記者で……。

 ニューヨークで繰り広げられる、小粋でお洒落なロマンティック・コメディ ― これだけでもう、75点分くらいは無条件に満足。「ニューヨークが舞台」と「都会的なロマコメ」っていう言葉で、私の体内を占める映画好き魂の7割くらいは説明できちゃうような感じのもんだからさ。

 映像が私的にツボ。「ニューヨークの観光スポット案内フィルム」みたいなんだもん。摩天楼はもちろん、メトロポリタン美術館、エリス島、「いかにもニューヨーク!」なナイト・スポット、ハドソン・リヴァー、ミッドタウンの街並み、グラマシー地区の三角ビルことフラット・アイアン・ビル……、ああ、もう、挙げていくときりがない。ってか、たまらない。っつーか、また行きたい。やはり「ニューヨーク案内」を兼ねていたような映画の『恋人たちの予感』や『セレンディピティ』、『オータム・イン・ニューヨーク』などが映し出す風景に(映画の内容や質はともかく)、「うわぁぁぁ〜」となっちゃった過去のあるミーハー的ニューヨーク好き(私)なら、『最後の恋のはじめ方』にも、それなりに悶えずにはいられないはず。

 で、ニューヨークに限らず、アメリカの都会派ロマコメを手当たり次第に観続けてきた目の印象では、この映画、なかなかよい出来だと思う。

 とにかく、テンポがすこぶるよい。編集も巧い。ロマコメには思いきりありがちな展開だし、意外性なんてないし、リアリティなんか皆無といってよいほどの夢物語ではあるけれど、最後まで停滞しないで一気に観られる。それで充分。深みや重厚さや過剰な感動を期待しちゃいけないのだ。だって、ライトなロマコメなんだもん。

 ウィル・スミスは、ロマコメに初主演だったそうだ。結構意外。まあまあはまってたから。セレブのアレグラを演じたアンバー・ヴァレッタが、「知的なキャメロン・ディアス」とでも形容したくなるようなイメージで、なかなかキュートだった。

 翌日は目覚ましをかけないで惰眠を貪れる休日、っていうときに夜更かしをして、独りで宅呑みなんかしながら、きゃいきゃい笑って楽しんで観て、エンド・ロールを迎える頃にグラスもからになったら、そのまんまベッドへ直行。そんな怠惰で幸せな週末のナイト・キャップのお供に、こういう映画ってぴったりだと思う。……まさにそんな状況で観たんだよ。

観た日:2006年5月6日(土)@自宅にてDVD