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オンライン・ノベル『添寝請負人』を、〔BIGLOBEパブリッシング〕及び〔BIGLOBEケータイ書店〕にて連載中。現在、第1シリーズの1〜12話を配信中。第2シリーズの開始時期は未定ですので、決まり次第、告知致します。東京を舞台にしたミステリアス・ファンタジー長編小説。パソコン&携帯電話にて購読可。あらすじ・購入方法等は下記より。
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《トーキョーワッショイ》
地域文化エンタメブログ〔トーキョーワッショイ〕にて、映画コラム【トーキョー映画】を連載中。
《webDICE》
ポータル・サイト&SNS〔webDICE〕の【GUEST BLOG】にて、お薦め恋愛映画を紹介する記事を連載中。
2009年11月06日(金)
東京フィルメックスで映画『おそいひと』柴田剛監督トーク・ショーをリポートしました。
オフィシャル・サイトのデイリーニュースで、今年もライターをすることになりました。香ん乃ではなく、本名で書いています。
記念すべき第10回開催ということで、各種プレ・イベントもおこなわれています。11月2日(月)にシネマート六本木で開催された、映画『おそいひと』柴田剛監督のトーク・ショーを取材しました。記事は下記です。
→2009年11月02日 『おそいひと』柴田剛監督トークショー←
よろしければ、ご覧ください。画像のアップが遅れているようですが、追々、載ることでしょう。
『おそいひと』は、第5回・東京フィルメックスのコンペティションで上映された作品です。「身体障害者が健常者を襲う殺人鬼になる」という衝撃的なストーリィは、各国で物議を醸しました。2010年の春にDVDが発売予定とのことです。
また、柴田剛監督の新作『堀川中立売(ほりかわなかたちうり)』が、今年のフィルメックスで、ワールド・プレミアとして上映されます。11月26日(木)の18:40開演です。京都を舞台に、サイキックたちが「なにか」と戦う映画です。上映後には、柴田監督をお迎えして、Q&Aがおこなわれる予定ですので、どうぞ、お楽しみに。
2009年11月06日(金)
海外ミステリ小説『死にゆく者の微笑/イヴ&ローク〔4〕』を読んだよ。

『死にゆく者の微笑』
"Rapture in Death"
著:J・D・ロブ(J.D.Robb)
訳:青木悦子
発行:ヴィレッジブックス
近未来のニューヨークを舞台に、警察官のイヴ・ダラスと、「宇宙一の大富豪」のロークが繰り広げる、ロマンティック・ミステリ・シリーズの第4弾。J・D・ロブは、ノーラ・ロバーツの別名義。
2000年代半ばのニューヨーク ― ニューヨーク市警察治安本部(NYPSD)に所属するイヴ・ダラス警部補は、新婚の夫・ロークとのハネムーンを楽しんでいた。ロークが手がけているオープン前の娯楽施設、オリンパス・リゾートを訪れて、優雅にも気ままな時間を過ごすふたり。しかし、リゾートのスタッフが首を吊った自殺死体が発見されて、イヴは臨時で初動捜査を担当することになった。その死体が浮かべていた不気味な微笑は、イヴの脳裏にこびりついて離れない。ハネムーンから帰って、ニューヨークでの仕事に戻ったイヴを待っていたのは、またも、微笑を浮かべた自殺者の死体だった。
今作のテーマは、マインド・コントロール。
相変わらずのスピード感で、小気味よく読めるが、マインド・コントロールの具体性が希薄だった。「近未来だから、こういう事態があっても、おかしくはないでしょう」と言わんばかりに、脳をいじる過程を省いて、結果だけが描かれていた。この題材を物語に組みこんだ手腕は見事だが、読者に説得力を与える緻密な描写が(近未来が舞台だからこそ可能な、はったりでも構わないから)、もう少々あったほうが読みごたえが出ただろう。
また、遺体の状況にひっかかる部分があった。「いくら動脈を切断しても、こういう方法では、血液は噴出しないんじゃない?」と訝しく感じてしまった描写が出てきたのだ。まあ、その部位を実際に切断する光景を生で見たことはないので、憶測で文句を言っているだけなのだが。
文句ついでに、もうひとつ。とはいえ、これは作者のせいではないのだけれど。
今作に限ったことではないが、このシリーズ(いや、正直に言えば、ヴィレッジブックスさんの邦訳ミステリ全般)の登場人物紹介欄は、シリーズのレギュラー・キャラクターの名前が主で、単発で登場する人物の名前が少ない。作中でかなり名が出てくる単発キャラクターですら、記載されていないことが多い。
つまり、海外ミステリの邦訳を読み慣れていれば、人物一覧を見るだけで、犯人の目星がついてしまう。イヴ&ロークは、推理小説というよりも人間ドラマなので、犯人の特定が必ずしも重要というわけではないけれど、一応、ミステリ小説と謳っているシリーズなのだから、この点は邦訳発行社に配慮を求めたい。「犯人の3択(極端な場合は、ね)」が容易な人物紹介なら、いっそのこと、ないほうが嬉しい。
人物紹介欄は、海外のペーパーバックなどでは、まず見かけない。日本のミステリ書籍ならではの、親切でありがたい要素だと思っている。イヴ&ロークだけでなく、コージーやライト・ミステリのファンとして、ヴィレッジブックスさんの刊行物には常々お世話になっているから……、人物紹介欄のありかた、ぜひ見直していただければ、と切に望む。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年11月06日(金)
漫画『きのう何食べた?〔3〕』を読んだよ。

『きのう何食べた?〔3〕』
著:よしながふみ
発行:講談社モーニングKC
同棲中で四十路のゲイのカップル ― 弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢二の夕食風景を綴ったシリーズの第3巻。
相変わらず美味しそうだ……。
これ以上にないほど庶民的な食卓。れんこんのきんぴらとか、ジャーマン・ポテトとか、肉豆腐とか、かやくごはんとか、サッポロ一番のアレンジとか、ちょっとだけハレの日のクレープとか。
日頃から自炊をしている人間なら、「あ、今夜、これ作ろう」といきなり思い立っても、実際にすぐ作れるメニューが揃っている。生活に密着している料理ばかりが登場するから、余計に美味しそうに映るのだろう。大仰なグルメ漫画を読んでいるときより、確実にお腹がすく。
四十路男たちの言葉に、つい、心の隅っこを「ざくっ」と刺されるのも、このシリーズならでは。
私は独り暮らしで、四十路まであと少しの猶予はあるけれど、この漫画に散らばっている「老いじたく」とか、「死に際に頼る子供たちもいない」とか、「孤独な老後のための蓄え」とか、「40も半ばのこの年で一から恋愛するなんてめんどくさくて」とか、そういった言葉を見るにつけ、背筋や腰がひゅいーんと寒くなる。悪寒を感じたあとには、「心しなきゃ……」と虚しくも冷静になる。
「美容院で雑誌をひらくお客さん」のエピソードなんて、身に覚えがありすぎて、どうしようかと思ってしまう。確かに……、雑誌に読みふけっているふりをして、スタイリストとの会話をシャット・アウトするのが常の人間でも、「誰でもいいから、話を聴いてほしいの」というときがあるのだよ。
このエピソードを読んでいたら、「美容師さんとバーテンダーさんの接客は、ちょっと似ているのかも」なんて思ったり。
ああ、今作の内容を思い返しただけで、またもお腹がすいてきたわ……。
2009年10月31日(土)
海外ミステリ小説『不死の花の香り/イヴ&ローク〔3〕』を読んだよ。

『不死の花の香り/イヴ&ローク〔3〕』
"Immortal in Death"
著:J・D・ロブ(J.D.Robb)
訳:青木悦子
発行:ヴィレッジブックス
近未来のニューヨークを舞台に、警察官のイヴ・ダラスと、「宇宙一の大富豪」のロークが繰り広げる、ロマンティック・ミステリ・シリーズの第3弾。J・D・ロブは、ノーラ・ロバーツの別名義。
2000年代半ばのニューヨーク ― ロークのプロポーズを受けて、結婚を決意したイヴ・ダラス。挙式は間近に迫っていた。そんな折、ウェディング・ドレスを仕立ててくれる予定のデザイナー、レオナルドに、厄介ごとが舞いこんだ。彼の昔の恋人が撲殺されたのだ。被害者は、今をときめくモデルのパンドラ。第一容疑者として名があがったのは、なんと、イヴの親友でもあるメイヴィス・フリーストーンだった。メイヴィスの潔白を証明するため、イヴは主任捜査官として奔走するが……。
ドラッグが事件の鍵を握る今作。作者のロブが創りあげたこの時代のニューヨークには、多くの合法ドラッグがあるにもかかわらず、違法ドラッグにまつわる犯罪と陰謀も絶えない。
ニューヨーク市警察治安本部(NYPSD)にも、もちろん、麻薬を取り締まる課があって、その名も「違法麻薬課(イリーガルズ)」。イヴが属する殺人課は、イリーガルズと手を組んで捜査を進めることになる。
ロブが描いている近未来のこの世界では、ヴァーチャルでいくらでも「合法的に」快楽を追求できる。それでも満足できない輩を利用した殺人事件が、今作でイヴたちを翻弄する。
今作は、無論、フィクションである。それも、作者の想像力がふんだんに織りこまれた近未来が舞台のフィクション。しかし、人の欲求と野心には、テクノロジーが進化しても満足を得られない部分があるのだ、と諦観を実感につなぐ描写があふれていた1冊だった。
イヴ&ロークが長期シリーズだとは、手を出す前から知っていたが、まさか第3弾でふたりが結婚するとは思わなかった。
「展開が速いなぁ」と、些か驚いたけれど、イヴの心理描写を追っていくと、彼女が傍目には「あっという間に」結婚を決めたのも、うなずける。だが、あくまでも「傍目」だ。彼女が味わった葛藤は、大きな決意をするのに充分の深みと痛みがあった。
イヴとロークの関係が、このシリーズの最大の魅力であるのは当然だが、今作で嬉しかったのは、イヴと女友達の描写である。
ロークとのつきあいが深まるにつれ、イヴには、メイヴィス以外の女友達も増えてきた。
ディリア・ピーボディ巡査、精神科医のシャーロット・マイラ、テレビ・リポーターのナディーン・ファースト ― もともとは、仕事でしかつきあっていなかった彼女たちが、イヴのプライヴェートでも重要な存在になっていく。以前から親友だったメイヴィスも、更にかけがえのない存在となっていく。
今作のラスト ― そんな女友達たちが織り成す情景が、イヴに温かい光を射す。感動を煽るシーンではないはずなのに、読んでいて、涙がにじんだ。「イヴ、よかったね……」と、囁きかけたくなった。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年10月22日(木)
海外ミステリ小説『雨のなかの待ち人/イヴ&ローク〔2〕』を読んだよ。

『雨のなかの待ち人/イヴ&ローク〔2〕』
"Glory in Death"
著:J・D・ロブ(J.D.Robb)
訳:小林浩子
発行:ヴィレッジブックス
近未来のニューヨークを舞台に、警察官のイヴ・ダラスと、「宇宙一の大富豪」のロークが繰り広げる、ロマンティック・ミステリ・シリーズの第2弾。J・D・ロブは、ノーラ・ロバーツの別名義。
2000年代半ばのニューヨーク ― 高名な検事のシシリー・タワーズが、喉をかき切られて殺された。事件があったのは、治安が悪くて有名な地域。敏腕で富裕なシシリーが訪れるような界隈ではなかった。イヴ・ダラス警部補は主任捜査官として、この事件を担当する。しかし、シシリーは上司夫妻の親友で、恋人・ロークの知人でもあった。各々の私情に阻まれて、捜査は難航するが……。
今作の読みどころは、警察とマスコミのかけひき。
現場を荒らそうが、倫理に反しようが、「視聴率のため」なら、えげつなく警察の捜査を邪魔してくるテレビ局のスタッフ。彼らを相手に、ときには癇癪を起こして、ときには餌をちらつかせて、イヴはあの手この手で立ちまわる。
その結果、前作『この悪夢が消えるまで/イヴ&ローク〔1〕』から登場しているテレビ・キャスターのナディーン・ファーストとイヴのあいだに、「戦友」のような友情が芽生えてくる。イヴとロークの「吐き気を催すほど甘いシーン」を読んだあとに、ナディーンがイヴをやりこめる台詞を読むと、口直しの気分になり、もちろん、物語にもめりはりが生まれる。恋愛小説と警察小説、それぞれの要素の配分は絶妙。
今作には、ふたつの家族が登場する。被害者シシリーの家族と、イヴの上司ジャック・ホイットニー部長の家族がそれだ。いずれの家族も、捜査を難しくする要素として、イヴの前に立ちはだかる。
天涯孤独のイヴは、家族のありかたが実感としてわからない。しかし、「家族の絆」に焦点を絞って捜査しなくてはならない。親がなぜ子供を護ろうとするのか、子がなぜ親に重きを置くのか、その意味が、感情では理解できないイヴ。「家族の愛がわからない自分」をまのあたりにして、彼女は痛々しいほど傷つき、戸惑う。憔悴していく彼女を見ていると、イヴを慈しもうと捨て身にすらなるロークが、イヴを見守る読者たちの代表であるかのように映ってくる。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年10月20日(火)
トーキョーワッショイで映画『なくもんか』の記事を書きました。
今回の記事は下記です。
→『なくもんか』―東京下町、笑顔の裏に。←
よろしければ、ご覧ください。

『なくもんか』 OFFICIAL BOOK (仮)
いきものがかり/なくもんか(初回生産限定盤CD)(DVD付)
いきものがかり/なくもんか(CD)
2009年10月15日(木)
海外ミステリ小説『オーロラの向こう側』を読んだよ。

『オーロラの向こう側』
"Solstorm"
著:オーサ・ラーソン(Asa Larsson)
訳:松下祥子
発行:ハヤカワ文庫
スウェーデンで弁護士をしているレベッカ・マーティンソンのミステリ・シリーズ第1弾。
スウェーデンのキールナで、カリスマ宗教家のヴィクトール・ストランドゴードが惨殺された。犯人は彼の両目をナイフでえぐりだし、腕を切断したのだった。遺体を発見したのは、妹のサンナ・ストランドゴード。娘をふたり連れて現場から逃げだしたサンナは、ストックホルムで弁護士をしている旧友のレベッカ・マーティンソンに電話をかけた。レベッカはキールナに赴くが、それは彼女自身の過去とも向き合わなければならないことだった。
日常的にオーロラが輝く、冬のスウェーデンが舞台。住民の車は一夜にして雪の中に埋もれ、親たちは幼い子供をベビー・カーではなく橇に乗せている。
被害者が所属していた教会は、キリスト教系ではあるが、いわゆる新興宗教のようなもの。この宗教団体の内在している闇が、今回の事件につながったわけだが、主人公のレベッカも、かつてここの信者だった。
とても自由な文体と構成の三人称小説である。主人公は確かにレベッカだが、視点は統一されていなくて、登場人物の数だけ視点があり、各キャラクターの回想も頻繁に挟まれる。ひとつひとつのチャプターが短いため、最初は慌しさを覚えて落ち着かないが、読み進めていくにつれて慣れてきて、「次々と視点が変わって、回想も多いからこそ、かえってまとまりがあるのだ」と気づく。
レベッカの過去は痛々しく、彼女には味方がほとんどいない。彼女に手を差し伸べる存在がいても、レベッカは他人に心を許さない。許すことを、胸の奥底で無意識に恐れているのだろう。状況的にも、性格的にも、「孤独であること」を強制されているような主人公だ。少なくとも、シリーズ第1弾の今作では。
殺人に至った事件の内容も、レベッカの設定も、各キャラクターの背景も、容赦なく凄惨で痛い。物語の舞台を覆っている雪のように、静かで冷たい重みが、オープニングからラストまで、厳然と漂っている。また、残虐な描写や、汚物、吐瀉物、生理現象に関する表現も、無視できないくらい多い。読んでいて、ときに吐き気を催すほどだった。
筆力に惹かれるままに読み進めればそれだけ、キャラクターの味わっている悲しみや苛立ち、憎悪、やりきれなさが、胸に突き刺さってきて、積み重なってきて、つらくてたまらなくなってくる。
だからこそ、時折、描かれる「ちょっとした温かさ」が、鮮烈に輝く。たとえば、レベッカの隣人が、彼女に菓子とコーヒーを勧めるとき。たとえば、レベッカの仕事仲間が、傷ついた彼女をこっそりと見つめているとき。他愛のないそんな描写が、深い雪を溶かすかと思うほど、熱く胸に響いてくる。「こういうキャラクターの慈しみかたもあるのか」と、原作者の手法に対して驚いた。
気軽に読める小説ではない。後味も、決してよいとは言えない。だが、レベッカに少しでも安らぎを手に入れてほしくて、彼女の将来を見届けたくて、なにより、この作家が描く「キャラクターの心をこじあけて暗部をひきずりだす殺人劇」をもっと読みたくて、次作に手を伸ばさずにはいられなくなってくる。
自身も元弁護士のオーサ・ラーソンは、今作が処女作だという。すごい作家がスウェーデンにいる。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年10月13日(火)
朗読劇『原画と朗読で綴るサイボーグ009/海底ピラミッドの謎を追え!』に行ってきました。
今でもカラオケに行ったら、『誰がために』(OP)と『いつの日か』(ED)、そして、劇場版『超銀河伝説』の主題歌を歌わずにはいられないのは、このアニメにはまったせいだし、声優の井上和彦さんの魅力にメロったのもこのシリーズがきっかけだし、自分が「なにがなんでもヒロイン至上主義」になったのも003の存在があったからだし、「この作品の原作が石ノ森章太郎先生なんだ! えっ!? 『仮面ライダー』もこの人が生みだしたわけ!?」って遅ればせながら知ったのも、とにかくもう、『サイボーグ009』だ。大好きだ。ああ、自分の容姿が可能なら、フランソワーズ・アルヌールのコスプレをしたい。
ちなみに、「コスプレのフランソワーズだったら、この人が白眉じゃん!?」って思うのは、このかた。あ、でも……、ちょっと妖艶すぎるかなぁ。003は、もうちょっと……、素朴なほうがいいの、かも。
余計な前置きをしてしまったが、2009年10月11日(日)に渋谷のC.C.Lemonホールでひらかれた【原画と朗読で綴るサイボーグ009/海底ピラミッドの謎を追え!】を観に&聴きにいってきた。長年のお友達で、同じく009ラヴァーのAさんと一緒に。
3度テレビ・シリーズ化された『サイボーグ009』だけど、今回の朗読キャストは、そのいずれとも違う(各シリーズの担当声優さんは、ウィキペディアのこちらをご参考ください)。青二プロダクションの記念イベントでもあったので、青二所属の声優さんたちが担当なさった。↓こういう配役でした。↓
001:藤田淑子
002:置鮎龍太郎
003:桑島法子
004:中井和哉
005:江川央生
006:龍田直樹
007:小野坂昌也
008:緑川光
009:神谷浩史
ギルモア博士:大塚周夫
ルメル星人めいむ:久川綾
スエーデンボルグ&サンジェルマン伯爵:田中秀幸
……豪華な配役なんですよ。私は最近の声優さんに詳しくないけど、このキャスティングがどんだけ青二的にすごいのかくらいは、ヲタクのはしくれとして、わかる。
どなたのどの声を聴いても、第2テレビ・シリーズのキャストと比べてしまうから、申し訳ないけれど(だって、あのシリーズは、自分の009的に「神」なんだもん……)、それでも、009ファンとして、今回のイベントは、とてもとてもおもしろくて、朗読劇の演出や脚本の可能性を、いろいろ知るきっかけにもなった。
びっくりしたのは、置鮎さんのジェットのとんでもない格好よさ。ジェットといえば、当然、ニヒル(死語だが)なキャラなんだけど、置鮎さんのジェットには、ニヒルさにノーブルさも加味される。「おっきーの声には、やっぱ、腰砕け要素があるなぁ……」と、置鮎さんの声にいろいろと翻弄されてきた身としては、改めて沁みるわ、思い出がこねくりまわされるわ……。
このイベントの脚本が(海底ピラミッドを題材にしたから、というのも大きいのはわかるが)、主人公のジョーを無視したのかと疑ってしまう『004アルベルト・ハインリヒ劇場』と化していたせいもあるのだろうけど、中井さんのハインリヒ、やたらはまってた。久川さんのめいむとのやりとりでは、ちょっと涙ぐんでしまった。
ほかのキャストさんも、さすが芸達者揃いで(もったいない、と思う使いかたもあったけど)、009シリーズのまだまだ進化する可能性のようなものを見せつけられた思いがした。
ただ、私は原作を読んでいるし、過去のテレビ・シリーズや劇場版も全部知っているから、ストーリィ的になにも戸惑わなかったし、逆に、それらの過去モノをご存知ない人には、今回の朗読劇だけでは伝わらない部分もたくさんあっただろうし、と思う点も多かった。DVD化するらしいので、ネタバレしたくはないから、詳しくは書かないけど……。
ああ、でも……、でも、特に、主人公・ジョーの扱いは、脚本的にちょっと問題があったと思う……。彼について語ってなさすぎで、ブラック・ゴーストの説明も中途半端だったし、フランソワーズがなぜジョーを愛したか、という点も、あの朗読劇だけでは、決してわからない。また、中国とドイツの近現代史、ロシアではない「ソ連」について、ぴんとこない年代だと、意味不明になる部分も多々ありすぎた。
つまり、今回の朗読劇そのものが、オリジナルを使ったイベントというよりは、一種の「パロディ」になってしまっていた。原作や過去の媒体を知らないと理解できない内容だった。009が好きだからこそ、原作と過去のメディアを知っているからこそ、この「説明不足さ」が、至極、残念……。
だけど、『サイボーグ009』の偉大さと、この作品にはまりにはまった過去の自分を思い出せてもらえることができた、という意味では、素晴らしすぎるイベントだった。楽しいったらなかった。009ラヴァーのお友達・Aさんと、この複雑ながらも興奮できる感情を分かちあえたのも、めちゃめちゃ嬉しかった。
『サイボーグ009』。私はやっぱり、原作と、第2期テレビ・シリーズ&劇場版が「神」なんだよな……。また触れよ……。
テーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ - ジャンル : アニメ・コミック
2009年10月07日(水)
最近観た映画。
『引き出しの中のラブレター』@完成披露試写
→もらい泣きはさせてもらえたけど、くどいくらい甘いのが、ちょっと……。
『私の中のあなた』@試写
→二度目。一度目に観たときに気づかなかった点にたくさん気づけて、「なんて素敵な作品なのだろう」と改めてしみじみ。
『なくもんか』@完成披露試写
→最高。今のところ、2009年に観た作品のベスト3に入る。
『12の椅子』@キューバ映画祭
→含み笑いがたっぷりできた。歴史的背景を勉強しておけば、もっと楽しめたのだろうなぁ。
『サイドウェイズ』@完成披露試写
→編集と自分の相性が悪いのか、冗長で間延びした作品に映る。オリジナルのほうがずっと好き。
『男と女の不都合な真実』@シネフロント
→ほっとできるラヴコメ。ちょっと下品だけど、キャサリン・ハイグルがかわいいから、それでいい。
感想文は、もし気が向いたら、いずれ……。
2009年10月05日(月)
海外ミステリ小説『この悪夢が消えるまで/イヴ&ローク〔1〕』を読んだよ。

『この悪夢が消えるまで/イヴ&ローク〔1〕』
"Naked in Death"
著:J・D・ロブ(J.D.Robb)
訳:青木悦子
発行:ヴィレッジブックス
近未来のニューヨークを舞台に、警察官のイヴ・ダラスと、「宇宙一の大富豪」のロークが繰り広げる、ロマンティック・ミステリ・シリーズの第1弾。J・D・ロブは、ノーラ・ロバーツの別名義。
2000年代半ばのニューヨーク ― ニューヨーク市警の警部補イヴ・ダラスは、娼婦が殺害された事件を担当することになった。殺された娼婦のシャロン・デブラスは、今をときめくデブラス上院議員の孫娘。捜査線上に浮かびあがってきた容疑者は、苗字を非公開にしている「宇宙一の大富豪」、ローク。彼に接触したイヴは、その財力と影響力に圧倒されると同時に、抗えない魅力も感じないではいられなくなった。一方、ロークも、イヴに対して今まで覚えたことのなかった激情にかりたてられて……。
私が書いたこの↑あらすじだと、なんだか陳腐な恋愛物にしか見えないけど、そんなことはない。
「ロマンス小説の女王」のノーラ・ロバーツが別名義で著しているシリーズ。ノーラ・ロバーツ、「読まず嫌いの作家」のひとりである。勝手な偏見にまみれた先入観があって、J・D・ロブ名義のイヴ&ロークにも手を伸ばさずにいたのだけれど、「男女のコンビもので、そのふたりの恋愛が大きく絡んでくるミステリ」は大好きな要素のひとつだから、心のどこかでずっとひっかかっていた。結局、遂に手を出してしまった。
そして、ころっとはまった。落ちた。
舞台は近未来のニューヨーク。2000年代の半ば、という設定である。どの辺が近未来的かというと、人々が「オートシェフ」と呼ばれる機械で食事を作ったり、煙草が違法になっていたり、娼婦という職業が「公認コンパニオン」として合法化されていたり、一般に流通しているコーヒーは「野菜液の濃縮」で作られていたり、弾丸をこめる拳銃は過去の遺物で、銃はレーザーが主流になっていたりする点。
その、「過去の遺物」であったはずの拳銃で、今作の容疑者は殺された。
警官が使っている武器が「レーザー」で、人々が「テレビ」や「ビデオ」を相変わらず視聴していて、警察の捜査に「逆探知」が使われている、という点は、近未来の設定にしては古臭いな、と違和感を覚えたが、今作の初版が1995年(おそらく)だと思えば、それも納得できる。当時に読めば、充分に未来的な描写だったのだろう。
「ロマンス作家の書いたミステリ」という先入観がどうしても強かったので、殺人事件の捜査に緻密さは求めていなかったのだけれど、容疑者たちと被害者の確執を徐々に明らめていく筆力は見事だった。トリックは決して深くないが、「心理的にえぐって、追いつめていく」という流れに読みごたえがある。被害者のトラウマと、主人公・イヴのトラウマを重ね合わせていく手法も、ありきたりではあっても、シリーズものならではの味わいに長けている。もちろん、イヴのトラウマは、第1弾の今作では解明も解決もされず、次作以降にも絡んできて、きっと、更に泥沼化していくわけだ。
ロークの設定が、ステレオタイプながらも、「女性読者のツボをついてるよな」と感心する。とびきりのハンサムで、なにをやらせても玄人はだしで、鉄壁の紳士のくせに翳がある、という「昔ながらの色男」。加えて、大富豪。当然、セックスも巧い。
こんな男(だけでなく、イヴみたいな、「勝ち気だけど脆いところもあるセクシーな美女」も)なんて、絶対にいないのだけれど、そこはフィクションの醍醐味。創作に触れているときくらい、「ありえない夢」を見たいよね。
今作を読んでいて連想したのは、『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリーとミスター・ビッグや、『グレイズ・アナトミー/恋の解剖学』のメレディスとデレク。「できる女と、完璧男のロマンス」の普遍的な吸引力を、「これでもか!」と味わえた。長く続いているシリーズのようだが、読者としての自分のモチベーションが続けばよいな、と思いつつ、2作目以降を読むのが、楽しみなのは、もちろん、恐くもある。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年10月04日(日)
トーキョーワッショイで〔キューバ映画祭〕の記事を書きました。
2009年10月01日(木)
お誕生日おめでとうございます。
22歳ですか……。ファンになったときの彼は高校生だったと思うと、感慨深いというか、あれからもうそんなに経つのかというか。
携帯の待受にしてる相葉くんを拝むたびに、「私も頑張ろう」と自分を鼓舞する日々です。
お体を大切に、これからも、更に更に、彼らしく輝いてほしいです。
今週末のファン・イベントは残念ながら参加できませんが、公式サイトや参加されるファンのかたがたのブログでリポを拝見できるのが、今から楽しみ。
今朝、「お誕生日おめでとう!」とメールをくださったお友達、ありがとう(笑)。寝ぼけながらメールひらいて、「あたしの誕生日、今日じゃないけど……」と、理解するまでに数秒かかりました(^^;)
2009年09月27日(日)
海外ミステリ小説『ペニーフット・ホテル受難の日』を読んだよ。

『ペニーフット・ホテル受難の日』
"ROOM WITH A CLUE"
著:ケイト・キングズバリー
訳:務台夏子
発行:創元推理文庫
19世紀のイギリスを舞台に、ホテルを経営しているセシリー・シンクレアが主人公の、コージー・ミステリ・シリーズ第1弾。
エドワード王朝期のイギリス ― 未亡人のセシリー・シンクレアは、夫の遺志を継いで、バジャーズ・エンドという村で「ペニーフット・ホテル」を営んでいる。宿泊客の多くは、優雅で瀟洒なこのホテルで非日常の休息を楽しみたい人々。あるとき、宿泊客のエレノア・ダンベリーが転落死した。社交界の花だが、その身辺にはトラブルの噂も多かったエレノア。支配人のバクスターがとめるのをよそに、セシリーは自ら調査に乗りだすが……。
私はあんまり「主従萌え」ってしないんだけど、セシリーとバクスターの関係には、ちょっと、ころっといった感じ。
「女主人」とか「紳士淑女」とか「レディらしさ」とか「コルセット」とか、現代では、ともすると差別語に発展しそうな言葉や習慣が、あたりまえのようにまかり通っていた19世紀が舞台。
そんな時代に生きるセシリーは、客商売をしているだけあって常識的な女ではあるけれど、一方で、かなり発展的でもある。女性の社会進出を説いたり、コルセットの弊害に言及したり。
勝ち気で行動力のあるセシリーを見守る支配人のバクスターは、「亡きご主人さまのために」を枕詞に、セシリーを「マダム」と呼んで、なんやかや心配して干渉するけれど、ここには「亡きご主人さまの気持ち」を通り越した複雑さがある。
でも、バクスターの口うるささの源がなんなのか、セシリーは気づいていない。少なくとも、シリーズ第1弾の今作では、まだ。
そのくせ、セシリーは、普段は「バクスター」と呼んでいるくせに、精神的に追いつめられたときや、ふと気持ちがゆるんだときなどに、彼をつい「バックス」と愛称で呼ぶ。……ああ、こういうの、たまらない。私は「呼び名フェチ」なのだ。でもって、バクスターの苗字も明らかになっていない。いや、もしかして、「バクスター」が苗字で、書かれていないのはファースト・ネームなのかも! ……いいじゃん、いいじゃん。恋愛関係を描くのに、「呼び名」の妙って、ものすごく大事。そして、萌え。
パソコンも、携帯電話も、DNA鑑定もない時代の殺人劇。その点がもの足りなくて、現代作家の書く時代ミステリには、普段、あまり入りこめないんだけど、セシリーとバクスターの「主従以上?」を感じさせる危なっかしいやりとりが、ほほ笑ましいわ刺激的だわで、とても第一印象が美味しい新シリーズだった。既に邦訳されている第2弾『バジャーズ・エンドの奇妙な死体』も、楽しみに読もうと購入済み。
科学的な操作や証拠を事件解決に使えない時代ミステリでは、人間関係の複雑さと時間トリックが鍵になってくる。コージーというくくりのせいか、トリックは「あってないようなもの」だったのが残念で、殺人事件が起こるに至った人間関係も、予想がたやすい安直な部分が目立ったのが惜しかった。
でも、セシリーとバクスターの関係を追いたい一心で、読み続けたくなるシリーズ。「18世紀のイギリス」、「優雅なホテル」、「慇懃無礼な社交風景」と、味わい深い趣は揃っているので、シリーズが進むにつれて、「本格ミステリ」の様相を呈してくれればよいなぁ、と期待はふくらむ。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年09月23日(水)
海外ミステリ小説『料理人は夜歩く/朝食のおいしいB&B〔2〕』を読んだよ。

『料理人は夜歩く/朝食のおいしいB&B〔2〕』
"Dead and Berried"
著:カレン・マキナニー(Karen MacInerney)
訳:上條ひろみ
発行:ランダムハウス講談社
のどかなクランベリー島でB&B(朝食付きホテル)「グレイ・ホエール・イン」を営むナタリー・バーンズの、コージー・ミステリ・シリーズ第2弾。
グレイ・ホエール・インの屋根裏から、夜な夜な不気味な音が響いてくる。ナタリーがクランベリー島の歴史を調べてみると、大昔、この建物で料理人が殺されていたことがわかった。一方、かつての恋人・ベンジャミンが訪ねてきたり、親友のシャーリーンと仲違いをしたりと、トラブル続きのナタリー。そんな折、インの手伝いをしてもらっているポリーの死体が、湿地で発見されて……。
「いくらコージーっていっても、現代が舞台なのに、主人公が携帯電話やパソコンを持っていないのは、どうも違和感がある」と思いつつ読んだのだが、前作『注文の多い宿泊客/朝食のおいしいB&B〔1〕』の感想文でも、私は同じようなことを書いていた……。
クランベリー島の開発問題がストーリィに関わってきて、主人公のナタリーが殺人事件の容疑者のひとりにさせられる、という導入が、前作と同じ。小さな島に開発問題は必須で、登場人物が少ないから容疑者も限られる、とはわかっていても、まだ2作目なのだから、前作とは異なるアプローチをしてほしかった。
無理なく快適に読むことができて、次作が邦訳されたら手にとるつもりはあるが、ナタリーを始め、レギュラー・キャラクターの個性が、まださほど立ってきていないように感じる。読了した翌日には、今作を読んだことさえ忘れてしまいそうな薄味感が残念。
コージーなので、こみいったトリックや大胆な起承転結は求めていないけれど、キャラクターの性格設定や人物描写に、シリーズならではの性格的な灰汁や、次作へ引っ張る人間関係的な宿題があってほしい。このままだと、「美味しそうな料理レシピだけが魅力」のシリーズになってしまいそうで不安。
テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌
2009年09月19日(土)
〔キューバ映画祭2009〕の前夜祭が、9/25に渋谷で開催!
〔キューバ映画祭2009前夜祭・キューバ体感パーティ〕
日時:2009年9月25日(金) 19:00開場 19:30開始(22:00終了予定)
場所:渋谷Q-AXビル1階 レストラン"Prologue" (地図はこちら)
料金:ご予約3,000円 当日3,500円
(キューバ料理ビュッフェ・1ドリンク付き)
※ご予約は「お名前・人数・連絡先を明記の上」、cuba@action-inc.co.jp 左記メールまで。
ご予約の〆切は、9/24(木)19:00です。
キューバ映画祭での上映作の予告編、キューバ音楽ライブ(ソン、チャチャチャ、ルンバ)などなど、観るもよし、踊るもよし! って感じのイベントです。
「ハバナへ行かなきゃ! ビンゴゲーム大会」もありますよ〜。
ビンゴの景品は、ハバナ旧市街のレストラン〔ボデギータ・デル・メディオ〕のお食事券、映画のロケ地を訪ねるハバナ市内観光スペシャル・バージョン券(予定)、DVD、書籍などなど、「キューバへ行く気、満々!!」になるお笑いプレゼント♪
また、西麻布の〔COHIBA ATMOSPHERE〕の葉巻も販売されます★
パーティのMCは、この映画祭の主催兼〔Action inc.〕の代表兼トーキョーワッショイのラテン・コラム・ライターでもある、vagabundaさんです!!
映画ファンはもちろん、キューバを体感したいみなさま、しゃべって、吞んで、踊って、楽しみましょう!
お誘いあわせの上、ぜひぜひご来場くださいね。香ん乃も、もちろん、行く予定ですっ。
2009年09月19日(土)










