『ノーカントリー』を観たよ。
一度観ただけでは意味がわからなかったのだが、もう一度観たいとも別に思えない……。
『ノーカントリー』
"No Country for Old Men"
2007年・アメリカ・122分
監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:ロバート・グラフ マーク・ロイバル
原作:コーマック・マッカーシー
音楽:カーター・バーウェル
出演:トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム
ジョシュ・ブローリン ケリー・マクドナルド 他
メキシコ国境にほど近い、テキサス西部 ― 砂漠で凄惨な銃撃戦があったと見え、偶然そこを訪れたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、大量のヘロインと200万ドルという大金を発見する。その金を持ち去った彼は、すぐさま殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)に追われる身となった。非情で冷徹な殺し屋として知られるシガーは、ガス・ボンベを改造したかのようなオリジナリティあふれる武器を手に、自分の行動を邪魔する相手は一般人でも厭わずに殺す。一方、保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)もまた、捜査のためにルウェリンを探すが……。
この映画が第80回アカデミー賞で4冠を獲得したその日に開催された試写会に、ラッキーにも当選して観に行った。
コーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国』の映画化。映画も確かに血と暴力だらけではあったけれど(R-15らしい)、目を背けたくなるほど凄絶なバイオレンス描写、というほどでもないように思えた。私の感覚が、血みどろ系に麻痺しているだけかしら。
音楽がほとんど使われない映像の中、淡々と緻密に物語は進んでいく。その展開についていけなかったわけではないと思いたいのだけれど、いざエンドロールを迎えてみたら、「えっと……、結局、どういうことだったの?」と、頭の中に「?」が飛び交ってしまった。とはいえ、退屈しないで観られたとはいっても、私的には決しておもしろくも気持ちよくもなかったので、もう一度観たいとは全然思えない。
ウェイトを増やしてマッシュルームみたいな髪型で非情な殺し屋を演じた、ハビエル・バルデム。外見もパーソナリティも、とにかく不気味だったよ。会っちゃったら逃げたくなるタイプの相手。でも、自分は間違いなく逃げ切れないんだろうなぁ、と絶望しちゃうたぐいの相手。この役でオスカーの助演男優賞を獲得した彼の殺し屋シガー役は、確かに一見の価値がある。ハビエルというと、『海を飛ぶ夢』で、リアル極まりない老けメイクで四肢麻痺患者を演じていた彼が、強烈な記憶として残っている。ヴァラエティに富んだ役柄で「すごい!」と思わせてくれる俳優さんだ。
また、ルウェリンの妻役を演じたケリー・マクドナルドが、端役ながらもなかなか印象的だった。「美人というわけではないのだけれど、どこか放っておけなくて、安心させたくなるタイプの女性」という感じの役で、彼女が「ルウェリ〜ン」と自信なさげに夫を呼ぶ、よい意味で舌足らずな声が、なんとも愛くるしくてぞくぞくさせてくれちゃうのである。ケリー・マクドナルドというと、『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』や『ゴスフォード・パーク』でのメイド役(どちらの作品でも)が記憶に強かったので、『ノーカントリー』のようなハードな犯罪映画に出演している彼女を見て、新鮮な思いがした。
そんなわけで、キャスト的には結構美味しい手応えもあったのだけれど、内容にはまったくといってよいほど共鳴できなかった『ノーカントリー』。「コーエン兄弟は今作で『ファーゴ』を超えた!」と各所で言われているようだが、私には『ファーゴ』のほうがずっとおもしろかったなぁ。
でも、『ノーカントリー』のような映画を、「とてもおもしろかった」と言った上で、そのおもしろさを的確に説明できちゃうような人は、……映画ファンとして、すっごく格好よいんじゃないかな、なんて思う。
試写日:2008年2月25日(月)@新宿明治安田生命ホール
お気が向かれたら →

↓参考↓
ノーカントリー@映画生活
「ノーカントリー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
↓観た作品&関連商品↓
【セブンアンドワイ】
雑誌『キネマ旬報(2008年3月15号)』

雑誌『Cut(2008年3月号)』

雑誌『DVDでーた(2008年3月号)』

原作文庫本『血と暴力の国』

【TSUTAYA online】
原作文庫本『血と暴力の国』

【HMVジャパン】
原作文庫本『血と暴力の国』

【boople】
原作文庫本『血と暴力の国』

【@古本市場】
原作文庫本(古本)『血と暴力の国』
『ノーカントリー』
"No Country for Old Men"
2007年・アメリカ・122分
監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:ロバート・グラフ マーク・ロイバル
原作:コーマック・マッカーシー
音楽:カーター・バーウェル
出演:トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム
ジョシュ・ブローリン ケリー・マクドナルド 他
メキシコ国境にほど近い、テキサス西部 ― 砂漠で凄惨な銃撃戦があったと見え、偶然そこを訪れたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、大量のヘロインと200万ドルという大金を発見する。その金を持ち去った彼は、すぐさま殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)に追われる身となった。非情で冷徹な殺し屋として知られるシガーは、ガス・ボンベを改造したかのようなオリジナリティあふれる武器を手に、自分の行動を邪魔する相手は一般人でも厭わずに殺す。一方、保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)もまた、捜査のためにルウェリンを探すが……。
この映画が第80回アカデミー賞で4冠を獲得したその日に開催された試写会に、ラッキーにも当選して観に行った。
コーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国』の映画化。映画も確かに血と暴力だらけではあったけれど(R-15らしい)、目を背けたくなるほど凄絶なバイオレンス描写、というほどでもないように思えた。私の感覚が、血みどろ系に麻痺しているだけかしら。
音楽がほとんど使われない映像の中、淡々と緻密に物語は進んでいく。その展開についていけなかったわけではないと思いたいのだけれど、いざエンドロールを迎えてみたら、「えっと……、結局、どういうことだったの?」と、頭の中に「?」が飛び交ってしまった。とはいえ、退屈しないで観られたとはいっても、私的には決しておもしろくも気持ちよくもなかったので、もう一度観たいとは全然思えない。
ウェイトを増やしてマッシュルームみたいな髪型で非情な殺し屋を演じた、ハビエル・バルデム。外見もパーソナリティも、とにかく不気味だったよ。会っちゃったら逃げたくなるタイプの相手。でも、自分は間違いなく逃げ切れないんだろうなぁ、と絶望しちゃうたぐいの相手。この役でオスカーの助演男優賞を獲得した彼の殺し屋シガー役は、確かに一見の価値がある。ハビエルというと、『海を飛ぶ夢』で、リアル極まりない老けメイクで四肢麻痺患者を演じていた彼が、強烈な記憶として残っている。ヴァラエティに富んだ役柄で「すごい!」と思わせてくれる俳優さんだ。
また、ルウェリンの妻役を演じたケリー・マクドナルドが、端役ながらもなかなか印象的だった。「美人というわけではないのだけれど、どこか放っておけなくて、安心させたくなるタイプの女性」という感じの役で、彼女が「ルウェリ〜ン」と自信なさげに夫を呼ぶ、よい意味で舌足らずな声が、なんとも愛くるしくてぞくぞくさせてくれちゃうのである。ケリー・マクドナルドというと、『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』や『ゴスフォード・パーク』でのメイド役(どちらの作品でも)が記憶に強かったので、『ノーカントリー』のようなハードな犯罪映画に出演している彼女を見て、新鮮な思いがした。
そんなわけで、キャスト的には結構美味しい手応えもあったのだけれど、内容にはまったくといってよいほど共鳴できなかった『ノーカントリー』。「コーエン兄弟は今作で『ファーゴ』を超えた!」と各所で言われているようだが、私には『ファーゴ』のほうがずっとおもしろかったなぁ。
でも、『ノーカントリー』のような映画を、「とてもおもしろかった」と言った上で、そのおもしろさを的確に説明できちゃうような人は、……映画ファンとして、すっごく格好よいんじゃないかな、なんて思う。
試写日:2008年2月25日(月)@新宿明治安田生命ホール
お気が向かれたら →
↓参考↓
ノーカントリー@映画生活
↓観た作品&関連商品↓
【セブンアンドワイ】
雑誌『キネマ旬報(2008年3月15号)』
雑誌『Cut(2008年3月号)』
雑誌『DVDでーた(2008年3月号)』
原作文庫本『血と暴力の国』
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【HMVジャパン】
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【@古本市場】
原作文庫本(古本)『血と暴力の国』



